2022年5月30日 更新
柳葉敏郎は妻や子供と共に故郷秋田に移住!毎年チャリティイベントを開催
柳葉敏郎は妻や子供と共に故郷秋田に移住!子育ては田舎でするべし
今やベテラン俳優の1人である柳葉敏郎は、デビュー当時は歌手でした。18歳の時に、オーデション番組「スター誕生!」へ応募した柳葉敏郎は、予選に出場するも惜しくも落選したことをきっかけに、地元の秋田県から上京。渋谷で出会ったディスコ仲間たちで構成された路上パフォーマンス集団「劇男零心会」に加わります。
その後、「劇男零心会」から独立した「劇男一世風靡」の一員として活動するようになった柳葉敏郎は、「劇男一世風靡」から派生したユニット「一世風靡セピア」の中心メンバーに。祭りのような掛け声に男らしい振付と歌が合わさり1980年代に大活躍した「一世風靡セピア」のメンバーの中には、あの強面俳優の哀川翔もいました。
男気あふれるグループのイメージにふさわしく、短髪できりっとした風貌の柳葉敏郎のこの頃の愛称は「ジョニー」。「一世風靡セピア」が「前略、道の上より」や「汚れちまった悲しみに…」という大ヒット曲を残しながら1989年に解散した後は、トレンディドラマに出演するなど、俳優として活躍してきました。
俳優業でも成功を収めた柳葉敏郎は、1997年に、交際4年目というタイミングで一般人の裕子さんと結婚しています。今では愛妻家としても有名で、夫婦でカラオケに行くこともあるとか。出会いは、柳葉敏郎が33歳の時。ゴルフのプロアマ戦に出場した際に、もともとファンだったという妻からファンレターをもらった柳葉敏郎が連絡を取ったことがきっかけでした。
そんな2人の間には、2000年に生まれた娘さくらと、2008年に生まれた息子の一路がいます。長女が生まれたことをきっかけに、「子供は自然環境のいい田舎で」という考えから、故郷である秋田県に住居を移したのは有名な話です。
柳葉敏郎は地元秋田県で毎年チャリティイベントを開催!
雪国育ちでスキーを特技とする柳葉敏郎は、スポーツ全般を得意とし、スポーツ関連のチャリティイベントの開催にも力を注いできました。2014年で6回目を迎えたチャリティゴルフでは、チャリティオークションの収益金を、東日本大震災の被災地への義援金として寄付。
2017年で3回目となるのは、チャリティソフトテニストーナメントです。大会は、ペア2人の年齢を合わせた数により、エイジ50、75、100の3部門が実施されます。年齢も性別も関係なく、親子や、夫婦、孫とおじいちゃんといったさまざまなペアで競うことができるため、幅広い年齢層の人たちが交流を持てる楽しいイベントだと好評のようです。
これらのチャリティイベントはいずれも柳葉敏郎の地元の秋田県大仙市で行われており、地域の人たちとの親睦も深まっている様子。誰かのためにと実際に行動することができる、柳葉敏郎の温かい人柄が伝わってきます。
柳葉敏郎の若い頃の酒癖武勇伝がスゴかった!織田裕二との不仲説も「踊る大捜査線FINAL」で変化が
柳葉敏郎の若い頃の酒癖武勇伝がスゴかった!その被害は和田アキ子や志村けんまで?
柳葉敏郎は、バラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」で垣間見せた、たまにオヤジギャグなども交えるなど、朗らかで気さくなイメージです。その一方で若い頃は、大の酒乱というのも業界では有名でした。武勇伝も数多く、大御所とされる和田アキ子や志村けんにまで被害が及んでいるというから驚きです。
和田アキ子と一緒に飲んだ時には、酔った勢いで、100万円相当のロマネ・コンティを勝手に開けてしまい、「一緒に飲みたくにない」と言わしめたというエピソードもある柳葉敏郎。また、酒絡みの騒動でメディアを騒がせた市川海老蔵からは「自分よりも酒癖が悪い」と言われていると言います。
現在は、自宅のある秋田から東京に通っています。娘が出来てからは、だいぶ飲みに行く機会も、お酒の量も減ったとか。地元のお酒は美味しいでしょうが、身体のことを考えてほどほどに!
柳葉敏郎と織田裕二の不仲説も「踊る大捜査線FINAL」で変化が
柳葉敏郎の当たり役と言えば、1997年から放送がスタートしたフジテレビのドラマ「踊る大捜査線」シリーズの室井慎次役で、元祖トレンディ俳優という印象を一気に変える役どころとなりました。室井慎次は、警察庁のキャリア組官僚。事件をきっかけに知り合った、織田裕二演じる湾岸署に勤務する熱血刑事・青島俊作とは衝突するばかりです。
しかし、次第に理解し合うようになると、室井は、現場で働く青島ら刑事たちが活動しやすくなるよう組織改革を進めるようになります。こうして同じ信念でつながった2人は、それぞれの場所でお互いに約束を守るべく奮闘して……。室井人気が高まるあまり、とうとうスピンオフ映画「容疑者 室井慎次」も制作され、こちらも大ヒットしています。
室井と青島の「男の約束」がシリーズを通して描かれたドラマ「踊る大捜査線」ですが、織田裕二と柳葉敏郎には、なにかと「不仲説」が取り沙汰されました。実際に、柳葉敏郎自身も「不仲説」を裏付けるような発言をたびたびしていたと言われています。
新聞のコラムでは、「自分なりに室井慎次を演じてきたつもりだったが、織田裕二に『それ違うんじゃない』と言われた。『ぶっちん』ときた」とコメント。また、顔を合わせることがよほど嫌だったのか、プロデューサーに「室井慎次を殉職させてほしい」と頼んだこともあったとか。どうやら、2人の折り合いがあまり良くなかったことは真実のようです。
しかし、そんな2人にも和解する時がやってきます。それは、2012年に公開されたシリーズの完結編「踊る大捜査線FINAL」。撮影前に開かれた食事会では、柳葉敏郎が織田裕二に「最後だからお互い頑張ろう」と声をかけたと報じられました。
映画公開前に行われた初めてのツーショット対談では、自分の役に対しての強い思い入れなどを語り合った2人。世間は「不仲」という簡単な言葉で済ませていますが、プロの俳優同士が真摯に意見をぶつけ合った結果であり、それはすなわち「個性のぶつかり合い」であったと言えるのではないでしょうか。
柳葉敏郎の当たり役・室井慎次の殻を破る今後の役柄にも期待
2017年7月26日、秋田県で記録的な大雨が観測され、浸水被害が出ました。氾濫して避難指示や避難勧告がでた、秋田県大仙市に流れる雄物川の堤防からほど近い、わずか200メートルの場所に柳葉敏郎の自宅がありました。この時、所属事務所は、「自宅は浸水被害を免れた」と発表すると同時に、柳葉敏郎が地元の被害状況を心配していることを明かしています。自宅を構える秋田県大仙市でチャリティイベントを開催したり、地域の野球チームに所属したりと地元愛の深い柳葉敏郎にとっては、いたたまれない事態だったことでしょう。
ドラマ「踊る大捜査線」の室井慎次役のイメージが強すぎて、近年は、代表作と言えるような役柄に出合えていないようにも見える柳葉敏郎ですが、今もコンスタントにテレビドラマに出演しています。テレビ朝日のドラマスペシャル松本清張「鬼畜」へも刑事役で出演。鋭い眼光で執拗に犯人に迫る刑事役の柳葉敏郎は、物語により深みを与えました。
大切な家族と過ごすプライベートの拠点は故郷でもある秋田に置き、仕事の時だけ都会へ出てくるという生活スタイルを続ける柳葉敏郎。チャリティイベントなどで地域の方たちと交流を深めるなど、公私のバランスを上手に取っている生き方は、現代社会における1つの理想形と言えるかもしれません。
とはいえ、シリアスな役柄だけでなく、ちょっとおちゃらけた役どころも演じることができる柳葉敏郎には、当たり役となった「踊る大捜査線」の室井慎次に続く、新たな作品&役どころとの出会いも期待したいですね。