青木宣親 守備の評価は?年度別成績、年俸推移、生涯年俸は?
青木宣親 守備の評価は?安定さを欠くことが定着を妨げている。
メジャーリーガーとして活躍する青木宣親ですが、守備の評価が少し心配なところです。メジャーリーグでは、外野守備では、捕球する時の位置取りの不安定さや、フェンス際の飛球処理に難があると厳しい評価。
その一方で左翼手や右翼手として起用されていることから分かるように、スピードを生かした守備範囲の広さや、肩が強いわけではないものの、正確な送球は高く評価されています。日本で東京ヤクルトスワローズに所属していた時は、中堅手として起用されていました。
2006年と2007年に、2年連続で300刺殺以上を記録しセリーグ1位になり、ゴールデングラブ賞にも選出。2008年には、エラーを減らして、リーグ1位。驚異の守備率.996を記録しています。ただし、右翼方向の打球処理が非常に悪く、失策や雑なプレーが多いという評価がなされているのも事実。
これはメジャーでの評価と一致していて、移籍前からの悪癖といえます。2009年には当時の東京ヤクルトスワローズ監督の高田繁から守備の怠慢さを指摘されてしまったこともある青木宣親。全体的に総括するなら、守備に対してムラっ気が多く、安定して使い辛い選手であり、メジャーの評価が辛口というわけでもなさそうです。
青木宣親 年度別成績、年俸推移、生涯年俸は?
青木宣親の年度別成績、年俸推移、生涯年俸についてまとめてみました。まず2003年のドラフトで、東京ヤクルトスワローズから4巡目で指名を受け入団していますが、この時の年俸が推定1000万。2004年の一年目は二軍で活躍し、イースタン・リーグ首位打者と最高出塁率を獲得し、リーグ2位の21盗塁を記録。フレッシュオールスターゲームにおいてMVPを獲得しています。
2005年の年俸は1000万のままですが、稲葉篤紀の移籍により、開幕から中堅手としてレギュラーに定着しました。そしてイチロー以来史上2人目となるシーズン200安打を達成。最多安打、打率344でセリーグ首位打者、新人王にも選出されました。2006年には前年の活躍から、年俸は7倍の7000万にアップ。
WBC日本代表に選ばれ中堅手として優勝に貢献し、オールスターゲームの第1戦でもMVPを獲得しました。首位打者こそ逃したものの、両リーグトップの192安打を放ち、2年連続最多安打のタイトルを獲得。青木宣親は、自身初となる盗塁王も受賞しています。
2007年は安定した活躍が評価され、年俸は2倍の1億4000万にアップ。2007年7月10日に史上最速で500本安打を達成。アレックス・ラミレスとシーズン終盤までハイレベルな首位打者争いを繰り広げました。そして、2度目の首位打者と初の最高出塁率のタイトルを獲得します。2008年には2億2000万に年俸も上がり、首位打者争いに加わりますが、惜しくも逃してしまいました。
しかし、自己最高打率347を記録しています。2009年には年俸は2億6000万に!ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出され、大会ベストナインに選出されました。4番を務め、チームを3年振りのAクラス確保と、クライマックスシリーズ出場に導きました。
あわせて最高出塁率のタイトルを獲得した青木宣親。2010年には年俸は2億8000万になり、例年よりハイペースで安打を重ねていった結果、日本プロ野球史上初となる、2度目のシーズン200本安打を達成。3度目の首位打者を獲得し、若松勉の持つシーズン球団記録も更新しました。2011年は3億3000万になりますが、統一球の影響でシーズン初めから不調が続きます。最終的にはセリーグ2位の安打数を獲得。
そしてポスティングシステムを行使し、12月18日に250万ドルでミルウォーキー・ブルワーズに入団。2012年は1億円と年俸は下がりますが、新天地でメジャー初本塁打にしてプロ入り初のランニング本塁打を記録。日本人ルーキー史上3人目の、2ケタ本塁打と2ケタ盗塁を達成します。2013年は1億2500万の年俸で、開幕から1番右翼手としてスタメン起用。
三振率は両リーグで最も少なく、単打140本でリーグ最多を記録。2014年には、カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍し、年俸は1億9500万。開幕から1番右翼手として起用されます。日米通算500打点を記録し、チームのワイルドカード獲得に貢献。29年振りにロイヤルズをポストシーズン進出へと導きました。
しかしワールドシリーズでは振るわず、シーズン終了後にFAとなってしまいます。そして2015年は、サンフランシスコ・ジャイアンツに年俸470万ドル(約4億6000万)+出来高単年契約となった青木宣親。開幕から1番左翼手としてスタメン起用され、9試合連続安打を記録。
リーグ5位の打率を記録しましたが、6月20日のドジャース戦で右足に死球を受けて骨折、故障者リスト入りしてしまいます。現在のところ、青木宣親の生涯年俸はおよそ22億です!
青木宣親 バッティングフォームはイチローをしのぎメジャーNo.1?!妻、家族、両親は?
青木宣親 バッティングフォームはイチローをしのぎメジャーNo.1?!バッティングセンスは天性のもの!
青木宣親のバッティングフォームがイチローをもしのいでメジャーNo.1?!というのは言い過ぎかもしれませんが、イチローに匹敵するバッティングフォームになってきています。ジャイアンツに移籍した際、青木宣親本人も「理想とするバッティングフォームに近付いています」とコメント。
実際に移籍に伴ってバッティングフォームを改良した結果、今季の好調に結びついています。成績をご紹介したところでお気づきかと思いますが、青木宣親はバッティングセンスが非常に高く、また研究に余念がありません。
不調に陥るたびに、バッティングを見直し改良するという真摯な姿勢も、青木宣親が高い評価を得ている理由の一つなのです。改良後は、高い位置から素早く鋭く振りぬき強い打球が飛ぶようになっています。このままいけば、シーズンを通して安打を量産し、故障者リスト入りした分を取り戻す勢いでプレーしてくれることでしょう。
青木宣親 妻、家族、両親は?妻は元テレビ東京アナウンサー!
アメリカに渡った青木宣親を支える妻は、元テレビ東京アナウンサーの大竹佐和。2009年のシーズン終了後に結婚しています。「うちの夫はメジャーリーガー」という本も出しており、メジャーリーグの奥さま会について世に知らしめたことをご記憶の方もいるでしょう。
2011年に長女が誕生、2013年に長男が誕生しています。アメリカの厳しい環境下で戦う毎日だからこそ、妻や子供たち家族のサポートが大切だと語る青木宣親。両親について詳しい情報はありませんが、しっかり育てられたからこそ、青木宣親は今こうして活躍できているのでしょう。両親が青木宣親の活躍を応援する気持ちは、妻や子供たちと同じでしょうね。
青木宣親の今後は!?課題の守備克服がカギ!
2015年8月26日に行われたカブス戦で一番左翼手として先発出場した青木宣親。今季2本目の先頭打者弾を含む4打数1安打1打点を記録し、ジャイアンツを勝利に導きました。青木宣親の今後ですが、故障者リストから復帰後、初ホームランを放ったことで、バッティングは好調を維持していくことでしょう。
しかし、やはり、守備の難を取り除かない限り、安定した起用を監督もし辛いかもしれません。替わる若手が出てきてしまった時、打てても守備が荒い場合は、どうしてもDHや代打に回されてしまいます。とはいっても、日本人メジャーリーガー野手で現在活躍しているのは、イチローを除けば、青木宣親しか今のところ見当たりません。
それだけに期待も大きいのです。今後の戦績次第では、日本人野手のメジャーリーグへの道がより狭くなってしまいます。それほど、青木宣親は日米両方から熱い視線を注がれています。メジャーリーガーは基本的に身体能力が高いので、ホームランを争えばなかなか難しいと思います。
やはり、青木宣親は、日本人らしい器用なバッティングで安打を量産し、手堅い守備でチームに貢献するのが一番だと思われます。メジャーリーガーと競える自慢の足を生かすためにも、ぜひ守備面での改良に早めに着手するべきかと思います。青木宣親も今年33歳で、ベテランの域に達しています。
しかしバッティングフォームを改良するなど、成長できる余白はあると青木宣親自身も思っているでしょうね。今後ぜひ活躍し続け、ワールドシリーズでの優勝を目指して欲しいものです。
青木宣親のバッティングセンスは天性のものであり、疑いようがありません。だからこそ、穴となっている守備を何とか克服し、安定した活躍を期待したいですね。