麿赤兒が率いる舞踏集団「大駱駝艦」の公演作品は?結成秘話も紹介!
◆出身:石川県
◆身長:170cm
◆所属事務所:キャメルアーツ
◆暗黒舞踏集団・大駱駝艦主宰
麿赤兒が率いる舞踏集団「大駱駝艦」の公演作品は?テーマは人間の欲望の行方!
麿赤兒(まろあかじ)は、映画やドラマの名脇役として知られていますが、本業は舞踏集団「大駱駝艦」を主宰している舞踏家です。日本国内はもちろんのこと積極的に海外でも公演も開き、舞踏を「BUTHO」として広げる活動を行っています。
麿赤兒は2019年3月、神戸で「大駱駝艦」の舞踏公演を開催しました。演目は「パラダイス(楽園)」。この作品は、人間はこの先他の生物と共栄共存できるのか、欲望のままに生きている人間の行方を考えることがテーマとなっています。森羅万象を象徴する森を演じた麿赤兒は緑のドレスを纏い、白髪を逆立てて踊りました。
麿赤兒が率いる舞踏集団「大駱駝艦」の結成秘話もご紹介!何をする集団なのかわかってもらえなかった!?
麿赤兒が舞踏集団「大駱駝艦」を結成したのは、29歳の時でした。結成当初から麿赤兒は舞踏という言葉を使わず「天賦典式」と言っていたため、何をする集団なのか分かってもらえず、宗教と間違われることもあったとか。
麿赤兒が言う「天賦典式」の天賦というのは、生まれつきの資質。この世に生まれてきたことがすでに才能であり、演劇や踊りの専門知識が無くても、肉体=作品であるという意味が含まれているといいます。
肉体で表現する舞踏に大仕掛けを用いて強烈な印象を与える「天賦典式」という様式は、海外公演でも大きな話題を呼んでいます。
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麿赤兒のプロフィールや代表作を紹介!
麿赤兒のプロフィールを紹介!大学を中退して演劇の道へ
麿赤兒は1943年2月23日生まれ。石川県金沢市で生まれました。父が太平洋戦争で戦死。母は精神の病を患っていたため、小学5年生の時に奈良県に住むおじ夫婦に預けられました。
奈良県立畝傍高校を卒業し、早稲田大学文学部哲学科に進みましたが中退し、劇団「ぶどうの会」に参加。その後、劇団をやめて、舞踏家・土方巽に師事し、1964年6月に劇作家・唐十郎の劇団「状況劇場」の役者として活動しました。
麿赤兒が舞踏集団「大駱駝艦」を立ち上げたのは1972年のこと。以来、独自の舞踏活動を行う傍ら、俳優としてテレビや映画にも出演しています。ちなみに、麿赤兒の長男は映画監督の大森立嗣、次男は俳優の大森南朋です。
麿赤兒の代表作を紹介!恐そうな役柄が多い!?
麿赤兒は舞台や舞踏の他に、映画やテレビのドラマにも出演しています。ちょっと強面なので役どころも恐そうな人が多いのですが、映画の代表作には、2003年10月公開の「キル・ビル Vol.1」の小澤親分役、2011年9月公開の「極道めし」の八戸伍三郎役などがあります。また、長男の大森立嗣が監督を務めている「まほろ駅前多田便利軒」シリーズではドラマ、映画とも常連キャストとなっています。
麿赤兒が出演しているテレビドラマも数え切れないほどありますが、最近のドラマでは2018年11月に放送された「遺留捜査スペシャル」の久保田道明役、2019年1月から3月まで放送された「後妻業」の笹島雅樹役などがあります。
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麿赤兒がドラマ「パパがも一度恋をした」で50年ぶりに共演した俳優とは!?
麿赤兒が人気漫画原作のドラマに出演!役どころは?
麿赤兒が出演したドラマの最新作は、2月から3月までフジテレビ系列の「オトナの土ドラ」枠で放送された「パパがも一度恋をした」です。
阿部潤の漫画を原作とした同作は、妻に先立たれたショックで引きこもっている山下吾郎が、家族の絆に支えられながら復活していく姿を描くラブコメディーです。あらすじは、亡くなった妻・多恵子が夫を心配するあまり、おっさんの姿で蘇ったというウソみたいな話。主役の山下吾郎は小澤征悦が、おっさんの姿になった妻・多恵子を塚地武雅が、引きこもりの父に手を焼いている娘の山下トモは福本莉子が演じています。
麿赤兒は、山下吾郎の父で元プロレスラーの山下タロスケ役を演じ、おっさん姿の多恵子に生前の多恵子の魂が憑依しているということを真っ先に受け入れるという展開になっています。
麿赤兒がかつてのライバル俳優と50年ぶりの共演
麿赤兒はこのドラマで、劇団「状況劇場」で一緒だった大久保鷹と、なんと50年ぶりの共演をしました。大久保鷹が演じているのは、山下タロスケの従兄弟・菊三。2月22日放送の第4話で、息の合った演技を見せました。
麿赤兒にとって、大久保鷹はライバル的存在だといいます。劇団で一緒にやっていた頃は、大久保鷹の方が良い役をもらったとか火花を散らしていたこともあるようですが、昔のことを語り合える仲間がだんだん少なくなっていく中で、元気な姿で再会できたことが本当に嬉しかったようです。2023年には80歳を迎える麿赤兒ですが、これからも渋みのある演技を見せてほしいものです。
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