二階堂和美はジブリ「かぐや姫の物語」の現役僧侶歌手!夫は誰?

二階堂和美はジブリ「かぐや姫の物語」の現役僧侶歌手!夫は誰?

二階堂和美はジブリ「かぐや姫の物語」を歌うシンガーソングライターなのに現役僧侶!

二階堂和美は、ジブリ映画「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」を歌っていることで有名ですが、現役の僧侶でもあるという異色のシンガーソングライターです。実家は、広島県にある浄土真宗本願寺派大竜寺。二階堂和美自身も僧侶の資格を持ち、仏事に携わっています。

二階堂和美は、「かぐや姫の物語」に深い因縁のようなものを感じたといいます。かぐや姫が竹から生まれ、媼と翁に育てられ、月に帰るという命のテーマは、僧侶として仏事を執り行っている自分だからこそ縁をいただけたのだと捉えているそうです。そうした思いの中で作られた主題歌が「いのちの記憶」でした。「いのちの記憶」は、二階堂和美が当時妊娠中だったこともあり、ひとつの人生の節目を感じる大切な曲になったようです。

二階堂和美の夫も僧侶なの?

二階堂和美は1998年にレコード会社からスカウトされ、2004年まで東京で音楽活動を行っていました。その後、広島の実家に戻り、僧侶になっても音楽活動を続けてきています。なんと、お寺にはコーラス部まで作っているとか!そんな中、2013年2月14日に二階堂和美は、突如、自身のブログで妊娠9カ月であることと、2012年初頭に2度目の結婚をしていたことを報告しました。

詳細は伝えられていませんが、東京にいた頃に1度結婚していたようです。二階堂和美は、プライベートについてはあまり語りませんが、夫はベーシストの様子。現在は夫も僧侶となり、2人で一緒に、仏事や音楽活動を行っているといいます。夫と生まれた娘、そして両親との生活はとても幸せだと、語る二階堂和美。その気持ちは、「いのちの記憶」にもしっかりと刻み込まれています。

二階堂和美とジブリ「かぐや姫の物語」の出会い!歌集アルバム「にじみ」とは?

二階堂和美がジブリ「かぐや姫の物語」に出会ったきっかけとは?

二階堂和美が、ジブリ映画「かぐや姫の物語」の主題歌を担当することになったのは、ジブリの高畑勲監督に抜擢されたからです。高畑勲監督は、2011年7月に発売された二階堂和美のアルバム「にじみ」を聴いて、ぜひ曲を作って欲しいと熱望しました。初めはエンディング曲の依頼で、高畑勲監督と実際に会って、「かぐや姫の物語」がどのような映画なのか説明を受けた時、二階堂和美は、自分にぴったりの仕事だと確信したとか。

二階堂和美にこの話が来たのは2012年10月。妊娠中であったため、ライブ活動を休業している最中のことでしたが、「命」をテーマにした映画の曲を作るということに大きな意味があると感じたそうです。最終的に、主題歌として完成した「いのちの記憶」は、映画「かぐや姫の物語」のテーマにマッチした素晴らしい作品になりました。

二階堂和美の最高傑作!歌集アルバム「にじみ」とは?

二階堂和美のアルバム「にじみ」は、2011年7月に発売されました。5年ぶりのオリジナルアルバムで17曲収録されていますが、すべてが二階堂和美自身により作詞作曲された楽曲です。「にじみ」というタイトルは、「隠すことができないもの、にじみ出てしまうもの」という意味。そこには、人は内面からにじみ出てくるものと外側から染み込んでくるものがあり、それぞれお互いの色が滲み合っていく……という、人生観が込められています。二階堂和美の「にじみ」に収録されている曲は、どれも、どこか仏教的な価値観を感じます。これは、「広島で僧侶としてずっと暮していこう」と心に決めた後、このアルバムを作成した二階堂和美の心の有りようが反映されているからなのかもしれません。歌謡曲のような、演歌のような、フォークのような……日本人としてちょっと切なくなるような「にじみ」のメロディー。さすが、ジブリの高畑勲監督が惚れ込むだけの最高傑作ですね。

二階堂和美のアルバム「ジブリと私とかぐや姫」作成秘話とその後の音楽活動

二階堂和美のアルバム「ジブリと私とかぐや姫」は、映画「かぐや姫の物語」の公開前から、二階堂和美が作ってみたいと温めていた作品でした。しかし、主題歌「いのちの記憶」をレコーディングした後、出産のために入院し、映画を観ていない二階堂和美は、観ていないのにイメージアルバムを作るわけにはいかないと諦めていたといいます。

それが、アルバムのプロジェクトが動き出し、映画を観ないまま、その他の曲を作らなければならなくなりました。二階堂和美は、主題歌「いのちの記憶」に、この映画に対するすべての思いを込めて作ったと語っていますが、「ジブリと私とかぐや姫」にも、もちろん「いのちの記憶」は収録されています。

そのほかの映画をイメージしたという曲では、場面に応じて、ミュージカルのような感じで、媼や翁、かぐや姫の気持ちを表しました。また、「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」など、ジブリ映画のカバー曲も収録。こちらは高畑勲監督の作品テーマを意識して選んだと明かしています。

二階堂和美には、「かぐや姫の物語」の主題歌を歌ったことで、年配のファンも増えました。以前とは全く違うタイプの人たちの前で歌うことで、「エンターテイメント」ということを、これまで以上に意識するようになったといいます。人前が苦手だという二階堂和美ですが、わざわざ出向いて自分の歌を聴いてくれる人々の心を揺さぶりたい、そんな熱い思いで歌っているそうです。

ジブリ「かぐや姫の物語」との出会いを通じて、さらに広い世界に目を向けることになった二階堂和美は、2016年1月、Gentle Forest Jazz Bandと初めての共演を果たしました。Gentle Forest Jazz Bandは、指揮者を含めて21人もいるビッグバンドですが、エンターテイメント性があるとして注目されているグループです。

二階堂和美は、歌いながら踊ったり、アドリブを入れたり、いろいろ気を配らなければならないソロ活動で、歌うことに意識を向けることができるのは20%くらいだといいます。それがこの共演では、後ろにいる21人に全てを任せて、ただ歌うことに集中できたのが本当にうれしかったそうです。

この共演がかなり好評だったことから、二階堂和美 with Gentle Forest Jazz Bandとして、「SUMMER SONIC」などにも出演。その後、アルバム「GOTTA-NI」も発売されました。僧侶とシンガー、これがセットだからこそ生まれるのが、二階堂和美の音楽。これからもいろいろな形で、独自の世界を表現して欲しいと思います。

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