ぜんじろうが画面から消えた理由は?平成の明石家さんまと呼ばれたお笑い芸人の現在

2020年10月7日 更新

ぜんじろうがテレビから消えた理由は?平成の明石家さんまと呼ばれたお笑い芸人


ぜんじろうのプロフィール
◆生年月日:1968年1月30日
◆出身:兵庫県
◆身長:170cm
◆血液型:B型
◆所属事務所:吉本興業

ぜんじろうがテレビ画面から消えた理由は?

ぜんじろうはお笑い芸人ですが、現在はその姿をテレビで見かけることがほとんどありません。人気絶頂期にはレギュラー番組が17本あったというぜんじろうは、消えた芸人としてしばしば話題になっています。

国内のテレビから、ぜんじろうが消えてしまったのは1998年頃のこと。1992年10月から関西ローカルで始まり、大人気を博したテレビ番組「テレビのツボ」の司会者として名を馳せていたぜんじろうは、1995年に鳴り物入りで東京へ進出。全国ネットの人気テレビ番組にレギュラーで多数出演するようになりました。

しかし、東京のテレビ業界で求められるものに応えきれないぜんじろうに対し、テレビ業界人もぜんじろうのキャラを活かす使い方がよく分からず、ぜんじろうの出演番組は次々と終了。ぜんじろうは、次第にテレビ画面から消えていくこととなりました。

ぜんじろうは平成の明石家さんまと言われていた?

ぜんじろうは「テレビのツボ」で得た関西での爆発的な人気と、明石家さんまにルックスが似ているということから、東京進出の際に「平成の明石家さんま」という触れ込みで売り出されました。明石家さんまに似ているというぜんじろうのルックスは「幼少期にテレビで観たぜんじろうを明石家さんまだと思っていた!」という人もいるほどで、たしかに顔立ちの雰囲気が似ています。

しかし、上岡龍太郎の弟子であったぜんじろうの芸風は、明石家さんまのイメージから連想される素人イジリや、軽快なノリとは少し違っていたようです。本人は後に「求めて頂いていることが出来なかったっていう、僕の才能(の問題)はあります」と自省しながら「コソコソやってるタイプなんです。僕はマニアックに」と表現。「関西にスゴイ芸人がいる」という噂が独り歩きして、視聴者が抱いた先入観にとらわれ、その期待に応えようとしたものの、ぜんじろうの持ち味とはマッチしなかったようです。

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ぜんじろうはスランプをバネに海外進出!現在はスタンダップ コメディで活躍

ぜんじろうはノイローゼ気味になった末に海外進出!

ぜんじろうは、もともと「かなめ・ぜんじろう」というコンビを組み、新人賞なども多数受賞する、将来を有望視された人気漫才芸人でした。しかし残念ながら、相方の不調でコンビは解散してしまいます。

その後、「てんそ」ことお笑いユニット「吉本印天然素材」の前身チームの発案で再び人気者になったぜんじろうでしたが、方針が合わず「てんそ」はクビに。関西ローカルの司会で再々ブレイクし、東京進出でレギュラー番組を多数抱える売れっ子になるも、東京の水に合わず、テレビから消えたぜんじろう。浮き沈みの激しい芸人人生の中で、30歳を目前にして仕事を失い、ノイローゼ気味にまでなりました。

そんな時、本場アメリカでスタンダップコメディを観たぜんじろうは「これをやれば売れる!」と、ひらめき1998年に渡米。ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴなどで経験を積み、最終的にシカゴを拠点にアメリカで活動していました。2001年ごろから拠点を日本に戻して活動しています。

2016年に入ってからも、ぜんじろうは、本場アメリカのスタンダップコメディの大会にて英語でネタを披露し、4位に入賞するなど実力派として認知されているようです。

ぜんじろうの芸風、スタンダップコメディとは?海外の活動も

ぜんじろうの現在の主な活動形態は、スタンダップコメディの公演や、動画配信サイトでの発信となっています。スタンダップコメディとは、もともとは西洋の漫談で、アメリカのナイトクラブ等で披露されていた大人向けのお笑いのこと。有名人では、エディ・マーフィーやジム・キャリーがスタンダップコメディの出身です。

ぜんじろういわく、スタンダップコメディとは「己1人の話術、マイク1本だけで笑いを取る技」。また、スタンダップコメディと日本の漫談との違いについては「一番の違いは『自由さ』です。欧米では人種やプライバシー以外なら何でもOK」と説明しています。

さらに笑いの本質的な差を「欧米は皮肉(サーカズム)で日本は直接的」だと語り、その具体的な例を「日本では禿の人に『はげ!はげ!』という言う。対して欧米では、『いやあ経済的な頭ですね~、整髪料がいらないじゃないですか』と言うような」と示しています。

ぜんじろうは、1998年から2001年まで海外に拠点を移していた間、ニュージーランドやアメリカ、イギリスやスウェーデンのお笑い番組で、スタンダップコメディアンとしてネタを披露し、数々の賞を受賞しています。ぜんじろうはようやく自分にマッチした芸風で活躍できる場にたどり着き、今では海外に進出した日本人芸人としてその名を馳せています。

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ぜんじろうはツイッターやYouTubeで発信!ポリシーをもって大人の笑いを追求

ぜんじろうがお笑いのいじめやいじりについてツイート!

ぜんじろうは、その芸風から鋭い表現で批判を受けることもあるようで、ツイッターのトップには方針を掲載しています。「『誰かれなく噛みつく!』と、ご指摘・ご批判をいただくんですが、僕は社会的に弱い立場の方は揶揄しません。茶化す相手は、社会的強者」といった内容で、笑いを交えた権力や強者への風刺、と弱者への攻撃の違いを常に意識しているようです。

差別やパワハラに厳しくなった現在、ぜんじろうは芸人たちが「面白いことできない時代になったな」とぼやくのを耳にする機会が増えたそう。2020年6月16日に自身のツイッターでこの状況について触れた後に、「僕はむしろ逆で、ようやく『いじり』という名の『いじめ』でも、内輪のじゃれ合いでもない、大人の笑いが求められる時代になると思ってます」とつぶやいています。

「ま、僕の時代でもないんですけど」と落としていますが、ぜんじろうの意見に対し、同意するファンも多いようです。「『いじり』という名の『いじめ』その通りです。子どもたちにも悪影響を与えてきました。誰をも傷つけない、暖かく品のある笑いを!」というコメントもあり、時代の合わせた変化に多くの人が期待しているようです。

時の流れとともに面白い、不快と判断されるネタの内容も移り変わってきました。これからお笑いの世界がどのように変化していくのか、それをぜんじろうはどう感じるのか、ツイッターの投稿にも注目が集まっています。

ぜんじろうはYouTubeやツイッターで発信!大人の笑いを追求

ぜんじろうの姿をテレビで見かけることは、あまりありませんが、現在はYouTubeやツイッターを中心に発信しています。持ち味を活かした風刺投稿が中心ですが、時には自身より若い芸人にエールを送ることもあるようです。

2019年5月10日に当時、難聴やLGBTなどをネタに取り上げる可能性に言及して物議をかもしだしていたウーマンラッシュアワーの村本大輔に対し、ぜんじろうは自身のツイッターでメッセージを発していました。

ぜんじろうは「僕も日本を出たとき『どこまでネタにしていいか』戸惑いました」と切り出し、「『人種・障害者差別をしない』など、その他社会的差別は、どの国でも絶対なんですよね。でも差別そのものを皮肉ったり、差別主義者をバカにしたりするのはむしろ喜ばれます」と経験を語っています。

そして「差別は現実に存在します。差別問題で笑いを作ろうとする挑戦は素晴らしい。村本君、がんばってください。間違わないように」とエールと忠告を送りました。差別的な言動とならないように注意を払って、差別行為自体を笑いにするというバランス感覚を期待しているようです。

日本のスタンダップコメディアンの先駆者として、自分なりのポリシーを持って活躍しているぜんじろう。今では清水宏と共に「日本スタンダップコメディ協会」を立ち上げ、スタンダップコメディーならではの切り口で、話題のニュースへの新しい視点や社会への疑問を笑いに変えつつ、観客が毎日を少し違った風景に感じて楽しめるような活動を展開しています。ぜんじろうが日本のお笑い業界をどう変えていくのか、これからが正念場なのかもしれません。

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