SOPHIAが活動を休止したのはなぜ?徹底検証
◆メジャーデビュー:1995年10月2日
◆メンバー:松岡充(Vo)、豊田和貴(G)、黒柳能生(B)、赤松芳朋(Dr)、都啓一(key)
◆所属事務所:abex
◆レーベル:abex trax
SOPHIAが活動休止した理由はギャラ格差?
1995年にメジャーデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出してきた、5人組ロックバンドのSOPHIA(ソフィア)。2013年8月、日本武道館でのライブを最後に惜しまれつつも活動を休止しましたが、2022年3月にファン待望の活動再開が発表されました。
活動休止の発表当時は、衝撃も大きく、「ギャラの格差が原因か?」「音楽の方向性の違いなのでは?」といった憶測も飛び交うことに。しかし、ギャラについて所属事務所は「デビュー以来等分」ときっぱり否定しています。
SOPHIAメンバーは音楽の方向性ですれ違いがあった?
音楽的な方向性の違いというのもバンドの活動休止や解散に多い理由ですが、SOPHIA休止直後の2013年11月に、メンバーの松岡充、豊田和貴、赤松芳明は新バンドMICHAEL(ミカエル)を結成しています。
少なくとも3人の間では音楽面での相違はなかったと考えられます。翌2014年8月に、赤松芳明はMICHAELを脱退していますが、「音楽性の相違ではありません」と説明していました。
また、2015年3月にニュースメディア「ウォーカープラス」に掲載されたインタビューで、松岡充は休止の理由を「メンバーの事情」と話し、マイナスな噂を否定しています。
「5人でやりたいという想いを僕たちの根底に持ちながら、自分たちができる限りのことを能動的に」という言葉から、再び全員で活動できるタイミングを待っていたことがうかがえます。
SOPHIAが活動を休止した本当の理由は?休止前後にヒントあり?
SOPHIAの不仲説は本当?関係性が気になるメンバー
活動休止の原因は不仲?と考える人も多かったようです。SOPHIAは2013年の前にも、活動を休止したことがあります。
1度目の活動休止の理由は、2010年3月にメンバーの都啓一が公表した、ろ胞性悪性リンパ腫の治療のため。SOPHIAは同年4月よりバンドでの活動を休止し、個人活動や楽曲制作期間に入りました。治療が功を奏して寛解状態になったことを受け、翌2011年6月に5人での再始動を発表しています。
同年10月31日に行われた映画の公開イベントに登壇した都啓一は、闘病生活を振り返り「松岡充君が親身になってくれた」と在宅での仕事の配慮などに感謝を示していました。MICHAELには加わっていませんが、不仲とは考えにくい言動です。
赤松芳明はMICHAELを途中で脱退していますが、発表時に「不仲ではありません」とコメント。脱退後はSOPHIAの名を背負いながら、3ピースバンドBLUEVINE(ブルーバイン)で活動しています。
また、松岡充が2022年8月21日放送の「ワイドナショー」に出演した際にも9年間の休止期間について「仲悪いってことではない」と自らの言葉で不仲説を否定しました。
SOPHIA活動休止中、メンバーは何をしていた?
松岡充と豊田和貴はMICHAEL、赤松芳明はBLUEVINEに所属し、都啓一はバンドRayflower(レイフラワー)の一員として活動していました。個人としては松岡充が俳優業、都啓一が講演会など、音楽以外の分野の仕事をしていたことも知られています。
ファンの間で飲食店経営と閉店の噂があったものの、唯一音楽活動が伝えられていなかったメンバーが、黒柳能生です。
「週刊女性」2022年4月19日号のインタビューで、松岡充が黒柳能生について「音楽をやめると言っていたと聞いていた」と告白。現在はサラリーマンであり、兼業でSOPHIAを再開させることに合意したといいます。
再始動の意志を確認し合った後について「抱きしめあいました」とも語っており、互いにこみ上げる思いがあったようです。
SOPHIAの活動休止の真相
2022年9月2日放送の「5時に夢中」にゲスト出演した松岡充は、都啓一が闘病を終えて復帰した時のメンバーの様子を説明。「みんなが自分の人生を考え出した」と明かし、「音楽や人生と向き合う時間をとろう」という話になったことを振り返っていました。
離れていた間の動きから望んだ道の違いを察することはできますが、脱退や解散でなく全員で活動を休止したところに、SOPHIAは5人!というメンバーの思いが表れているのではないでしょうか。
事務所は、「音楽を新たな気持ちで届けるため」「表現すべき音楽を見つめ直す時間」とあくまでも前向きな休止だと説明していましたが、実際に明るい結果となりました。
結成から19年間走り続け、各自が人生を見直した結果として、活動休止という選択に至ったSOPHIA。その絆が9年経っても変わらなかったからこそ、活動再開に至ったのでしょう。
SOPHIAが活動再開したきっかけは?
SOPHIA再開にコロナ禍が関係していた?松岡充の決断
9年の時を経て、活動再開を果たしたSOPHIA。2022年4月22日には、メンバーが1人1人コメントを発表。松岡充は「僕は僕の人生を諦めたくない」「もう待てないからSOPHIAをやると決断した」と、思いを告白しました。
また、2022年3月28日公開の「BARKS」のインタビューでは、活動再開のきっかけについて、コロナ禍においてのアーティストの存在意義を見つめ直したと明かし、「今やらなきゃ表現者と言えない」と考えたことを話しています。
同年9月23日に「ミュージックステーション」で「街」を披露すると、ツイッターでトレンド1位になるほど話題をさらいました。5人が揃った姿は、今後も日本中に元気を与えていくことでしょう。
ラストライブと同じ場所、日本武道館を2022年10月11日開催の復活ライブに選んだSOPHIA。年齢を重ね、人生経験を積み上げた今だからこそ、奏でられる音楽もあるはずです。これから5人によってどんな音楽が誕生するのか、パワーアップしたSOPHIAに期待が高まります。