フアン・マルティン・デル・ポトロと錦織圭は長年のライバル!怪我を乗り越え復活!
フアン・マルティン・デル・ポトロは日本の錦織圭と長年のライバル関係!強いのはどっち?
フアン・マルティン・デル・ポトロは、1988年生まれでアルゼンチン出身のテニス選手。1989年生まれなので1歳年下の錦織圭とは、若い頃からライバル関係にあります。17歳からプロの大会に出場するようになった錦織圭は、18歳でツアー初優勝を飾るなど若い頃から活躍していたものの、怪我の影響もあり、一時期低迷していました。
一方のフアン・マルティン・デル・ポトロは、19歳でツアー初優勝を飾り、20歳の若さでグランドスラム全米オープンを制覇する快挙を達成。順調に実績を積んでいました。錦織圭に対しても2008年から4戦全勝と優位を保ち続けていましたが、2016年に錦織圭がようやく初勝利をあげています。
2017年8月のワシントン・オープンでも錦織圭がストレート勝ちしましたが、その後の2018年のマイアミ・オープンではフアン・マルティン・デル・ポトロがストレートで勝利。8回対戦して、フアン・マルティン・デル・ポトロが5勝をあげていますが、近年は、お互いに勝ったり負けたりとしのぎを削っています。
フアン・マルティン・デル・ポトロは怪我を繰り返すも見事に復活!
フアン・マルティン・デル・ポトロは、2009年に開催された全米オープンで、20歳の若さで絶対王者ロジャー・フェデラーを下しグランドスラムを制覇したことで大きな注目を集めました。しかし、その翌年に右手首の怪我をしてツアーから離れ、5月に手術を受けています。
その後、復帰を果たして、2012年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得するまでに復活しましたが、怪我を再発して離脱することに。2014年に左手首の出術を受けた後は、その年のツアー全てを欠場しました。復帰後は、スライスショットが増え、かつてのようなパフォーマンスには戻りませんでしたが、リオオリンピックで銀メダルを獲得したことをきっかけに調子を取り戻したフアン・マルティン・デル・ポトロ。
2018年には、グランドスラムに次ぐ格となるマスターズ初優勝を飾り、自身のキャリアハイとなるランキング4位に戻る完全復活を果たしています。
フアン・マルティン・デル・ポトロの性格は?サーブとミサイル・フォアハンドが強烈!
フアン・マルティン・デル・ポトロの性格は?対戦相手への気遣いがすごかった
フアン・マルティン・デル・ポトロは、対戦相手が転倒したりすると、ネットを超えて駆けつけて心配するほど“いい人”です。自らが怪我に苦しんだ経験があるだけに、棄権するほど身体に痛みを感じている相手にはハグをして言葉をかけるなど、自分のことのように心配してみせます。
2017年の全仏オープンでは、動けなくなって泣き始めたニコラス・アルマグロに歩み寄ると、体をさすり慰めたフアン・マルティン・デル・ポトロ。ベンチに戻っても傍らに座り、優しく言葉を掛け続けたそうです。そんなフアン・マルティン・デル・ポトロの優しさは、テニスファンの間でも大きな話題になりました。
フアン・マルティン・デル・ポトロは長身を武器に!サーブとミサイル・フォアハンドが強烈!
フアン・マルティン・デル・ポトロは、アメリカのスポーツ用品メーカーであるウイルソンの伝統的なモデルである[K]SIX.ONE 95のラケットを愛用していることで知られています。しかし、試行錯誤することもあるようで、2017年にはバーンFSTというモデルのラケットを使用していました。
フアン・マルティン・デル・ポトロのプレースタイルの特徴は、198cmという長身を武器にした強烈なサーブを武器にしているところです。ストロークについては、バックハンドではスライスで返すことが多いですが、フォアハンドではコースを読んでいても取れない強烈なショットを放ちます。そのフォアハンドから繰り出されるショットはミサイルと呼ばれるほど強烈。テニス界ではナンバーワンの威力とスピードではないかと言われています。
フアン・マルティン・デル・ポトロが約8年ぶりに世界ランキングを更新!
フアン・マルティン・デル・ポトロは、2018年3月のBNPパリバ・オープンで優勝し、全仏オープンでベスト4に進出したことから、自身のキャリアハイに並ぶ世界ランキング4位となりました。その後も、ウィンブルドンでベスト8に残るなどの活躍を続け、キャリアハイを更新する3位にまで上り詰めています。
このように幾度もの怪我と手術を乗り越えて、約8年ぶりにキャリアハイを更新することになったフアン・マルティン・デル・ポトロ。その一方で、同世代のライバル錦織圭は、1回戦からノバク・ジョコビッチと当たるなどドローの不運もあってランキング23位に後退してしまいました。
2018年のフアン・マルティン・デル・ポトロはとにかく絶好調で、メキシコ・オープンとBNPパリバ・オープンを連勝し、続いたマイアミ・オープンでも準決勝に進出。全仏オープンでもジョン・イスナーやマリン・チリッチという強豪を倒し、怪我前と遜色ない結果を見せました。
プレーにおいても、怪我から復帰した後は、バックハンドに不安を抱えていたのか、スライスでクロスに返球するだけだったフアン・マルティン・デル・ポトロ。それが、ダウン・ザ・ラインに強い球を打てるほどまでに復調しています。
現在、アメリカでは、2009年にフアン・マルティン・デル・ポトロが制した全米オープンが開催中。怪我から順調な復活を遂げている今年のフアン・マルティン・デル・ポトロには、約10年ぶりの全米制覇を期待したいですね。