2015年4月13日 更新
「ゴジラ」総監督に庵野秀明！エヴァで「燃え尽き症候群」からの復活！！
庵野秀明 エヴァQの後、鬱状態だったことを告白
2016年夏に公開予定の映画「ゴジラ」シリーズ最新作の脚本・総監督を、人気アニメ「エヴァンゲリオン」で知られるアニメ監督の庵野秀明さんが担当することになりました。監督・特技監督はアニメ会社「ガイナックス」創立メンバーで「エヴァンゲリオン」でもタッグを組んでいた盟友・樋口真嗣さん。
庵野秀明さんは、ゴジラ新作を今年公開予定の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」と同時進行で制作。12年12月の「エヴァンゲリオン新劇場版：Q」公開以降「鬱状態」にあったのを周囲の協力を得て克服し、アニメ制作に戻ったことを告白しました。その上で「エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受けることにしました」と新作ゴジラの総監督を引き受けた胸中を明かしています。
庵野秀明 「風立ちぬ」声優は必然の成り行き!?
エヴァを作り上げた後は魂の削られ方が激しい、と語る庵野秀明さん。苦しい時を「風の谷のナウシカ」から師弟関係であるスタジオジブリの宮崎駿さんが救ったと言います。「作れるようになるまで好きなだけ休めばいいし、あれだけのものを作ったお前なら、人も金も集まるから」という言葉ですごく楽になったとか。
それまでの恩を返す形で、2013年宮崎駿監督の引退作「風立ちぬ」に庵野秀明さんは主役声優として参加しました。庵野秀明さんを起用した理由を宮崎駿さんは「庵野が現代で一番傷つきながら生きている、そういう感じが声に出ているのが庵野。丸くならずギザギザしている」と語っています。主人公のセリフが棒読みだと話題になりましたが、傷ついた経験をしてきた人の素の声を使った意味は深いのではないでしょうか。
庵野秀明さんとは、どんな方？
庵野秀明 エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵
1960年5月22日生まれ、山口県宇部市出身
1983年、大阪芸術大学芸術学部映像計画学科（現・映像学科）を退学後、「風の谷のナウシカ」の原画担当に採用され上京。1984年株式会社ガイナックスの設立に参加します。1997年「新世紀エヴァンゲリオン」で第18回日本SF大賞を受賞。2002年、漫画家安野モヨコと結婚。2006年にはアニメ制作会社・株式会社カラー、制作スタジオ・スタジオカラーを設立しました。
2012年7月、東京都現代美術館で「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」のプロデュースを担当。会場で上映された短編特撮映画「巨神兵東京に現る」の脚本を手がけました。エヴァの原点は「ウルトラマンと巨神兵」としている庵野秀明さんが、副館長・樋口真嗣さん、企画制作・スタジオジブリとともに、数々の映画やテレビで活躍したミニチュアやデザイン画などの資料を集め、特撮の魅力を展示し大反響。国内数カ所で巡回展を開催し、今年4月10日（土）からは最終巡回地として熊本展が開催されます。（熊本市現代美術館・6月28日（日）まで）
ミニチュアの世界を体験できる撮影ポイントもあり、大人も子どもも楽しめる展覧会となっています。
庵野秀明 宮崎駿引退後、ジブリの跡継ぎに!? ナウシカ2構想も!
庵野秀明さんは「風の谷のナウシカ」の原画で巨神兵の作画を担当した経験からナウシカの魅力にとりつかれ「ナウシカの続編を描かせて欲しい」と宮崎駿さんに何度も頼み込み、拒絶されてきたそうです。
しかし、宮崎駿さんが2013年に長編映画の製作から引退することを発表してからこんな発言が。「（続編を作るのは）止めたほうがいいと思っています。僕はやる気はない。ただ庵野がやりたいやりたいと言うから、やるならやってもいいとこの頃思うようになってますけど」ナウシカファンは期待してしまいますね！
さらに、2014年10月、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは第27回東京国際映画祭の記者会見場で「向こう10年、庵野が日本のアニメーション界をけん引していくことになると思う」と庵野秀明さんの活躍に期待を寄せ「宮崎駿の次は、庵野秀明しかいない」と太鼓判を押しています。「ものを作るとういうのは才能のある人にしかできない。庵野には才能がある。その才能を大切に使ってほしい」というように、ナウシカ2構想もないとは言い切れない状況になりつつあるようです。
今後の展開から目が離せません！
庵野秀明 出身地 山口県宇部市とはどんなところ？
庵野秀明の出身地 山口県宇部市 ペリカン・カッタ君がいたときわ公園
宇部市にある「ときわ公園」は、常盤湖を中心とした緑と花と彫刻がある公園です。
25年前、ときわ公園で放し飼いにされていたペリカンのカッタ君が幼稚園に飛来し園児と交流したことで話題となった場所で、ペリカンは公園のシンボルともなっています。
2015年3月21日、公園内の「ときわ動物園」がリニューアルオープンし、生息環境展示でサルやカワウソの同居展示など見ることができます。来春にはさらに拡大する予定です。
また、1961年から始まった彫刻展「UBEビエンナーレ（現代日本彫刻展）」は世界的に知られており、毎回世界各国の作品が出品されています。園内には入賞作品など様々な作品が常設展示され美しい景観が広がります。
庵野秀明の出身地 山口県宇部市の宇部かまは歯ごたえ抜群
「宇部かま」は、宇部蒲鉾株式会社のかまぼこ製品であり、宇部市の特産品です。新鮮な「エソ」という白い旨味の強い魚を使用し、弾力ある歯ごたえで人気があります。宇部蒲鉾本社敷地内では、工場見学ができたり、かまぼこ歴史館でかまぼこの歴史や作り方が人形や模型で知ることができたり、清水庵の日本庭園で散策などができます。
2014年12月に宇部市で開催された「エヴァンゲリオン展」では、エヴァンゲリオンとコラボした開催記念かまぼこを限定で販売してエヴァンゲリオンファンの間で話題となりました。
エヴァンゲリオン人気はまだまだ続きますが、庵野秀明さん監督の「風の谷のナウシカ2」も期待したいものです！
