福本伸行の漫画「銀と金」あらすじネタバレ!ドラマキャストが気になる!

福本伸行の漫画「銀と金」あらすじネタバレ!ドラマキャストが気になる!

福本伸行の漫画「銀と金」あらすじネタバレ!裏社会に生きる男たちの物語

福本伸行の漫画「銀と金」は、双葉社「アクションビザッツ」に連載されていた作品です。ギャンブル依存症の森田鉄雄は、ある日、「銀王」の異名を持つ裏社会を牛耳る男・平井銀二に出会います。億単位の金を稼ぎ出す平井の才能に惚れこみ、裏社会に足を踏み入れた鉄雄。そこから、いつか平井を超える「金」になろうとする、鉄雄の命を懸けたギャンブルが始まります。

鉄雄と銀二、そして裏社会の悪党たちの騙し合いや心理戦が見どころの「銀と金」ですが、実は未完の作品で、休載という形がとられています。連載当初の福本伸行は、銀二と鉄雄を戦わせる展開を構想していたそうですが、実際には、裏社会に嫌気がさした鉄雄はギャンブルから足を洗うという意外な展開に。対する銀二は、鉄雄という手駒を失ったことで大苦戦。長年裏社会で生きてきた銀二には、生き方を変えられない男の哀愁が漂います。

福本伸行の漫画「銀と金」作者民放初の連ドラキャストが気になる!

福本伸行の漫画「銀と金」が連載されていたのは、1992年から1996年の4年間でしたが、休載から約21年を経た2017年1月より、テレビ東京にてドラマ化されることが発表されました。福本伸行作品には、「賭博黙示録カイジ」や「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」など、実写を含め、映像化された作品は多数あります。しかし意外なことに、民放でドラマが放送されるのは「銀と金」が初めて。「銀王」の名を持つ裏社会の大物フィクサー平井銀二を演じるのはリリー・フランキーで、福本伸行本人の指名によるキャスティングです。

白髪で人の良さそうな笑みを浮かべる姿は、とても裏社会の人間とは思えませんが、静かな言葉の端々に凄みが感じられます。森田鉄雄役は、池松壮亮。パッとしない外見は原作そのままに、ギャンブルに命を懸け、成り上がろうとするがむしゃらな姿が印象的です。他にも安田巌役にマキタスポーツ、巽京子役に臼田あさ美、船田正志役に村上淳と、個性的な役者が揃いました。

福本伸行の漫画は絵柄で判断するべからず!作中の名言・語録がグイグイくる!

福本伸行の漫画は独特な絵柄で判断するべからず!作品の魅力とは

福本伸行は、ギャンブル漫画の第一人者といわれています。ブレイクするきっかけとなった「賭博黙示録カイジ」にも、さまざまな命懸けのギャンブルが登場。麻雀やポーカーといったメジャーなものもありますが、じゃんけんカードで得点を競う「限定じゃんけん」や、ビルにかけられた鉄橋を渡る「鉄塔渡り」など、オリジナリティのある賭け事が次々と登場します。

これらの賭け事を背景に、登場人物たちの心理描写を重視することにより、より緊迫した空気を生み出すことに成功しているのです。また、福本伸行の描く絵は、かなり特徴的で、尖った顎と鼻に太い眉は、個性的すぎてかなりのインパクトがあります。

そのため、「福本伸行は画力がない」と評価される漫画家ではありますが、必ずしも、画力のみが作品の魅力に直結しているわけではありません。ギャンブルにおける心理戦や、緊迫したストーリー展開、個性の際立つ登場人物たちこそが福本伸行作品の魅力です。

福本伸行の漫画で人生を学べる!作中の名言・語録がグイグイくる!

福本伸行の漫画には、名言が多く存在します。己の生死がかかった戦いを描く物語から生まれた言葉たちは、人生を変える名言として本も出版され、注目を集めました。「アカギ~闇に降り立った天才~」に登場するのは、「成功を目指すな…と言ってるんじゃない。その成否に囚われ…思い煩い…止まってしまうこと…熱を失ってしまうこと…これがまずい」というセリフ。結果に囚われすぎて、何かを始める時の熱を失うことは、原動力を失うことでもあります。

福本伸行は、このセリフによって、どうしてそれを行っているのか、原点を忘れてはいけないと注意喚起しているかのようです。「銀と金」には、「 他人を信じられない人間は、とどのつまり自分も信じられない、信じることができない」というセリフが登場します。人を無条件で信じることは難しい……そう感じる現代に生きる人々に、喝を入れるセリフといえるでしょう。

福本伸行の漫画絶好調!2017年「このマンガがすごい!2017」オトコ編で首位に!

福本伸行の漫画「賭博黙示録カイジ」のスピンオフ作品となる「中間管理録トネガワ」が、宝島社「このマンガがすごい!2017」オトコ編で第1位に輝きました。「このマンガがすごい!」は、書店員や、大学の漫画研究会、芸能人や、編集者など、さまざまな業種の70~100名にアンケートを実施し、ランキングが決定します。

2017年1位に輝いた「中間管理録トネガワ」は、「賭博黙示録カイジ」の登場人物であり、主人公・伊藤開司の大敵である利根川幸雄が主人公です。帝愛グループの総帥・兵藤和尊の退屈を紛らわせるため、余興を企画することになった最高幹部の利根川は、11人の部下を集めて「チーム利根川」を結成します。

会長の横やりや、病気、部下の失態、自身の信用の危機などの襲い来る問題に立ち向かいながら、任務を遂行していく利根川。時間軸としては「賭博黙示録カイジ」より前となり、緊迫した空気が漂った本編とは打って変わって、コミカルなテイストの作品です。「賭博黙示録カイジ」では、巧みな弁舌と酷薄さを見せた利根川ですが、自身の会社の中では、最高幹部とはいえ、会長の兵藤の部下である中間管理職という立場。

上司のご機嫌を窺い、部下を束ねて信頼される存在であらねばならない男の、苦悩と葛藤が、笑いと涙を誘います。また、消費者金融を主体とした巨大グループである帝愛グループ社員たちの、人権無視や凶悪すぎる裏の顔とは違った表情も登場する「中間管理録トネガワ」。利根川が中間管理職であるように、部下の黒服たちもサラリーマンという立場です。

人事異動や、落としたICカード型電子マネーを気にする普通の顔があり、そのギャップにほっこりしてしまうことも。「中間管理録トネガワ」の原作は萩原天晴が、作画は橋本智広と三好智樹が担当し、福本伸行は協力という形で作品に参加しています。作画の2人は、福本伸行の元でアシスタントを務めた直弟子です。福本伸行を間近に見続けた2人だからこそ描けた、ちょっと身近で親近感すら感じられる「カイジ」のコミカルな世界をご堪能ください。

関連記事

ページ上部へ戻る