成田緑夢の才能は兄姉以上だった!怪我で奪われたオリンピックの夢

2017年3月7日 更新

成田緑夢は今井メロ、成田童夢の弟!スノーボードの実力は兄姉以上だった!

成田緑夢はトリノオリンピックに出場した今井メロ&成田童夢の弟!

成田緑夢(なりたぐりむ)は、元スノーボード選手の今井メロを姉に、同じく元スノーボード選手の成田童夢を兄に持つ、スノーボード一家の次男坊です。

現在は、パラアスリートとして、スノーボードや陸上競技など、幅広い競技で成績を更新し続けています。成田緑夢の姉・今井メロは、弱冠12才でプロスノーボーダーになりました。世界ジュニア選手権のスノーボードハーフパイプで好成績を収めて、2006年に開催されたトリノオリンピックに出場しましたが、惜しくも予選敗退。風俗で働いたことがあることや整形したことをカミングアウトして世間を騒がせたこともありますが、現在は、タレント活動をしています。

兄・成田童夢(なりたどうむ)も、元スノーボード選手で、ワールドカップで戦績を積み上げ、今井メロと一緒にトリノオリンピックに出場しました。しかしこちらも残念ながら予選で敗退し、現在は、オタクタレントと名乗り、俳優やプロデューサーとしてマルチな活動をしています。

成田緑夢のスノーボードの実力!なんと兄姉以上だった!

成田緑夢は、姉・今井メロと兄・成田童夢と、スノーボードの実力を比較されることも少なくありません。しかもその実力は、兄姉以上ともいわれています。1才からスノーボードを始めたという成田緑夢は、1998年に行われた長野オリンピックで、わずか4才でスノーボードのデモンストレーションを担当するなど、幼い頃から高い才能を発揮していました。

小学校に上がってからは、早くも国際大会にも出場しています。その後は、トランポリン競技も開始し、2010年に開催された全国高校選手権では、最高難度点賞を獲得。同じ2010年に、約5年ぶりにスノーボードハーフパイプをライドすると、当時のトップライダーだったショーン・ホワイトの大技「ダブルマックツイスト1260」を1回で決めています。

この「ダブルマックツイスト1260」は、当時難易度が最高レベルと言われ、ショーン・ホワイト本人しかできないと話題になっていたトリックです。5年のブランクから大技を一発で決める実力だけでもスゴいものですが、他競技でもトップクラスのセンスを見せるのですから、成田緑夢の運動に関する潜在能力は兄姉以上といっても過言ではないでしょう。

成田緑夢の怪我が残した障がい!オリンピックの夢が絶たれたその後は?

成田緑夢が練習中の事故で怪我!残した障がいとは!

成田緑夢の夢は、夏・冬両方のオリンピックに出場することでした。冬のオリンピック競技であるスノ―ボードでは、幼少期からすでにかなりハイレベルな実力を備えており、夏のオリンピックに出場するため、トランポリン競技にも取り組んでいました。そんなトランポリンの練習中に、成田緑夢は悲劇の事故に見舞われます。事故が起きたのは、翌年にソチオリンピックを控えていた2013年4月のこと。

自宅屋上に設置されたトランポリンでの練習中に着地に失敗し、左足の腓骨神経麻痺という、障害者等級6級の重度障がいを負うことになりました。自力歩行は可能ですが、左足を引きずって歩くため、靴が1カ月ももたないのだとか。怪我が残した障がいは大きいものでしたが、スポーツやオリンピック出場の夢を諦めきれなかった成田緑夢は、障がい者スポーツの道を模索しました。現在は、障がい者陸上の走り高跳びで参加標準記録を突破するなど進化を続けています。

成田緑夢はオリンピック出場の夢を絶たれた!その後の夢はパラリンピック出場

夏・冬2つの「オリンピック」に出場するという成田緑夢の夢は、不慮の事故によって絶たれてしまいました。しかし、左足に障がいが残りハンディがありながらも、冬季オリンピック出場も諦めていないという成田緑夢。「オリンピックとパラリンピック両方に出て、障がいを持った方に夢と希望を与えたい」と、競技者であり続けることを諦めてはいません。T44(下肢障がい)走り高跳びという種目に出会うと、2015年10月には本格的にトレーニングを始めました。

その後は、本来持っている高い運動能力で、メキメキと実力を伸ばし、2016年3月に行われたドバイの国際大会では見事な跳躍で1m57cmを記録。日本パラ陸上選手権に参加すると、リオパラリンピックの参加標準記録である1m70cmを超える跳躍を見せるなど、次々と自己記録を更新しています。

残念ながら、リオパラリンピックへの出場は叶いませんでしたが、成田緑夢が見据えているのは、2020年の東京パラリンピックです。「1つだけ極めるという日本の文化を変えてヒーローになりたい」と、大きな夢を掲げています。

成田緑夢が挑む大きな夢!まずは平昌パラリンピック出場を目指せ!

成田緑夢は、トランポリンの練習中の事故で重度の障がい者となりましたが、新たな夢に向かって挑戦中です。もともとスノーボードにおいては、かなりハイレベルな実力を持っていましたが、2016年に開催された全国障害者スノーボード選手権大会において、「スノーボードクロス・下肢障害その他」部門でも優勝を収めた成田緑夢。2017年の同大会でも優勝したことで、2連覇を達成しています。

2017年には、国際パラリンピック委員会が主催するスノーボードワールドカップにも出場し、カリフォルニア州にあるリゾート地タホで行われた大会でも優勝しました。この障害者スノーボード種目は、2018年に開催される平昌パラリンピックから、正式種目に採用されることが決まっています。

当然、成田緑夢が最初に目指すのは、この大会への出場となるでしょう。一方、2020年に開催されるのは、夏の東京パラリンピックです。成田緑夢は、陸上の走り高跳びで出場を目指します。走り高跳びでは、次々と自己記録を更新中で、すでに数々の大会で好成績を上げている成田緑夢。夢の実現に向けて着々と歩みを進め、高い身体能力と強い気持ちをあわせ持つ彼以外には成し遂げられない偉業に挑みます。

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