岡田彰布の現役時代の成績や背番号は?辛口解説の裏には阪神への限りない愛情が!

岡田彰布の現役時代の成績や背番号は?解説の評判は?

岡田彰布は早稲田大学のスターだった!勝負強かった現役時代の背番号や成績は?

1985年の阪神日本一の立役者で、ここぞという場面で無類の勝負強さを発揮した元プロ野球選手の岡田彰布(おかだあきのぶ)。伝説の「バックスクリーン3連発」に見られる強打もさることながら、監督や解説者として見せた強烈なキャラなどで今も根強い人気を誇っています。

口癖の「そらそうよ」や、出演CMが由来の愛称「どんでん」などでも知られた存在です。なかなかアクの強い人物ですが、実は早稲田大学卒業のれっきとしたエリートでもあります。岡田彰布は、大阪府大阪市中央区出身という生粋の大阪人。現役時代の通算成績は、16年間で1639試合に出場、5496打数1520安打247本塁打836打点、打率2割7分7厘を残しています。

幼少時から大の阪神ファンとして育った岡田彰布は、名門北陽高校から早稲田大学に進学し、1年秋からレギュラーを獲得。3年秋には打撃三冠を制するスタープレーヤーとして活躍しました。通算打率3割7分9厘と81打点は、今なお東京六大学リーグ記録に輝いています。

岡田彰布は即戦力としての活躍が見込める大物だっただけに、しのぎを削るプロの獲得競争が演じられました。1979年のドラフト会議では6球団が1位指名した結果、相思相愛だった阪神が1位指名権を獲得。背番号16としてプロの世界に身を投じることになります。

ドン・ブレイザー監督の方針で当初は出番に恵まれなかったものの、監督交代で出場機会が増えた岡田彰布は、108試合で打率2割9分、18本塁打の成績を残して新人王に選出されました。以降も、並外れたスイングの速さと勝負強い打撃を備えた中軸打者として活躍。1985年には、5番打者として、打率3割4分2厘、35本塁打101打点というすさまじい数字を残し、阪神日本一に貢献しています。

その後に訪れた阪神の暗黒時代もチームの柱として奮戦しますが、1993年にオリックスへ移籍し、1995年のリーグ優勝を花道に現役から引退しました。オリックス、阪神では監督とコーチを歴任し、2005年に阪神をリーグ優勝に導くなど、指導者としての手腕にも定評がある岡田彰布。生え抜きの大阪人ということもあり、現役引退した今もなお浪速の阪神ファンの人気は絶大です。

岡田彰布の解説は辛口で評判だった!言いたい放題で信念を曲げない頑固さの表れ?

他の追随を許さない解説ぶりも評判となっている岡田彰布。ズケズケと一刀両断する辛口解説には、一貫した独自の視点と感性が感じられます。よく言えば個性的、悪く言うと言いたい放題……過激な放言もしばしば見られますが、よくよく耳を凝らすと真っ当に物事をとらえていることが分かります。実際、岡田彰布の解説に対する評判は、おおむね好意的なものです。解説者の中には、特定チームにおもねるコメントに終始する人も見られますが、岡田彰布は無縁。しゃべり方こそボソッとしたトークで、初めて聞く人には聞き取りにくいかも知れません。

しかし、「アカンことはアカン」とハッキリ口にし、自分の信念を決して曲げない頑固さを好感する人が多いようです。監督経験者ということもあり、選手への思いがところどころににじみ出るなど、他の解説者には見られない味を見せてくれる岡田彰布。関西ローカルでは、阪神偏向コメントを連発する解説者も見られますが、その中にあって岡田彰布は異彩を放つ存在と言えるでしょう。とはいえ、その辛口解説の裏には、古巣・阪神への限りない愛情が秘められています。

岡田彰布と星野仙一の間に確執があった?口癖「そらそうよ」の影響は大きかった!

岡田彰布と星野仙一の間に確執があった?「星野さんが亡くなるなんて」と絶句……

岡田彰布は、阪神監督の前任者だった故・星野仙一との確執が取りざたされています。個性が強く、なにかというと「犬猿の仲」と言われることが多かった2人。阪神時代に、星野仙一監督が指揮を執っていた時、コーチとして守備・走塁を担当していたのが岡田彰布でした。その頃から、確執が始まっていたと伝えられています。報じられているところによれば、たしかに大小さまざまなぶつかり合いはあったようです。

しかし、厳しいプロの世界で生き抜いてきた者同士ですから、野球観やビジョンなどで食い違いが出てもおかしくはありません。その類の騒動を面白おかしく報道する傾向にある関西マスコミは、阪神のお家騒動をあおってきた負の歴史があるので、情報を多少疑ってかかる必要もあるでしょう。

星野仙一の訃報に触れた岡田彰布は、野球誌のコラムで「星野さんが亡くなるなんて……。言葉が見つからない」と絶句。「阪神の監督で来られてから濃い時間だった」と振り返っていることから、確執の有無はともかく、彼の死に一抹の寂しさが胸をよぎったであろうことだけは想像にかたくありません。

岡田彰布の口癖「そらそうよ」の影響は大きかった!喧嘩は最強?

岡田彰布の口癖は「そらそうよ」。いろいろな場面で、まるで達観したかのように「そらそうよ」を連発し、今や「そらそうよ=岡田彰布」という認識がファンの間で定着するくらい著名な口癖となっています。あまりにもこの口癖が有名になり過ぎたため、「そらそーよ」という焼酎も発売された他、連載コラムのタイトルにも使用されたほどです。自分の思考を端的すぎる言葉で表現することが多く、周囲の人は翻訳に苦労することも多い「岡田語」。

何を指して言っているか不明な「アレ」を乱発する傾向もある岡田彰布ですが、実母によれば、「言葉の真ん中を抜いて話すことが多い」とか。息子からは「主語抜きで話しがち」と指摘されています。そんな岡田彰布の名言が炸裂したのが、2005年の中日とのナゴヤドームでの首位攻防戦でのこと。9回裏にヒット1本出ればサヨナラ負けという大ピンチに陥った岡田彰布は、監督になって初めてマウンドへ向かいます。

マウンドに立つクローザー久保田智之にかけた言葉は、「オレが全責任持つからもうメチャクチャ投げたれ!」。この言葉に開き直った久保田智之は、後続バッターを立て続けに三振に打ち取り、11回表の決勝ホームランを呼び込んでいます。試合終了後、相手監督の落合博満に「今日は監督で負けた」とまで言わしめたほど重みをもった名言でした。そんな岡田彰布には、一部で囁かれている喧嘩最強説があります。

なんでおも、前田日明と赤井英和の喧嘩を止めたのが岡田彰布とか。しかし、当事者とされる前田日明が明言したことからも、喧嘩を仲裁したのは根も葉もない全くのデマ。当時の大阪には、喧嘩上等で鳴らしたヤンチャな有名人がゴロゴロいて、その類の噂には事欠かなかったそうです。

岡田彰布の激辛順位予想「巨人はキャンプに活気がまったくないから5位」!

プロ野球が開幕を迎え、2018年シーズンもすでに熱い戦いが各地で繰り広げられています。そんな中、毎年、岡田彰布をはじめとする野球解説者諸氏を悩ませるのが恒例の順位予想です。岡田彰布の2017年シーズン順位予想は、的中したのがパ・リーグ覇者のソフトバンクのみで、的中率8%と惨敗。「最近はシーズン始まってみんと分からん選手が多すぎる」というボヤキからも、予想的中の困難さがうかがえます。

今シーズンの岡田彰布による順位予想は、セ・リーグは横浜DeNAで、パ・リーグはソフトバンクです。さらに驚くべきことに、Bクラスから覇権奪回に燃えているはずの巨人軍は5位に終わるという見立てでした。根拠は、キャンプを視察したときの雰囲気です。岡田彰布は、「去年の巻き返しに懸命かと思いきや、緊張感とか活気が一切感じられんかった。のんびりしたもん」とバッサリ。「若手に伸びた選手もおらへん。補強したゲレーロとベテラン・中堅頼みが続くと今年もしんどいな」と辛口で斬り捨てました。

3位に据えた古巣の阪神へも、「打撃はよさそうやけど、二遊間の守りがアカンな。内野のボロは、大事な時に出るもんや」と、「岡田節」は容赦ありません。では、なぜDeNAが1位になったかというと、「若くて勢いがあるピッチャーが並んでいる」のが根拠です。

セ・リーグ上位の常連になった広島と重ね合わせ、「今永(昇太)らイキのいいサウスポーが揃った」と絶賛しました。パ・リーグについては、「ソフトバンクが頭抜けたあとはドングリ」とアッサリしたものです。岡田彰布の順位予想がどれだけ的中するかはシーズン終了までのお楽しみとして、この個性派が再び指導者として登場するシーンを期待する声も少なくありません。過去に見せた勝負師としての腕前は、やはりファンにとってこの上なく魅力的です。

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