バルサで神童と称されるアンス・ファティとは?プレースタイルはどんな感じなの?
◆出身:ギニアビサウ共和国
◆身長・体重:178cm
◆ポジション:FW
◆所属クラブ:FCバルセロナ
アンス・ファティはバルサの神童!
バルサの神童アンス・ファティこと、アンスマネー・ファティはギニアビサウ出身のスペイン人サッカー選手で、FCバルセロナのフォワードを担っています。
フベニールA(U-19)登録だった2019年7月25日、2022年までバルセロナとの契約を更新し、違約金はなんと1億ユーロ(約117億円)に設定されました。16歳でこの金額は異例のことです。トップチームデビューはそれから1か月後の2019年8月25日のレアル・ベティス戦でした。16歳と298日で、クラブ史上2番めの若さでのデビューとなります。さらに8月31日のオサスナ戦では、トップチーム初ゴールを決めて、クラブ史上最年少ゴールを更新しました。
アンス・ファティはどんなプレースタイルなの?
アンス・ファティは、フォワードに必要な要素すべてにおいて高い能力をもっており、とてもティーンエイジャーとは思えないようなプレーを展開します。まずはスピード感のあるドリブルの技術。左ウィングが持ち場であるアンス・ファティは、そこから巧みなドリブルと相手が対応できないようなステップで仕掛け、チャンスを作り出します。
そして視界の広さも彼の魅力です。味方に精度の高いコントロールでパスを出し、周囲を生かしながら攻撃を繰り広げます。さらに何といっても、アンス・ファティは高いシュート技術を持っており、ゴール前での決定力が抜群です。まさに天才的な選手といえるでしょう。
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アンス・ファティと久保建英は元同僚でライバル!当時の指導者が2人の才能を振り返る!
アンス・ファティと久保建英は元チームメイトでライバルだった!
アンス・ファティは6歳頃にギニアからスペインに移住して、地域のサッカークラブを経てセビージャFCの下部組織へ入団しました。この時、5歳年上の兄ブライマ・ファティも同時に入団しています。その後、アンス・ファティは2013年にFCバルセロナの下部組織ラ・マシアへと移籍。当時アンス・ファティは10歳にも満たない少年でしたが、実はレアル・マドリードからの誘いもありました。レアル・マドリードから提示された条件は良かったものの、バルセロナのディレクターだったアルベルト・プッチが出向いて説得しに来たこと、子供のための寮をもっていたことから両親がバルセロナへの入団を判断したそうです。
一方、久保建英(くぼたけふさ)も2011年8月にラ・マシアの入団テストに合格しています。2012-2013シーズンでは、当時11歳のアンス・ファティと12歳の久保建英が2トップを組んで、試合では2人が絶妙な連係を披露し、チームを勝利に導きました。その相性の良さは1シーズンで2人合わせて130ものゴールを決めたほどでした。2人は、元チームメイトで現在は良きライバルという関係になります。
当時の指導者が2人の才能を振り返る!
バルセロナの下部組織ラ・マシアで指導をしていたダニ・ホーカスが、幼き日のアンス・ファティと久保建英について語りました。アンス・ファティについては「当時から異彩を放っていた。年齢よりも上のエイジグループでシンプルながら細やかなタッチでプレーをしていた」とその才能を回顧しています。
久保建英については「プレースタイルはメッシに似ているものがあった」とのこと。バルセロナにいた頃から久保建英は「日本のメッシ」という異名で知られていました。実際に指導に当たったダニ・ホーカスも、プレースタイルが似ていると感じていたことがわかります。
2014年に未成年者の国際移籍についてバルセロナがペナルティを受け、久保建英が去ったことで2人が協力し合うプレーを観ることはできなくなりましたが、それぞれの地でその才能を発揮しており、お互いの活躍は刺激になっているのではないでしょうか。
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アンス・ファティが最年少マルチゴール記録を更新!その活躍の影にはメッシの存在があった!
アンス・ファティが最年少マルチゴール記録を更新!
2020年2月2日に行われたラ・リーガ第22節で、アンス・ファティがレバンテから2ゴールを奪いました。17歳94日での「1試合2得点」は同リーグの新たな最年少記録となります。これまでの記録はマラガCF時代に現在レアル・ベティス所属のファンミが打ち立てた17歳115日なので、およそ10年ぶりに更新したことになります。
試合後、アンス・ファティは「これは夢だ。僕はこの瞬間をずっと夢見てきて今日叶った。僕にもう1度チャンスをくれたチームメイトや監督、全員に感謝したい」と、その喜びを語りました。
アンス・ファティの活躍の影にはメッシの存在が?
アンス・ファティが最も得意とする左ウィングで起用されたレバンテ戦は、さながらメッシによるレッスンのようでもありました。特に前半は積極的にアンス・ファティを狙ってボールを出していたのがわかります。しかし時には厳しいボールもあり「これに反応して決めてみろ」と、17歳の若き才能を試しているかのようでした。そして後半になるとメッシは自らゴールを狙いに行きました。追加点は奪えなかったものの、90分間でシュート10本とキーパス7本を決めています。
チームを信じてパスを出すこと、状況を読んで突破口として個人で強引にでも局面を動かすこと、どちらも大切で近い将来FCバルセロナを牽引することになるアンス・ファティに対して、メッシ自身のプレーでその手本を示していました。偉大な先輩の姿に学びながらバルサの神童アンス・ファティはますます進化を遂げています。
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