井上八千代(五世)の母、父も人間国宝!伝説の「ボレロ」が圧巻だった!

井上八千代(五世)の母、父も人間国宝!人間国宝の本名やプロフィールは?

井上八千代(五世)の母、父も人間国宝!娘など家系図は?

井上八千代(五世)は、日本国宝に認定されている京舞井上流の家元です。井上流は、京都で育まれた上方舞とも呼ばれる日本舞踊の流派の一つ。京都祇園の舞妓さんがお座敷で披露する舞いも井上流のものです。

家系図をたどると、井上八千代の祖母は、やはり人間国宝であった四世井上八千代で、父は能楽師でこちらも人間国宝の片山幽雪。井上八千代の母は酒屋から嫁いできた人でした。片山家は、男は能楽師、女は京舞を継承していくことが定められた家柄のため、井上八千代の娘・井上安寿子もまた京舞の道に進んでいます。

井上八千代(五世)の人間国宝の認定は異例の早さだった?本名やプロフィールは?

井上八千代(五世)が人間国宝に認定されたのは2015年、なんと当時まだ50代という異例の若さでした。生年月日は1956年11月28日で、京都に生まれた井上八千代の本名は観世三千子(旧姓は片山)です。わずか2歳で舞の道に入り、人間国宝である祖母・四世井上八千代の教えを受けて、若干14歳で名取に。19歳で舞妓や芸妓を育てる八坂女紅場学園の舞踊科教師の職に就きました。

2000年には大名跡である井上八千代の名を44歳で祖母から継ぎ、日本の伝統芸能を力強くリードする存在となります。

井上八千代(五世)が「京舞つれづれ」で明かした半生とは?伝説の「ボレロ」が圧巻!

井上八千代(五世)が「京舞つれづれ」で明かした半生や夫婦生活とは?

若くして人間国宝に認定されるほどの実力を持つ井上八千代(五世)。人間国宝の祖母と父を持ち、厳しい芸事の世界に身を置いてきた彼女が、その半生を綴った一冊が、2016年に「京舞つれづれ」として発売されています。祖母であり伝説的な踊り手であった四世井上八千代との逸話や、同じように伝統芸能を継ぐ家に生まれた十八代目中村勘三郎や十代目坂東三津五郎の存在を心強く感じていたエピソードも披露。

また、東京に拠点を置く能楽師の夫・観世銕之丞との遠距離の夫婦生活についても明かしています。

井上八千代(五世)が舞ったボレロが神々しくて圧巻!

日本の伝統芸能を継承するという立場にある井上八千代(五世)ですが、革新的な取り組みも積極的に行っています。その一つが、京舞での「ボレロ」です。クラシックの名曲であるラヴェルの「ボレロ」と言えば、世界的な振付師モーリス・ベジャールによる躍動的な振り付けのバレエが有名ですが、井上八千代は、これに京舞で挑戦しました。

2015年10月に京都の泉涌寺で行われたこの公演は、圧巻だったと大評判に。テレビでも放送されたため、ネット上には「凛として神々しい」「夢の中のよう」「衝撃的」といった感想があふれました。

井上八千代(五世)や市村正親が登場する金閣寺音舞台はテレビ放送もあり!

井上八千代(五世)が、京舞のボレロを披露した公演は、京都や奈良の古寺名刹を舞台に、東洋と西洋の出会いというテーマのもと、一流アーティストを招いて1989年から行われている「音舞台」という企画の一環です。2017年は、9月9日に、金閣寺を舞台にした「金閣寺音舞台」が開催。井上八千代(五世)をはじめ、ミュージカル俳優の市村正親や、3オクターブを超える音域を誇るオーストラリア出身の歌手サラ・オレインが出演しました。

闇の中でライトアップされた金閣寺の舞台に、トップバッターとして登場した井上八千代は、地歌「残月」にあわせて、凛とした美しさの中にも切なさや愛情のこもった舞を披露しています。

MBS毎日放送が主催するこの「音舞台」は、12685通にのぼる応募者から抽選で選ばれた200名が見ることができる貴重なものです。とはいえ、10月8日にはMBS系全国ネットで放送もされるため、井上八千代の舞を目にするチャンスは多くの人にあるでしょう。

このように、自ら舞台に立って多くの人を魅了している井上八千代は、京舞を受け継ぐ後進の育成にも熱心にあたっています。2017年7月には、井上流の多くの門下生たちを連れて、芸の上達を願って八坂神社を参拝する「お千度」を行った井上八千代。揃いの浴衣をあつらえての参拝は、毎年祇園祭りの期間中に行われており、夏の風物詩ともいえるものです。

しかしこれらも、井上八千代の元に京舞を学びたいという若者が集まらなければ続いていきません。江戸末期に始まる井上流の伝統を絶やすことなく後進に伝えていくという重責を担う井上八千代を超える舞手が現れる日はいつかやってくるのでしょうか。

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