2022年2月14日 更新
米津玄師の歌詞が深い!ハチ時代からの経歴をおさらい
米津玄師の歌詞が深い!多くの人から支持される歌詞とは?
自身で作詞作曲をしている楽曲の独特なリズム感や曲調も魅力的なミュージシャンの米津玄師(よねづけんし)。しかし、メロディ以上に評価されているのが歌詞の深さです。たとえば「LOSER」は、敗者や負け犬といったネガティブなイメージのあるタイトルですが、歌詞は、いつしか希望あるポジティブな世界へと反転していき、多くの人から支持されるメッセージソングとなっています。
「LOSER」のMVでは、米津玄師自らがダンサーとなり、芸術性のあるダンスを披露したことも話題となりました。一方で、「ホープランド」では、希望に満ちたタイトルとは裏腹に、「いわれのない噂」「憎める敵」などきつい印象を残す歌詞が使われています。とはいえ、じっくり聴けば、仮面を外し、本来の自分を輝かせて生きようという前向きなメッセージソングとなっていることが分かるでしょう。
米津玄師のハチ時代からの経歴をおさらい!ハチ時代のボカロ曲の再生回数が凄すぎる!
米津玄師は、本名の米津玄師としてデビューする前から、若者を中心に人気が広がっているボカロシーンにおいて、圧倒的人気を誇るボカロPのハチとして活躍していました。2009年頃から、ハチ名義で、ボカロの初音ミクとGUMIを使用したオリジナル楽曲をニコニコ動画へ投稿し始めた米津玄師。そのハイセンスな楽曲と、スタイリッシュなイラストを使用した映像が話題を呼び、ハチの楽曲は次々に「伝説入り」(100万回再生されること)を果たし、ボカロシーンを席巻します。
特に人気のある「マトリョシカ」の再生回数は500万回、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」は300万回を超えるなど、爆発的人気となりました。そして2012年5月16日には、本名の米津玄師名義で作詞作曲し、自身の声で歌ったアルバム「diorama」でデビューを果たしています。
その後も、アルバムを発売するたびにトップセールスを記録し、2015年には、アルバム「Bremen」が、第57回レコード大賞の優秀アルバム賞を受賞。MVやCDジャケットも手掛け、マルチクリエイターとしても高い評価を受けています。
米津玄師はイラストもスゴイ!「orion」「LOSER」などライブ曲のセトリが最高
米津玄師はイラストもスゴイ!展覧会「ルーヴルNo.9」でもイラスト作品を展示!
米津玄師の魅力は、音楽だけには収まりきらず、アートの世界でも花開いています。MVに使用するイラストももちろん自分で描き、テレビアニメの主題歌として発売するシングル曲は、そのアニメの主人公を限定版のCDジャケットに自ら描いています。髪の毛なども細やかなタッチで描き、配色のセンスも抜群で、音楽同様にアートの世界でも高い評価を受けているのですから、まさに天才アーティストと言っても過言ではないでしょう。
2016年は東京と大阪で、そして2017年は名古屋で開催中の展覧会「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」では、米津玄師が、テーマソング「ナンバーナイン」を手掛けているほか、彼のイラスト作品も展示されています。この展覧会では、ルーヴル美術館をテーマに、フランスの漫画と呼ばれるバンド・デシネと、日本の漫画がコラボ。子供の頃は漫画家に憧れを持っていた米津玄師は、「今回の展覧会で偉大な漫画家たちと関われて嬉しい」とコメントしています。
米津玄師ライブは「orion」「LOSER」などライブ曲のセトリが最高!2017年11月からは新しいツアーも!
米津玄師は、2017年7月に東京でライブを行いましたが、そのセトリが最高すぎると話題になっています。序盤は、展覧会「ルーヴルNo.9」のテーマソングとしてもお馴染みの「ナンバーナイン」からスタートし、中盤は、アニメ「3月のライオン」のエンディングテーマ「orion」や、ハチ名義で発表した「ドーナツホール」を披露。終盤には、人気曲「アイネクライネ」「LOSER」「ピースサイン」とファンから人気の高い曲をズラリと並べました。
ライブ活動を精力的に行っている米津玄師は、2017年11月からは、新たなツアー「米津玄師 2017 TOUR / Fogbound」を全国15都市・20公演で開催する予定です。米津玄師の紡ぎ出す音楽の世界観が好きな方は、ネットやテレビからでは感じることのできない、生でしか味わえない感動を体験するために、ライブ会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
米津玄師とDAOKOがコラボ!アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」について
米津玄師が、ラップシンガーとして人気のあるDAOKOとコラボして主題歌を担当したアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の最新予告映像が、YouTubeにて公開中です。同作は、岩井俊二原作で、「〈物語〉シリーズ」や「魔法少女 まどか☆マギカ」で知られる新房昭之監督とアニメ制作会社シャフトがタッグを組んだ劇場アニメ。
何度も繰り返される不思議な夏休みの一日の中で、中学生の少年少女が経験する恋や冒険を描いた物語。メインキャストを、広瀬すず、菅田将暉、宮野真守ら豪華キャストが務めることでも話題となっています。
米津玄師はこの「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌「打上花火」の作詞作曲&プロデュースを手掛け、DAOKOと二人で「DAOKO×米津玄師」名義で歌唱。2人の才能が溶け合う、美しくも切ないナンバーに仕上げました。豪華キャストが集結し、米津玄師とDAOKOのコラボ曲も聴けるアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、2017年8月18日から日本全国で劇場公開予定です。
2012年に21歳でCDデビューした米津玄師は、一歩ずつ成長していき、2017年でデビュー5周年を迎ました。音楽にせよ、アートにせよ、米津玄師の世界が眩しいほどに輝きだすのは、まだこれからかも知れません。