稲田朋美のゴスロリへの熱い想い!網タイツの女王は自民党次期総裁候補?
稲田朋美はエリート弁護士から転身した安倍首相の秘蔵っ子
稲田朋美は、1959年生まれの57歳。2016年、第3次安倍第2次改造内閣において、防衛大臣に就任しました。防衛大臣とは、防衛省の最高責任者かつ、陸・海・空の三自衛隊の最高指揮官でもある内閣総理大臣の元、自衛隊全体を統督する責務を負います。つまり、有事に際しては、武力行使の権限は内閣総理大臣にありますが、もしも戦端が開かれた場合、自衛隊の統合幕僚長が随時報告指示を仰ぐであろう相手は、防衛大臣。シビリアンコントロールの立場から、個々の戦略や武力行為に対しての的確な判断を求められる立場です。
その任務は、他の大臣に比べても、とても重いものともいえましょう。戦後70年、幸いなことに、日本が本格的な有事に遭遇したことはありません。そんな日本で、初の女性防衛大臣になったのは、現東京都知事の小池百合子で、2007年、第1次安倍内閣の時でした。女性防衛大臣2人目となった稲田朋美は、1981年に、早稲田大学を卒業してすぐ司法試験に合格し、1985年より弁護士として働き始めます。
関わった案件の中には、南京事件において、百人斬り競争を行ったとして処刑された旧日本軍少尉2人の遺族が、朝日新聞・毎日新聞・本多勝一を相手取って、名誉棄損の損害賠償と出版差し止めを求めた訴訟も。このとき、稲田朋美は、原告代理人の1人として参加しています。以後、稲田朋美は、戦後の自虐史観などに反対する、ラディカルな右派弁護士として知られるようなりました。そんな稲田朋美を政治家にスカウトしたのが、当時の自民党の幹事長代理で今の総理大臣、安倍晋三です。
稲田朋美のメガネ、ゴスロリ、網タイツに萌えるネトウヨって?!
稲田朋美は、2005年、第44回衆議院議員総選挙で福井1区より立候補し、鳴り物入りで初当選を果たします。稲田朋美の右寄りの政治姿勢が鮮明になるにつれて、当然、ネトウヨと呼ばれる人々の興味も集まるようになりました。さらに、政治とは全く関係のないことでも、話題になっている稲田朋美。
メガネがトレードマークの彼女ですが、初代のクールジャパン戦略担当大臣に任命された際には、クールジャパンをPRするために、ゴスロリのコスプレ姿を披露しました。さらに、地元福井県の繊維産業をPRするために、常にハデな網タイツを穿いていることから、一部マニアの間で、萌えの対象になるという、珍現象が起きています。
稲田朋美の講演会における強硬発言集!結婚した夫や家族はどんな人?
稲田朋美は自民党ラディカル右派の急先鋒
稲田朋美の網タイツにゴスロリ姿も十分衝撃的ですが、なんといっても、稲田朋美の政治的発言のほうが衝撃的で、大きな物議を呼びました。そのいくつかをご紹介しましょう。まずは、国防や靖国問題に関して。「祖国のために命を捧げても、尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障もあるわけがない。そんな国をこれから誰が命を懸けて守るんですか」「靖国神社というのは、不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないのです」。
たしかに心情論的には分からなくもありません。しかし、この考え方を、今の民主主義に照らし、現実政治の中で、このまま議論することは到底できないのも事実です。これでは、情動的観念論的発言と非難されても致し方ありません。
稲田朋美は弁護士夫婦で資産2億円。おまけに子供も超エリート
稲田朋美は、弁護士時代の30歳の時に、同じく弁護士であった稲田龍二と結婚しました。夫婦そろって、弁護士として優秀なだけでなく、資産活用もたいしたものらしく、総資産は2億円以上とか。子供も2人いて、娘が東京大学の大学院生で、息子は、早稲田大学に在学中との噂です。まさに絵に描いたようなエリート一家として順風満帆な生活をしていた様子の稲田朋美。議員になってからも、安倍首相の秘蔵っ子として、花道を歩いてきた彼女ですが、今回の防衛大臣就任は、さすがに荷が重たいようです。
稲田朋美よ、日本の防衛を確立して真の政治家を目指せ!
稲田朋美は、国会答弁で、かつて「総理!総理!」と、小泉首相に食らいついた野党民進党の辻元清美議員から、さっそく厳しい質問を受けます。日米安保や、日本の核武装、尖閣諸島問題などを巡る、過去の過激な右傾化発言と、政府の防衛大臣としての公的見解の食い違いを厳しく追及された稲田朋美。答えに窮したあげく、涙ぐんでしまうという失態を見せてしまいました。一番の問題は、稲田朋美が質問に答えられなかったことではありません。
防衛大臣として、有事の際に、冷静かつ即座に正しい判断ができる資質の有無の印象が揺らいだことです。もともとプライドの高いエリート弁護士であった稲田朋美は、相手の論理の矛盾をついた、理詰めの攻撃は得意。しかし、現実政治の中で批判を受ける立場に立ち、黒いものも白いと言わねばならない、与党政治家としての度量は、やはり欠如していると言わざるを得ません。
特に、日本における安全保障の問題は、自衛隊の存在定義から始まり、アメリカとの同盟関係、現実としての中国や北朝鮮の脅威など、観念論や感情論では何の役にも立ちません。かといって、自分たちの実行力のなさを棚に上げての野党の質問も、正直意味を成していません。小池百合子は、女性初の防衛大臣になりましたが、その任期は短く、具体的な仕事は何もしませんでした。稲田朋美には、ゴスロリ、網タイツの萌えキャラ、また誰もが羨むエリート金持ち家族としてではなく、本業の政治家、しかも防衛大臣として、内外に確固たる日本の防衛、安全保障の在り方を示してほしいものです。