アナ・ウィンターはイギリス出身のファッション雑誌編集者。アメリカ版「ヴォーグ」の編集長を務めている!?
◆出身:イギリス・ロンドン
◆アメリカ版「VOGUE」編集長
アナ・ウィンターは世界的ファッション誌の編集者!
アナ・ウィンターは、1949年にイギリスのロンドンで生まれました。10代の頃からファッションに興味を持っていた彼女は、雑誌の編集者だった父・チャールズの紹介でファッションストアなどで働き始めます。
そして、1970年にアメリカの老舗雑誌「Harpers BAZAAR (ハーパーズバザー) 」のイギリス版「Harpers&Queen(ハーパス・アンド・クイーン)」に入社。ファッション業界でメキメキと頭角を現したアナ・ウィンターは1975年、ニューヨークで「Harpers BAZAAR」のファッションエディターに昇格します。しかしソリの合わない上司と何度も衝突した結果、9ヶ月で解雇の憂き目に遭います。
アナ・ウィンター、雑誌「ヴォーグ」で革命を起こしていた!?
「Harpers BAZAAR」を解雇されたアナ・ウィンターはいくつかの雑誌社で編集に携わった後、1983年にアメリカ版「VOGUE(ヴォーグ)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。3年後の1986年には、イギリス版「VOGUE」編集長のポストに就きます。
編集長となったアナ・ウィンターは、多くのスタッフを入れ替えるなど大胆な社内改革を実施。一部から批判を浴びながらもアメリカで培った編集者としての手腕をふるい、「VOGUE」をイギリスの保守的なスタイルから華やかなスタイルへと見事に変身させました。
その功績が認められ、アナ・ウィンターは1988年に38歳の若さでアメリカ版「VOGUE」の編集長に就任。現在も編集者としての研ぎ澄まされた感性を活かし、ファッション業界の最先端で情報を発信しています。
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アナ・ウィンターは映画「プラダを着た悪魔」に登場する鬼編集長のモデルとなった人物だった!?
アナ・ウィンターは映画「プラダを着た悪魔」ミランダのモデル?
ファッション界で長年にわたり多大に貢献するアナ・ウィンターは、2006年6月に公開されたアメリカ映画「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープが演じたファッション誌「ランウェイ」の編集長、ミランダ・プリーストリーのモデルと言われています。
業界で世界的に大きな影響力を持ち、部下に厳しく冷たい一面を持つ鬼編集長、ミランダ・プリーストリーのアシスタントとして働くアンドレア・サックスが編集者として成長していく姿を描いた同作は大ヒット。メリル・ストリープはアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門で主演女優賞に輝きました。
アナ・ウィンターはリアルに鬼編集長だった!?
アナ・ウィンターが「プラダを着た悪魔」に登場する鬼編集長・ミランダのモデルなのではないかとの噂について、原作の著者であるローレン・ワイズバーガーは否定しています。とはいえ、彼女は「VOGUE」でアナ・ウィンターのアシスタントとして働いていた経歴を持ち、原作は彼女の実体験を元にして書かれていると言われています。そのため、アナ・ウィンターとミランダを重ねあわせて映画を観た人は多かったことでしょう。
アナ・ウィンターには、実際に鬼編集長と言っても過言ではない一面があると言われていることから、原作者がどれだけ否定しようともミランダのモデルはアナという説は今後も消えそうにありません。
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アナ・ウィンター、その功績が讃えられて英国バッキンガム宮殿でエリザベス女王からデイムを授与!
アメリカ版「ヴォーグ」の再生を図る
イギリス版「VOGUE」を最先端のファッション誌へと成長させたアナ・ウィンターは、再びニューヨークへ戻ってアメリカ版「ヴォーグ」の編集長となります。
当時、ファッション誌は「ELLE(エル)」に勢いがあり、「VOGUE」の地位が脅かされつつありました。そんな中、アナ・ウィンターはイギリスにいた頃と同様に人事に大鉈を振るうなどしてアメリカでも改革を実施。ヘッドショットが中心だったカバー写真をモデルの身体も見えるスタイルに変え、さらに業界で無名のモデルも積極的に起用し、再び同誌に勢いを取り戻させました。
イギリス、フランスで勲章を授かる!?
そうした功績が讃えられ、アナ・ウィンターは2017年5月にイギリスのバッキンガム宮殿でエリザベス女王から、大英帝国勲章第2位にあたるデイムコマンダー章(DBE)を授与されています。彼女は2008年にも大英帝国勲章第4位にあたるオフィサー(OBE)を受勲しており、2度目の栄誉となりました。世界のファッション界で大きな影響力を持つアナ・ウィンターは母国イギリスだけでなく、フランスでも顕著な功績を認められ、2011年7月にレジオンドヌール勲章を授与されています。
ファッション業界の第一線を走り続けるアナ・ウィンターはチャリティー活動にも積極的で、1990年からエイズ患者の支援を行っています。2019年11月に70歳を迎えましたが、その絶大な影響力はまったく変わることがありません。これからもファッション業界に新しい風を取り込み、斬新な革命を起こしてくれることを期待します。
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