2021年9月23日 更新
黒後愛は中学から全日本選抜入り、高校で春高バレー二連覇!高校時代のライバルや後輩がチームメイトに
◆出身:栃木県
◆身長・体重:180cm・70kg
◆血液型:B型
◆出身高校:下北沢成徳高校
◆所属:東レアローズ
黒後愛は中学から全日本選抜入り!東レキャプテンで日本代表
黒後愛(くろごあい)は日本を代表するバレーボール選手の1人。身長180cmという高身長を活かしてプレーする期待の逸材です。
先にバレーボールをプレーしていた姉の影響で、小学3年生の時から同競技を始めた黒後愛は、中学2年の時に全日本中学選抜に選出されました。
中学3年の時に出場した全国都道府県対抗中学バレーボール大会では優秀選手賞を受賞。当時から才能を発揮していた黒後愛は、バレーボールの名門・下北沢成徳高校に進学し、東京オリンピックの強化対象選手を集めたTeam COREのメンバーに選ばれます。
同時に春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)に出場すると、エースとして、下北沢成徳高校を、2016・2017年の二連覇に導きました。もちろん、2年連続MVPに選ばれたのも黒後愛です。
このように女子バレーボールのエリートコースを着実に歩んできた黒子愛は、2017年に東レアローズに入団し、入団直後からレギュラーとして活躍。2020年から2021年シーズンのVプレミアリーグでは、キャプテンとしてチームを引っ張る存在となっています。
2021年6月には、東京オリンピックの日本代表メンバー12人のうちの1人に選出されました。
黒後愛が東レ・アローズで躍動!高校時代のライバルが同僚に
2017年1月に「ミライモンスター」で紹介されるなど、高校時代から脚光を浴びてきた黒後愛は、実業団チームの東レ・アローズに2017年に入団しました。この時、一緒に入団したのが、高校時代にライバルだった小川愛里奈(おがわえりな)です。
岡山県にあるバレーボールの名門校・就実高校のエースだった小川愛里奈は、下北沢成徳のエース黒後愛と春高バレーの決勝で対戦しています。この時は下北沢成徳が勝利しましたが、小川愛里奈自身も全国都道府県対抗中学バレーボール大会で優秀選手賞を受賞し、高校でも大活躍するなど、選手として歩んできた道のりは黒後愛と似ていると言えるでしょう。
身長178cmでミドルアタッカーの小川愛里奈に対し、黒後愛のポジションはウィングスパイカー。かつてのライバル同士は今、共に実業団日本一はもちろんのこと、世界選手権やオリンピックのてっぺんを目指す仲間になりました。黒後愛のインスタでも2人仲良いツーショット写真が投稿されているなど、良い関係を続けているようです。
黒後愛の高校時代からの後輩・石川真佑とお互いの印象は?
バレーボール女子日本代表の黒後愛と石川真佑は、下北沢成徳高校時代に先輩と後輩という関係にありました。2020年1月にスポーツ雑誌「Sportiva」のweb版に掲載されたインタビューで、2人が互いについて語っています。
黒後愛から「(高校時代の自分は)怖くなかったよね?」と聞かれた石川真佑。黒後愛について「厳しいことはありましたけど、それはチームのためにそうしていたと思っていますし、バレーに集中していたので怖いということではなかったです」と答えています。
逆に黒後愛は、石川真佑について「こちらから話しかけた時には自分の考えを言葉にするのもすごく上手でした。真佑本人は『人見知りです』と言うんですけど、そういったコミュニケーション力があるからこそ、シニアでも活躍ができたんだと思います」と語っています。
今は2人とも、日本の女子バレーボールを担うポジションとなり、これからもチーム内で協力しながら華やかな活躍を見せてくれることでしょう。
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黒後愛の父親や母親、姉もバレー選手だった!強烈なスパイクの秘訣とは!?
黒後愛の父はバレーボールの監督!母、姉もバレーボール選手!
黒後愛の家族は、バレー一家として有名です。ママさんバレーをしていた祖母が、家族を競技に導いたルーツなのだとか。
父の黒後洋は宇都宮大学で体育学を専門とする教授で、バレーボール部の監督も務めています。さらに、母もバレーボールの選手で、黒後愛より5歳上の姉・黒後綾乃も春高バレーに出場した経験を持つバレーボールの選手です。
ちなみに、黒後愛の伯父の黒後昭も、バレーボール部の監督。宇都宮市若松原中時代の黒後愛を、伯父が指導していました。現在は同市瑞穂野中で監督を務めています。
そんな家族について、フジテレビの「ミライモンスター」に出演した黒後愛は「すごく応援してくれて、背中を押してくれる家族です」と笑顔で語っています。
黒後愛の強烈なスパイクの秘訣は名門高校・下北沢成徳のトレーニングにあり?
身長180cmの長身から繰り出す黒後愛の強烈な弾丸スパイクは、相手チームの恐怖の的です。身長が高いだけでなくパワーも凄いので、スパイクをバンバン決めて得点を奪います。
そんな黒後愛のスパイクの最高到達点は、なんと306cm。V.LEAGUE DIVISION1 WOMENにおける黒後愛の総得点は、2018年から2019年のシーズンでは551点を記録。2020年から2021年のシーズンでは、321点となっています。
黒後愛のパワーはどこから生まれたのでしょうか。その理由の1つは、出身高校である下北沢成徳のトレーニングにあったようです。
大山加奈や荒木絵里香、木村沙織という全日本チームの主軸選手を多く輩出してきた下北沢成徳高校は、世界にも通用するパワーを養うという大きな目標を掲げ、筋トレを重視しているといいます。
内容は、腕立て伏せや腹筋をはじめ、走り込みや50kgのバーベル上げなど、非常にハード。この時の厳しいトレーニングが、まさに今、黒後愛の持久力や破壊的なパワーを支えているに違いありません。
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黒後愛の名言が出なかった東京オリンピックの展開!家族はパリ五輪に期待!
黒後愛の笑顔が見られなかった東京オリンピックの展開は?
2018年9月に開幕した女子バレーボール世界選手権にて先輩の荒木絵里香から「大丈夫、緊張してない?」と聞かれ、「全然です。ヤバイくらい緊張してないです」と笑顔で答えたことがある黒後愛。しかし、2021年7月より行われた東京オリンピックではトレードマークの笑顔が出ないだけでなく、いつものはつらつとしたプレーも見られず、精彩を欠いていました。
エースの1人・古賀紗理那が第1戦の試合中に負傷するハプニングがあり、チーム全体も普段とは異なるムードに。黒後愛も試合中、終始硬い表情のままで、日本チームはあえなく予選敗退。1996年アトランタ五輪以来、25年ぶりとなる1次リーグ敗退となってしまいました。
コロナ禍の中で1年遅れで迎えたオリンピックという舞台でしたが、黒後愛の名言が出なかっただけでなく、プレーにおいても終始緊張感の漂う様子でした。
試合後、黒後愛は「この舞台に立たせてもらったことはすごく幸せだった」と、声を震わせながらコメント。「気持ちを整理して、次の目標を見つけたい」と語っていました。ぜひ、2024年のパリオリンピックでは大きな活躍を見せてほしいものです。
黒後愛に家族がエール「終わりではなくスタート」
2021年の東京オリンピックにて実力を発揮できなかった黒後愛に、家族がエールを送っていました。
2021年8月に「下野新聞」に掲載された記事によると、バレー経験者の姉は「やるせない気持ちだと思うが、彼女が頑張ってきたことは何も変わらない。自信を持って『ただいま』と帰ってきてほしい」と語り、恩師でもある伯父も「目標だったオリンピックに出られて、これが終わりではなくスタートだと思う」コメントを寄せていたのだそう。
バレーボール一家は、前向きに黒後愛のこれからに期待しているようです。東京オリンピックでは残念な結果に終わってしまいましたが、この悔しさをばねに、2024年のパリオリンピックでは強気なプレーが見られることを期待して見守りたいものです。
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