天才博士スティーブン・ホーキングがノーベル賞が獲れない理由とは?
スティーブン・ホーキングは天才博士!ブラックホールの理論で有名に
スティーブン・ホーキング博士は、イギリスの理論物理学者。筋萎縮性側索硬化症(ALS)で体が不自由なことから、「車いすの物理学者」としても知られています。
スティーブン・ホーキング博士は1963年、「ブラックホールの特異点定理」を発表したことで有名になりました。その後も、「宇宙創成直後に小さなブラックホールが多数発生する」「ブラックホールは素粒子を放射することによってその勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」などの理論を発表。それらは、新しい学術分野である量子宇宙論として注目されます。
こうして、スティーブン・ホーキング博士は、現代宇宙物理学に大きな功績を残した天才博士と言われるようになりました。日本でも多くの訳書が発行されているので、「ホーキング、宇宙のすべてを語」や「ホーキング、宇宙と人間を語る」などの著作で、博士の理論に触れたことがある方もいるのではないでしょうか。
スティーブン・ホーキング博士がノーベル賞を獲れない理由は理論を実証できないから!
スティーブン・ホーキング博士は、1967年の「アダムス賞」にはじまり、これまで数々の賞を受賞してきました。しかし、天才博士と呼ばれているにもかかわらず、ノーベル賞はまだ手にしていません。今後も難しいと噂されているのはなぜなのでしょうか?
それは、スティーブン・ホーキング博士の理論が、実証されそうにないものばかりだからです。ノーベル賞が授与されるのは、基本的に実証された研究に限られます。そのため、スティーブン・ホーキング博士がノーベル賞を受賞するためには、実験や観測でブラックホールに関する理論を実証することが求められることに。仮に実証が叶えば、ノーベル賞の可能性はあるそうですが、現在の科学技術水準では、ブラックホールの性質を実験や観測で実証することはかなり難しいとされています。
スティーブン・ホーキング博士は映画「博士と彼女のセオリー」のモデル!になった妻は?博士のIQや現在の症状は?
スティーブン・ホーキング博士は映画「博士と彼女のセオリー」のモデル!元妻、再婚相手とは?
スティーブン・ホーキング博士の半生がモデルになっている映画「博士と彼女のセオリー」は、日本でも、2015年3月から公開されていました。スティーブン・ホーキング博士と前妻ジェーンとの出会いから結婚生活に至るまでや、2人で苦難を乗り越えて行く姿、そして離婚してそれぞれの道を歩むことを決める様子が描かれている感動作です。
映画は高い評価を受け、第87回アカデミー賞「主演男優賞」も獲得しています。映画に描かれた通り、スティーブン・ホーキング博士は、3人の子供をもうけ、26年間連れ添った妻のジェーンと1991年に離婚しています。離婚原因は、スティーブン・ホーキング博士が有名になるにつれて家庭生活も変わってしまったことや、前妻ジェーンとピアノ教師のジョナサンが愛し合うようになっていったことでした。
スティーブン・ホーキング博士は、1995年に、看護師のレイン・マンソンという女性と再婚しますが、彼女の暴力的虐待により2度目の離婚をしています。
スティーブン・ホーキング博士のIQや現在の症状は?余命宣告を受けてから50年以上経っている!
IQ160という天才博士のスティーブン・ホーキング。生まれたのは1942年1月8日で、出身地はイギリスのオックスフォードです。経済的には決して豊かではありませんでしたが、教育を重視する家庭環境で育ちました。
1959年、17歳だったスティーブン・ホーキング博士は、オックスフォード大学に入学します。
卒業後は、ケンブリッジ大学大学院の応用数学・物理学科に入学しますが、1963年に筋萎縮性側索硬化症と診断されました。その時点では余命3~5年という宣告を受けましたが、幸いにも病気の進行は遅く、発病から50年以上経った今も健在です。気管切開により声を失ってからは、重度障害者用意思伝達装置を使って意思伝達を行い、会話やスピーチにはコンピューターの合成音声を使っています。
スティーブン・ホーキング博士が人類に警告!人工知能(AI)の発展は人類の終焉か?
スティーブン・ホーキング博士が「人類に残された時間はせいぜい100年くらいだ」と未来予想し、大きな反響を呼んでいます。これは、北朝鮮問題などの近年の世界情勢も考え合わせて出したようです。日本ではそれほど話題になっていませんが、世界的には、北朝鮮の核保有をアメリカが認めてしまえば、日本や韓国・台湾も核保有を考えざるを得なくなると見られています。
そうなれば、地球全体に核保有という流れが広がり、世界中で核爆弾の打ち合いが起こる可能性も高まってしまうことは明らかです。それだけではありません。地球温暖化に起因すると思われる自然災害が世界各地で起こっていることから、スティーブン・ホーキング博士は、「地球は生物が生存するには、危険が大きくなりすぎた」と語っています。
こうしたやや悲観的な未来予測に基づいて、月を植民地化することや、火星に移住する方法を見つけなければならないということを、ずっと言い続けてきたスティーブン・ホーキング博士。さらに最近では、人工知能(AI)の発展は人類の終焉を意味するという未来予測も発表しています。博士曰く「人工知能はそのうち勝手に動き出し、人類とは比べものにならない速さで自らを再設計するようになる」。
そうなった時、この地球上はどうなるのでしょうか?スティーブン・ホーキング博士の未来予測が杞憂であってほしいという願いは、人類共通のはずです。もしまだ間に合うのであれば、地球上で今を生きている人間はどうするべきなのか、私たちひとりひとりが真剣に考えなければならないでしょう。