水野久美の現在は?順調な女優業の裏で起きていた出来事
◆出身:新潟県
◆身長:158cm
◆血液型:A型
◆所属事務所:オフィスPSC
水野久美は現在もベテラン女優として現役!
水野久美(みずのくみ)は、多くの東宝特撮シリーズの映画を盛り上げてきた女優です。映画にドラマ、舞台と幅広い活躍を続け、日本国内だけでなく海外のファンから支持されています。
80代になってからも、2018年度の大河ドラマ「西郷どん」など大きな作品に出演。「やすらぎの刻〜道」(2019年4 月期)や「にじいろカルテ」(2021年1月期期)では、年齢に応じた繊細な感情を表現し、同年代の共感を得ていました。
「やすらぎの刻〜道」で水野久美が演じたのは、元人気女優の岸井さとみ役です。老人ホームの人間模様を描いた同作のキャストは、ベテラン俳優揃い。2020年5月に生活情報サイト「Wendy-Net」に掲載されたインタビューでは、プロ意識の高い現場で、刺激を受け合いながらの撮影を「楽しかった」と振り返っています。
今後の人生について「私は、女優という仕事を最後まで、納得いくまでやり切りたいの」と語っており、まだまだ仕事が大好きでたまらない様子が伝わってきます。
水野久美の私生活が一変した事情は?
仕事は順調そのものですが、水野久美の私生活には大きな変化もありました。40年以上一緒に生活し、家族同然だった“お手伝いさん”が認知症を発症。施設に入居するため、水野久美の元を去ってしまったのです。
気心の知れた相手と離れることになってしまいましたが、発症初期から共に過ごした経験は演技の支えになっています。介護士が主人公の映画「ケアニン」(2017年7月公開)などで水野久美は、認知症患者の星川敬子役を好演。“お手伝いさん”の心境を思い描きながら、演じたのではないでしょうか。
一人暮らしをサポートしてくれる味方がいなくなったため、2016年頃からは息子夫婦と孫との3世代同居を始めています。水野久美は実際の経験も演技に活かせる女優ですから、今後の芝居の変化も見逃せません。
水野久美の若い頃は凄まじい人気ぶり!海外からも反響があった?
水野久美の生い立ち!女優になるために生まれてきた?
水野久美は、新潟県燕三条にある花街の中心部で、写真館を営む家庭に生まれました。芸者の姿を目にする機会も多く、幼い頃から憧れを抱いていたといいます。近所の三条座という劇場で、父親が時代劇を上演することもあり、演劇が身近な環境でした。
小学生の頃から芝居ごっこで遊んでいた水野久美は、高校で演劇部に所属。高校卒業後に名門の劇団・俳優座を受験すると、見事に一発で合格!20歳の時に映画「気遣い部落」(1957年11月公開)でデビューを果たしています。まるで生まれた時から女優になることが約束されていたかのような、人生の巡り合わせです。
水野久美の若い頃は「マタンゴ」など特撮シリーズで大ブレイク
水野久美が、特撮シリーズの映画「マタンゴ」(1963年8月公開)や「怪獣大戦争」(1965年12月公開)に出演すると、これらが大ヒット。海外からファンレターが届くまでになりました。近年も、当時のアクション映画が話題になったことで、海外からイベント出演のオファーがあるのだとか。
「マタンゴ」の妖艶な悪女・関口麻美役や、「怪獣大戦争」のX星人役での思い切った演技は、何年経っても色褪せることはありません。きっと今後も水野久美の演技は「マタンゴ」「怪獣大戦争」を中心に語り継がれていくのでしょう。
物心がついた時から芸者や芝居に興味をもち、ずっと華やかな芸能界で生き続けてきた水野久美だからこそ、まだまだ女優としての人生を歩み続けたいと強く思うのかもしれません。
水野久美は山本學と結婚するも離婚。再婚相手との生活は大変だった?
水野久美が息子の家族と円満な同居生活を送っている秘訣は?
水野久美が最初に結婚した相手は、俳優の山本學(やまもとがく)です。大恋愛を経て結婚に至ったものの、1年4ヶ月でスピード離婚しました。
水野久美が36歳の時に、プロデューサーの五十嵐通夫(いがらしみちお)と再婚し、長男も誕生しています。苦労の多い結婚生活ではありましたが、食道がんで闘病を続けた夫・五十嵐通夫に最期まで寄り添い、絆の深い夫婦関係でした。
息子・水野純一は元俳優です。1999年6月放送の「水戸黄門」第13話や、2002年12月公開の映画「ゴジラ×メカゴジラ」では、水野久美と親子共演も果たしました。2006年3月放送の「土曜スペシャル」では親子で、旅行企画のリポーターも経験しています。
2002年4月に「仮面ライダー龍騎」の第12話に登場したイケメンですが、2009年以降は事務所を離れ、結婚式場の司会や一般の仕事で生計を立てています。水野久美は息子一家と2世帯で同居していますが、家族も俳優業に理解がある点は心強いのではないでしょうか。
また、同居をスタートさせる際に水野久美は、息子の妻に対して、「実の母だと思って、遠慮せずに何でも言ってね」と告げたのだそう。気遣いができる水野久美だからこそ、孫から「ばあばは僕の相棒」と慕われるほど、良好な関係を築いています。
円満な同居生活の秘訣は、歩み寄る努力を絶やさず、思いやりを持って接していることなのかもしれません。身も心も若々しい水野久美には、可愛い孫のエールも受けながら、これからも女優として元気に活躍し続けててほしいですね。