ドラマ「THE PATH」の感想ネタバレ!ストーリーや登場人物を解説!
ドラマ「THE PATH」感想ネタバレ!幸せな生活と宗教の関係とは
ドラマ「THE PATH」は、アメリカの動画配信サービスHuluが制作したオリジナルドラマです。ケーブル局のドラマと最も異なるのは、週に1度の配信ではなく、一気に全話配信されるということ。近年海外では、動画配信サービス制作のオリジナルドラマが注目を集めていて、多くの賞を受賞するほど、高い人気と評価を獲得しています。
そうした流れの中から生み出されたドラマ「THE PATH」。登場人物たちは、光に導かれながら幸せな生活を送っていますが、その光には、新興宗教団体への信仰から得られるというカラクリがあるのです。ドラマ「THE PATH」は、宗教を真正面から描写していることが「衝撃的!」あるいは「野心的」と、現地ではさまざまな形で話題になっています。
日本人は、宗教という概念そのものに馴染みのない人も多いことでしょう。ただ、ドラマ「THE PATH」は、宗教が主要テーマとはいえ、海外ドラマにお約束の予想外の展開や、暴かれるダークな秘密など、エンターテイメント要素も満載なので、誰でも楽しめる作品になっています。日本での初回放映以後の感想でも、「思った以上に目が話せない」「気が抜けない展開」など、すでに釘付けになっている人も多いようです。
ドラマ「THE PATH」のストーリーと登場人物解説!ドラマ性とエンターテイメントが共存した一作
ドラマ「THE PATH」では、人々が、新興宗教団体「The Meyerist Movement(マイヤリスト・ムーブメント)」の教祖カルのマインドコントロールなどで哀しみから解放され、幸福感を得ながら生活しています。主人公のエディ・レーンとその妻サラも、2人の子供と一緒に、強い信仰心を持ちながら、幸せな生活を送っていました。ここまでは、ドラマ性の高いリアリティのある描写が続き、一見すると地味に感じる展開です。
しかし、ドラマ「THE PATH」は、エディが、ペルーで、その新興宗教団体を脱退した女性から団体の真実を聞かされるところから状況が一転します。最初は真実を受け入れることを頑なに拒んでいましたが、団体の恐ろしい裏側を実際に見てしまったため、今まで信じ続けていたものに疑問が湧いて、葛藤を始めるエディ。
信仰が導く先は、光なのか、闇なのか……家族にも問題が起きて、ドラマ性の高い描写が続く一方で、新興宗教団体の謎という先の読めないエンターテイメント性も共存しているので、思わずイッキ見したくなる作品になっています。また、新興宗教団体のカリスマ的教祖カルも母親との関係を再構築するなど、宗教だけでなく、家族の姿にも重点を置いたドラマである点でも見逃せない作品です。
ドラマ「THE PATH」キャストを紹介!過去の出演作品は?
ドラマ「THE PATH」キャスト紹介!アーロン・ポールが「ブレイキング・バッド」以来となるドラマ出演!
ドラマ「THE PATH」で主役エディ・レーンを演じるのは、ドラマ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で一躍人気となったアーロン・ポールです。エミー賞を受賞した大ヒット・ドラマ「ブレイキング・バッド」後はオファーが殺到したそうですが、しばらくは映画を中心に活動を続け、このドラマ「THE PATH」が、「ブレイキング・バッド」後、初のドラマ出演となります。
エディの妻サラを演じるのはミシェル・モナハンで、新興宗教団体のカリスマ的教祖カル役にはイギリス出身の俳優ヒュー・ダンシー。そのほか、日本ではなじみのないものの海外ドラマに数多く出演しているロックモンド・ダンバー、映画「フラワーショウ!」メアリー・レイノルズ役も記憶に新しいエマ・グリーンウェル、サラ・ジョーンズなど、海外ドラマで活躍中のキャストが多数出演しています。
ドラマ「THE PATH」海外テレビドラマでお馴染みのキャストたちの過去の出演作品を紹介!
ドラマ「THE PATH」には、アーロン・ポールだけでなく、テレビドラマでお馴染みのキャストが数多く出演しています。
サラ役のミシェル・モナハンは「イーグル・アイ」、「ピクセル」など映画を中心に活躍していた女優です。2014年エミー賞受賞ドラマ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」で、マーティン・ハートの妻マギー役で本格的にテレビドラマに挑戦すると、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど好評を博しました。実は大の親日家で、愛犬に「ロッポンギ」と名づけていたこともあるのだとか。
教祖カルを演じているヒュー・ダンシーは、2001年の映画「ブラックホーク・ダウン」でハリウッドに進出すると、2013年映画でも人気の高い「ハンニバル」のドラマ化で主演ウィル役を務め、世界的な人気を獲得しました。
また、ロックモンド・ダンバーは「プリズン・ブレイク」のC-ノート役で、エマ・グリーンウェルは「シェイムレス 俺たちに恥はない」でのマンディ・ミルコヴィッチ役で、サラ・ジョーンズは「サンズ・オブ・アナーキー」のポリー役、「ALCATRAZ/アルカトラズ」のレベッカ・マドセン役でよく知られています。
ドラマ「THE PATH」が日本でも配信開始に!日本のCMで小栗旬と共演した俳優も登場!?
ドラマ「THE PATH」は、日本でも、Huluにて8月11日から毎週1話ずつ配信されています。
第1話から、いきなり団体の恐ろしい真実を知ってしまうアーロン・ポール演じるエディ・レーン。新興宗教団体「The Meyerist Movement(マイヤリスト・ムーブメント)」の教祖カルの言葉に救われ、その活動に全てを捧げてきたエディは、その真実を信じませんでした。
しかし、自分の目で団体の真実の姿を目撃してしまったことから、信仰というこれまでの人生の全ての崩壊と恐怖に襲われる日々が始まります。アーロン・ポールが、ドラマ「THE PATH」に寄せたコメントで、「家族全員を失う可能性があることに気づき、恐怖に包まれるんだ」「核になるのは“家族”」と語っている通り、根底には、家族とは何かというテーマが描かれているようです。
製作総指揮には、「ロズウェル/星の恋人たち」「ボストン・パブリック」などのヒット・ドラマを手がけたジェイソン・ケイティムズが名を連ねていることからも、ドラマのクオリティへの期待は高まります。
また、エディ・レーンの息子役ホークを演じているカイル・アレンが、CM出演によってすでに日本デビューを果たしていたことをご存じでしょうか。カイル・アレンは、小栗旬の「ペプシストロング 桃太郎」のCMで、“犬”を演じています。CMでは濃いメイクをしているので、カイル・アレン本人だと確認するには難易度が高いですが、「THE PATH」では素顔を見せており、その端正なルックスと、バレエで鍛え上げられた肉体は、日本でも人気が出る可能性大です!
さまざまなドラマが制作されている現代においても、宗教、信仰心というものを正面から丁寧に描いたドラマは前代未聞。そのため、ドラマ「THE PATH」は、「Hulu最高傑作だ!」と高い評価を得ています。宗教が身近にある海外と日本とでは状況は異なりますが、1つのドラマとしての完成度も高い上、海外ドラマファンには嬉しいキャスティングもされているので、ドラマ「THE PATH」が日本でもじわじわと話題作になっていく可能性は高そうです。