是枝裕和がNetflixで和の世界を魅せる!カンヌも絶賛する演出の妙とは

是枝裕和がNetflixで和の世界を魅せる!カンヌも絶賛する演出の妙とは

是枝裕和がNetflixで描く京の花街に海外からも期待の声


是枝裕和のプロフィール
◆生年月日:1962年6月6日
◆出身:東京都
◆デビュー作:幻の光(1995年12月)

是枝裕和とNetflixが手を組んだ!待望の作品は?

日本を代表する映画監督・是枝裕和(これえだひろかず)がNetflixと初タッグを組み、人気漫画「舞妓さんちのまかないさん」を実写ドラマ化することが2021年11月に発表されました。

全9話で配信予定の同作は、京都・花街の屋形で舞妓の食事作りを担当することになった主人公・キヨが、美味しいまかない料理を舞妓たちに振る舞いながら、共同生活を送る日常を描いた物語。キヨ役は森七菜、舞妓のすみれには出口夏希が扮してダブル主演を務め、常盤貴子、松坂慶子、橋本愛、松岡茉優、蒔田彩珠といった華のあるキャストが脇を固めます。

NHK Eテレで放送されるアニメ版も好評な同作の実写ドラマで是枝裕和は監督、脚本、総合演出を手掛け、配信は2022年中の予定とされています。

是枝裕和のNetflixドラマに海外ファンも注目!

これまで映画「万引き家族」や「そして父になる」など、多くの名作を世に送り出してきた是枝裕和。世界中のファンが新作を待ちわびるなか、「舞妓さんちのまかないさん」の実写ドラマ化に国内外から注目が集まっています。

NetflixがYouTube公式チャンネルで公開した是枝裕和のコメント動画には、「I have to say i am very excited.(とても楽しみにしている)」「すごく期待しています^ ^ …韓国のファンより」など、海外ファンからも多くのコメントが寄せられました。

Netflixでは、これまで山田孝之主演の「全裸監督」や「今際の国のアリス」など日本発のヒット作品が生み出され、日本国内の会員数を順調に増やしています。実写版「舞妓さんちのまかないさん」が配信されれば、さらなる盛り上がりが期待されます。

是枝裕和がカンヌで二度目のパルム・ドール?ベイビー・ブローカーの評価は?

是枝裕和が「ベイビー・ブローカー」でカンヌへ!

2022年6月24日に公開を控える是枝裕和の監督作「ベイビー・ブローカー」は、「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門の正式出品作に選ばれています。是枝裕和にとって初の韓国映画となった同作は、赤ちゃんポスト「ベイビー・ボックス」に匿名で預けられた赤ちゃんを巡り、その中で出会う人々の姿を描いた作品です。

是枝裕和の監督作品がカンヌ映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、同作で6度目。2004年8月公開の映画「誰も知らない」で主演を務めた柳楽優弥が史上最年少の14歳で最優秀男優賞を受賞。2013年9月公開の「そして父になる」は審査員賞に選ばれ、2018年6月公開の「万引き家族」では最高賞のパルム・ドールに輝きました。

是枝裕和がカンヌへの思いを吐露「自分を試す場所」

是枝裕和監督は映画情報サイト「BANGER!!!」のインタビューで「世界的な注目度が他の映画祭とは全く違うので、あそこに作品を出すということはいろいろな意味でチャレンジです」と嬉しい半面、カンヌに出品されることへの緊張感も語っています。

また「監督として自分の作品を持ってあの場所に行くのは、すごく鍛えられるなと思っているので」「自分を試す場所としてはいいんじゃないでしょうか」とし、カンヌ常連監督となった今でも、自身の力試す貴重な場になっていると明かしました。

カンヌ映画祭の受賞式は現地時間の2022年5月28日にフランスで行われ、「ベイビー・ブローカー」はは主演のソン・ガンホが男優賞を受賞。作品はキリスト教の関連団体から贈られるエキュメニカル賞に選ばれました。パルム・ドールは逃したものの、是枝作品の奥深いストーリーは今回も高く評価されたと言って良いでしょう。

是枝裕和が映画界の闇にNO!「悪しき習慣を断ち切る責任がある」

是枝裕和が映画監督のハラスメント問題に物申す!

2022年3月9日、「文春オンライン」が映画監督・榊英雄が複数の女性に性的関係を強要したと報じ、同監督は記事内容の一部を認め謝罪。映画界に大きな波紋が広がりました。

この報道を受け、是枝裕和は「映画監督有志の会」のメンバーと「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」と題した声明文を発表。さらに、俳優をはじめ映画に携わる人々が守られる公的機関の設立などを目指し、日本映画製作者連盟や文化庁にも積極的に働きかけているといいます。

是枝裕和は自身のツイッターでも「役者さんを精神的に追いつめて演技を引き出すようなことを自分はしていないつもり」「もちろんパワハラは論外」と問題に言及。「正解に導くことだけが演出じゃない。待つ。そして役者に発見させる。自ら発見するまで静かに待つのは愛のある演出だと思うよ」と、演出における自論を明かしました。

コロナ禍によって映画のストリーミング配信が加速していく中でも、劇場公開できる映画に力を注ぎたいと語る是枝裕和。日本が世界に誇る名匠として、これからも心震える映画を世に送り出してほしいものです。

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