映画「BPM ビート・パー・ミニット」がカンヌ映画祭でグランプリ受賞!フランスの映画賞でも史上最多記録を更新

映画「BPM ビート・パー・ミニット」がカンヌ映画祭でグランプリ!あらすじやネタバレは?

映画「BPM ビート・パー・ミニット」はカンヌでグランプリを獲得したフランス映画!世界中で高評価獲得

映画「BPM ビート・パー・ミニット」は、2017年のフランス映画です。第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で公開されると、グランプリと国際映画批評家連盟賞をW受賞しました。

その他にも、英語圏で最もよく知られる映画批評サイト「ロッテン・トマト」にて99%という超高評価を獲得し、フランス版アカデミー賞とも呼ばれるセザール賞の作品賞など世界中の映画賞を総なめに。第90回アカデミー賞「外国語映画賞」にもノミネートされるなど、
1990年代の社会問題を取り扱った点で高い評価を得ています。

映画「BPM ビート・パー・ミニット」の舞台はエイズが流行した1990年代のフランス!社会派映画のあらすじネタバレ

映画「BPM ビート・パー・ミニット」の舞台は、HIVやエイズに関する間違った知識が蔓延していた1990年代のフランス。HIV感染者に対する差別や偏見が多い状況を改善するために、ACT UP(アクトアップ)という非営利組織が立ち上げられます。
活動の目的は、エイズ患者やHIV感染者の不当差別と環境の改善や、エイズに関する正しい知識の啓もう、ゲイへの偏見の改善等です。実在する活動団体を題材にした本作は、ACT UPの中心人物でHIV陽性のショーンと新メンバー・ナタンという同性愛カップルを描きながら、エイズを取り巻くさまざまな問題を浮き彫りにしていきます。

限られた命であることを知りながら、製薬会社の襲撃やデモ行進など過激とも言える活動を続けるショーンでしたが、次第に体調が悪化していき……。

映画「BPM ビート・パー・ミニット」の主演はナウエル・ペレ・ビスカヤー!監督はロバン・カンピヨ

映画「BPM ビート・パー・ミニット」主演は今注目のナウエル・ペレ・ビスカヤー!

映画「BPM ビート・パー・ミニット」で主演を務めるのは、1986年生まれでアルゼンチン出身の俳優ナウエル・ペレ・ビスカヤーです。2010年に、ブノワ・ジャコ監督の「肉体の森」で演じた不思議な力を持つティモテ役で話題になると、映画「BPM ビート・パー・ミニット」でフランスのセザール有望若手男優賞を受賞。

今、最も注目される俳優となっています。その他、ナタン役はイケメン俳優アルノー・ヴァロワ、ACT UPのメンバーのソフィ役としてフランスで人気の若手実力派女優アデル・エネルなどが出演しています。

映画「BPM ビート・パー・ミニット」の監督はロバン・カンピヨ!実体験を基に脚本も担当

映画「BPM ビート・パー・ミニット」で監督を務めるのは、モロッコ出身のフランス人監督ロバン・カンピヨです。脚本を担当した2001年の映画「タイム・アウト」でヨーロッパ映画賞の脚本賞にノミネートされて注目を集めると、その後は監督業がメインに。

2004年に「奇跡の朝」、2008年に「パリ20区、僕たちのクラス」、2013年に「Eastern Boys」など、国際的な賞にノミネートされる評価の高い作品を次々と発表。自身もACT UPのメンバーだったという経験を生かし、映画「BPM ビート・パー・ミニット」では脚本も担当しています。

映画「BPM ビート・パー・ミニット」がフランスの映画賞で史上最多記録を更新!

映画「BPM ビート・パー・ミニット」は、フランスのゴールデングローブ賞とも呼ばれるリュミエール賞で13部門にノミネートされ、行方が注目されていました。リュミエール賞のこれまでの最多受賞記録は、2013年のフランス映画「アデル、ブルーは熱い色」の4部門です。

しかしいざふたを開けてみると、映画「BPM ビート・パー・ミニット」は、作品賞や監督賞、男優賞(ナウエル・ペレ・ビスカヤー)に加えて、脚本賞、新人男優賞(アーノード・ヴァロワ)、音楽賞の6部門を受賞!これにより、堂々の史上最多記録更新となりました。

映画「アデル、ブルーは熱い色」では、最優秀女優賞を受賞したレア・セドゥが、映画「007」シリーズに出演するなど、その後大きく飛躍しています。映画「BPM ビート・パー・ミニット」でも、リュミエール賞を受賞するのは全員が初めてなので、「アデル、ブルーは熱い色」のように関係者が飛躍するきっかけとなるかもしれません。

第90回アカデミー賞外国語映画部門にもノミネートされるなど、その評価はフランス国内に留まらず、話題を呼び続けている「BPM ビート・パー・ミニット」。日本での公開は、2018年3月24日が予定されています。描かれているのは1990年代ですが、LGBT運動が高まりをみせる今、日本でも注目を浴びそうです。

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