真瀬樹里の母は野際陽子、父は千葉真一!異母弟・真剣佑との関係も良好
真瀬樹里の母は野際陽子、父は千葉真一!真剣佑とは異母弟
真瀬樹里(まなせじゅり)は、1994年に映画「シュート!」でスクリーンデビューを飾った女優です。以来、女優としてさまざまな活動を続けていた彼女の名前が一気に広がることになったのは、2017年6月のことでした。真瀬樹里の実の母である大女優の野際陽子が亡くなったからです。
野際陽子は1972年に俳優の千葉真一と結婚していますが、その2人の間に1975年に誕生したのが真瀬樹里でした。つまり、父に千葉真一を、母に野際陽子を持つ真瀬樹里。1994年に野際陽子と離婚した千葉真一が、京都で芸子をしていた玉美と再婚(2015年に離婚)して授かった2人の男子が俳優の新田真剣佑(あらたまっけんゆう)と、弟の郷敦(ゴードン千葉)となります。
つまり、真瀬樹里と新田真剣佑は異母きょうだいの間柄。関係は良好のようで、真瀬樹里のSNSには、新田真剣佑と一緒に食事をする様子などがたびたび投稿されています。父親の千葉真一も含め、時おり顔を合わせる素敵な関係を育んでいるようです。同じく異母弟である郷敦も2018年には芸能界にデビューするとの噂もあり、実現すれば、さらに芸能一家としての結束が強まるのではないでしょうか。
真瀬樹里の殺陣の腕前は父・千葉真一譲り!「キル・ビル」では殺陣の指導も担当
真瀬樹里が、日本を代表するアクションスターである千葉真一の血を受け継いでいることは確かなようで、殺陣の演技が得意なことでも知られています。両親が大俳優という家庭に育った真瀬樹里は、幼い頃に芝居の道に進むことを決意すると、自らの意思で、日本舞踊やボイストレーニング、ピアノやヴァイオリンのレッスンに励みました。
そうして蓄えられた実力の高さは、1997年には、NHK金曜時代劇「寺子屋ゆめ指南」で、父・千葉真一と戦う剣士役を演じているほどです。1998年には、殺陣と芝居を融合させたサムライソードアーティスト集団「剱伎衆かむゐ」を結成しました。
現在は、「剱伎衆かむゐ」メンバーとしては活動していませんが、2004年には、クエンティン・タランティーノ監督のアメリカ映画「キル・ビルVOL.1」に出演。主役を演じたユア・サーマンに刀で殺される敵の構成員役を演じたほか、殺陣の指導も行ったと言います。真瀬樹里の殺陣演技の実力は、もはや世界レベルと言っても過言ではないでしょう。
真瀬樹里がレプロエンタテインメントに所属した経緯とは?「トットちゃん!」で野際陽子役に!
真瀬樹里のレプロエンタテイメント所属は母・野際陽子の最後の娘孝行だった!
真瀬樹里は、母・野際陽子と同じ芸能事務所ラヴァンスに所属していましたが、2016年に解散したことから、母娘そろってフリーで活動していました。しかし、知名度も実績もある野際陽子には仕事は入ってくる一方で、世間に名が売れているとは言えない真瀬樹里は仕事の入りにくい日々が続くことに……。野際陽子も、「心配なのは娘。まだまだこれから」と、真瀬樹里の芸能活動を案じていたと言います。
そこで野際陽子が相談したのが、かねてより親交が深かった女優の羽田美智子でした。羽田美智子は、安心できるところに娘を預けたいという野際陽子の希望を叶える形で、自身も所属しているレプロエンタテイメントを紹介。こうして、2017年4月21日に、真瀬樹里は、大手芸能事務所レプロエンタテイメントに所属することとなりました。
2014年に肺腺癌の手術を受け、翌年に再発&再手術していた野際陽子が、自らの死期が遠くないと悟っていたことは明らかで、真瀬樹里の所属先が正式に決まったことは何よりも嬉しかったのではないでしょうか。真瀬樹里のレプロエンタテイメント所属決定は、野際陽子の最期の娘孝行であったと言えるかもしれません。
真瀬樹里はドラマ「トットちゃん」で母・野際陽子役を演じるにあたり仏壇に相談!
真瀬樹里は、2017年10月2日に放送がスタートしたテレビ朝日のドラマ劇場「トットちゃん!」で、同年6月に亡くなった母で女優の野際陽子役を演じています。ドラマ「トットちゃん!」は、黒柳徹子の怒涛の半生を描いた物語です。真瀬樹里には、その黒柳徹子から直々にドラマ出演依頼があったと言います。
その時には、役名には言及されませんでしたが、後に、野際陽子役というオファーが正式に届いたとき、真瀬樹里は、正直なところ戸惑ってしまったとか。しかし、仏壇の前で母に語り掛けると、「やって!」という天国からの声が聞こえた気がしたそうです。
このことをきっかけに、野際陽子役を演じる決心がついた真瀬樹里。母であり、偉大なベテラン女優でもあった野際陽子を演じるにあたっては、髪の毛を30センチ以上も切ってショートカットにするなど相当な意気込みで臨んでいます。
真瀬樹里は偉大な母・野際陽子の血を受け継ぎ女優の道を究める!
真瀬樹里は、大女優として知られる野際陽子を母に持ち、ベテランアクションスターの千葉真一を父に持つ、いわばサラブレッドです。顔立ちは野際陽子にそっくりですが、殺陣を得意とし、ハリウッド映画に出演するのみならず殺陣指導をするほどの域に達するとは、千葉真一の血を受け継いでいることも明らかでしょう。
「剱伎衆かむゐ」の設立メンバーでもある真瀬樹里の殺陣は、見る人を引きつけずにはおかない圧巻の迫力。女性ならではのしなやかさが光るのは、真瀬樹里の殺陣ならではです。両親の影響から自然と役者を志すようになり、日本大学藝術学部演劇学科に入学するなど、親の七光りと言わせない努力を続けてきた真瀬樹里。これまでにスターダムにのし上がる局面はありませんでしたが、野際陽子とはまた違ったスタンスで、女優としてキャリアを積んできました。
とはいえ、目指す先に野際陽子の姿があったことも間違いないでしょう。厳しい闘病生活を続けながら仕事を続けていた野際陽子の最期の3年を一番近くで見守り続け、死後に「偉大な母だったと誇りに思っております」と発表したコメントにその全ての思いが込められているようです。
野際陽子の静かながらも揺らぐことのなかった壮絶な女優魂は、一人娘の真瀬樹里に受け継がれているに違いありません。昨今は、バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」に出演したことでも話題を呼ぶなど活躍の幅を広げている真瀬樹里。ドラマ「トットちゃん!」で母・野際陽子役を演じるのは、彼女より他に適した女優はいません。偉大な母で、尊敬する女優でもある野際陽子の魂を受け継いだ真瀬樹里は、同じく生涯女優として活躍していくことでしょう。