映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」カンヌ映画祭で賞を複数受賞!

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」あらすじネタバレ!カンヌ映画祭で脚本賞受賞!

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」3カ国合作のホラーミステリー!あらすじネタバレ

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は、2017年に公開された、アメリカとイギリスに加えアイルランド合作の作品です。妻アンナと娘と息子の家族4人で暮らす心臓外科医スティーブンは、豪邸に住み、幸せな生活を送っていました。

しかし、マーティンという少年を家に招き入れたことをきっかけに、子供の足が不自由になったり、目から血を流したりと、次々に不気味な現象に見舞われ始めます。するとマーティンが、家族の誰かを殺さないとみんな死んでしまうとスティーブンに忠告。

さらに、かつてマーティンの父親が死んだのは、手術を担当したスティーブンの医療ミスのせいだと言います。ますます衰弱していく子供たちを救うため、マーティンの呪いを解こうとする夫妻ですがうまくいきません。次第に、家族の誰かを殺さなければいけないという思いに囚われていったスティーブンは、家族を前に銃を手にします。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」がカンヌ国際映画祭で賞を複数受賞!

第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映された映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」。最高賞となるパルム・ドールこそ、リューベン・オストルンド監督&脚本の「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に譲りましたが、脚本を担当したヨルゴス・ランティモスとエフティミス・フィリップは脚本賞を受賞。妻アンナ役を演じたニコール・キッドマンは、第70回記念名誉賞を受賞しました。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」のキャストは?監督は奇才ヨルゴス・ランティモス!

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」でコリン・ファレルとニコール・キッドマンが共演!

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で、一家の主であるリッチな心臓外科医スティーブンを演じているのはコリン・ファレルです。2000年、ジョエル・シュマッカー監督の「タイガーランド」出演をきっかけに注目を集めました。

その後、スティーヴン・スピルバーグ監督&トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」や、マイケル・マン監督の「マイアミ・バイス」など、ハリウッドの大作映画に立て続けに出演。今では、世界的スターの1人になりました。アクション映画への出演が多いコリン・ファレルですが、2008年の「ヒットマンズ・レクイエム」でゴールデングローブ賞「主演男優賞」を受賞したように、演技力も高く評価されています。

妻アンナ役は、「めぐりあう時間たち」(2002年)でアカデミー賞「主演女優賞」を受賞したオーストラリア人女優のニコール・キッドマン。その後も、数々の映画賞を受賞したり、ノミネートされたりと、賞レースの常連です。大スターの2人を混乱に陥れる、物語の鍵となる青年マーティンは、映画「ダンケルク」の好演も光るバリー・コーガンが演じました。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」でのエキセントリックな演技も注目を集め、次世代スター俳優だと期待する声が集まっています。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」監督はギリシャ注目の奇才ヨルゴス・ランティモス!

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で監督を務めるのは、ギリシャ出身の映画監督ヨルゴス・ランティモスで、本作では脚本も兼任しています。2009年の映画「籠の中の乙女」で、第62回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のグランプリを受賞したことで注目を集め、2015年の映画「ロブスター」では、初となる英語作品を監督しました。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」同様、コリン・ファレルを主演に迎えた「ロブスター」では、第68回カンヌ国際映画祭「審査員賞」を受賞。アカデミー賞「脚本賞」にもノミネートされるなど、ギリシャで最もホットな映画監督です。人間の本質に迫るテーマを扱い、独特の描写をする作風から、奇才とも呼ばれています。

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は玄人好みな作品?

映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」のヨルゴス・ランティモス監督は、前作「ロブスター」で、パートナーを見つけなければ動物にさせられるという奇抜なSFラブロマンスを制作しました。最新作「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」も、設定が斬新であるところは共通していると言えるでしょう。

ヨルゴス・ランティモス監督自身が語ったところによると、テーマは「父親を亡くした男の子」。医療ミスによって父親を亡くし、正義を貫く決心をした男の子をメインテーマに、超自然的な要素を加えて完成したのが、映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」だそうです。

フランスでは2017年5月から、アメリカでは同年10月から公開された映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」の日本公開予定は、2018年3月3日。残念ながら、アカデミー賞へのノミネートは逃してしまいましたが、カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したほか、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭では、ホセ・ルイス・ガーナー批評家賞を受賞。

ヨーロッパ映画賞で、監督賞や男優賞、脚本家賞にノミネートされていることからは、批評家の間でより高い評価を獲得していることが分かります。ゴシックホラーの趣きを漂わせる映像も必見の映画「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は、日本でも、コアな映画ファンを中心に人気を獲得しそうです。

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