2020年11月1日 更新
虚淵玄はゲーム作家出身の脚本家!プリキュアを担当したら…?がツイッターで話題に
◆出身:東京都
◆代表作:魔法少女まどか☆マギカ
虚淵玄はゲーム作家出身の脚本家!
虚淵玄(うろぶちげん)は、アニメ脚本家としての顔が有名なシナリオライターで、ゲームや映画など幅広い脚本を手掛けているほか、小説も出版しています。
大学卒業後、ゲーム制作会社ニトロプラスの立ち上げから参加。ゲームのシナリオ制作から縁を得てアニメ作品にも声が掛かるようになっていきました。
2011年1月より放送された人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本を務めたことで注目されました。これまで手掛けてきた作品のなかには、主要な登場人物、時には主人公さえも殺してしまう展開のものもあり、その作風から、海外では「Butcher(虐殺者)」をもじった「ウロブッチャー」とも呼ばれているのだとか。
虚淵玄といえばバッドエンドというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、本人も「鬱展開の作品ばかり作っているわけではない」と発言している通り、その作風はさまざまです。
2013年10月より放送された「仮面ライダー鎧武」では脚本を務めました。かねてより自身も、平成仮面ライダーのファンだったのだとか。脚本家として多くのファンに支持されている虚淵玄は、両親もまた著名人であることが明かされています。父親は俳優で劇作家の和田周。母親は、声優の瀬畑奈津子です。
虚淵玄がプリキュアを担当したら…?がツイッターで話題に
虚淵玄は、ツイッターを活用しており、2013年2月20日には、関わった作品について起きた納得のいかない事態について、作品名を伏せて思いを連投していたこともありました。「許さないし謝罪も求めない代わりに、私を怒らせただけの甲斐がある素晴らしいモノを産み落としていただきたい」と結論。最後にツイッターで内輪に向けて釘を刺した理由を、「『それ』を歓迎したと公に思われたくないから」としていました。
自身の関わる作品にプライドを持つのは当然のことですが、時には視聴したアニメについてのオリジナルな視点でのツイートが話題になることも。2012年3月25日、虚淵玄は自身のツイッターで、人気アニメ「プリキュア」に言及しています。「俺がプリキュアを作ったら、ベタベタのデタラメハッピーエンドを量産してやる」とツイート。これは当時、子供向けアニメながら、重い展開を見せていた「プリキュア」に対する私見だったのではという意見があります。
さらに続けて、「(虚淵版)プリキュアを観て育った子供たちは、自分の人生をハッピーエンドにしたい一心で、醜いことを平気でやらかす悪い大人になる」、「クケケ、さぁどうするよプリキュア?」といった内容もツイートしていました。
主要な登場人物さえ殺してしまう陰鬱な作風でもおなじみの虚淵玄。ファンが思わずニヤリとしてしまうような一連の流れに乗じるように、ツイッターではこんなハッシュタグが生まれました。「#虚淵脚本のプリキュアにありがちなこと」。ファンの間では、各々の解釈で”虚淵版プリキュア”が楽しまれているようです。
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虚淵玄が受賞コメントを公開添削!受賞作品「魔法少女まどか☆マギカ」とは?
虚淵玄が受賞コメント公開添削したワケ!東京アニメアワード受賞の葛藤
虚淵玄は、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で、2012年の東京国際アニメアワード脚本賞を受賞しています。受賞者は、記念冊子に掲載する、200文字ばかりの受賞コメントを作成しなければなりません。
東京国際アニメフェアの主催は、過激なアニメや漫画を規制する東京都青少年健全育成条例改正を行った東京都。受賞を手放しで喜ぶ心境ではなかった虚淵玄は、物申してやりたい気分でいっぱいだったようです。
ただし、「魔法少女まどか☆マギカ」は、虚淵玄だけの作品にあらず。そこで虚淵玄は、受賞コメントの公開添削をツイッター民に求めたのです。喧嘩腰NG、露骨な直訴剥き出しNGという条件のもと、虚淵玄が提案した「プランA:条例という地雷」「プランB:汚泥に咲く蓮の花」のうち、比較的紳士的なBの表現を採用。虚淵玄のプロフィールには、ポルノやBL作品に携わった経歴も明記されました。これについては、アニメファンから多くの賞賛が寄せられています。
虚淵玄の脚本賞受賞作品「魔法少女まどか☆マギカ」キャラ萌えを裏切る陰鬱さで大ヒット!
虚淵玄が、東京アニメアワード脚本賞を受賞した「魔法少女まどか☆マギカ」は、2011年1月から4月まで放送されたアニメ作品です。テレビアニメBlu-rayの売り上げでは、同作の1巻~3巻が歴代3位を占め、2013年にはグッズ売上総額400億円超え。しかし、その可愛らしいタイトル、萌えキャラという外見からは想像もつかない、虚淵玄が描くハードなストーリー展開は超陰鬱といわれるものでした。
ヒロインは、ごく普通の中学2年生・鹿目まどか。ある出会いをきっかけに魔法少女に変身して仲間たちと戦う、ここまではありがちな展開です。ところが、ヒロインたちの行動が裏目に出て、心理的に追い詰められたり、仲間が、ファンシーな敵キャラに食われて壮絶な死を遂げたりと、まるで容赦ないのが「魔法少女まどか☆マギカ」の特徴です。
苦悩の末に迎えた結末も、哀愁が漂うものでした。虚淵玄脚本は、魔法少女という類型に、新たな風を吹き込むことに成功したといえそうです。
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虚淵玄が生み出したPSYCHO-PASS(サイコパス)とは?人形劇やロボットアニメを変える?
虚淵玄は「PSYCHO-PASS サイコパス」の脚本担当
虚淵玄の代表作のひとつが、2012年10月より第1期の放送を開始したテレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」。脚本・原案を務めた虚淵玄が、当初は「そんなに評価されると思っていなかった」と明かしている本作品のテーマは、”SFポリスアクション”。近未来を舞台に、公安局刑事課一係所属メンバーたちの活動が描かれています。
3度にわたりテレビアニメ化されているほか、映画化もされている人気シリーズ「PSYCHO-PASS サイコパス」は、発起人がテレビドラマ「踊る大捜査線」の監督・本広克行という異色の作品です。
もともと、自らの手でアニメを作るのが長年の夢だったという本広克行。企画が始動したのは、2009年にまで遡ります。その後、ストーリーを固める段階となった2011年初頭、当時「魔法少女まどか☆マギカ」でその知名度を一気に広めていた虚淵玄に白羽の矢が立ちました。ともに脚本を務める深見真は、虚淵玄のプロット(筋書き)を「人をびっくりさせる力がすごい」と賞賛しています。
虚淵玄が人形劇やロボットアニメを変える?!
2016年7月8日より放送を開始した武侠ファンタジー人形劇「Tunderbolt Fantasy東離劍遊紀(サンダーボルトファンタジートウリケンユウキ)」では、原案・脚本を務めました。武侠ファンタジー人形劇は、虚淵玄が惚れこんだという、台湾の伝統人形劇「布袋劇」とコラボレーションしたプロジェクト。最強の武器・天刑劍を得ようとする悪に立ち向かう3人の戦いの物語と、特殊効果や、画期的な人形造形で、独自の映像世界を確立する布袋劇でした。
2018年8月に宝塚歌劇団の台湾公演でミュージカル化され、劇場版として2017年12月公開「Thunderbolt Fantasy 生死一劍」、2019年10月公開「Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌」が制作されるなど、広がりをみせています。2019年10月の舞台挨拶では、テレビシリーズ第3期の制作中であることが明かされました。
さらに2019年からは、自身初となるロボットアニメにも挑戦。虚淵玄が原案を担当した「OBSOLETE(オブソリート)」は、フルCGアニメです。YouTube Originalsで、1話15分のオムニバス形式で、2019年12月より前編の配信が開始されました。後編は2020年冬に配信開始予定となっています。
虚淵玄は、最近のロボットアニメに、自身のロボット観とのズレを感じているのだそう。自身がかつて「ガンダム」などで見てきたロボットは、壊れながらも戦ってきたのだといいます。しかし最近のロボットはすごく綺麗で、壊れないのだとか。本来のヒーローは、「どんなに傷つこうと立ち上がるキャラクター」。そう語る虚淵玄の意見に、賛同する人も多いかもしれません。これまで数々の人気作を手掛け、ファンからの信頼を得続けている虚淵玄。次回作が楽しみです。
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