アタアタ・モエアキオラはラグビー日本代表！ポジションは？
2019年9月20日、アジア初開催となる日本でのラグビーワールドカップ開催により、例年に増してラグビーに注目が集まっています。そんな中で、注目すべき日本代表メンバーの一人が、アタアタ・モエアキオラです。
アタアタ・モエアキオラはトンガ出身のラグビー選手。日本代表では、ウィングという多くのトライを求められるポジションを担っています。ポジションの特性上、ウィングは最もスピードのある選手が選ばれます。また、自陣から敵陣の深くまで走りこむこともあるため、瞬発力だけでなくスタミナとスピード、その両方が求められるポジションでもあります。
スピードにスタミナ、瞬発力と様々な要素がトップクラスで求められる一方で、点を獲るポジションでもあるため、ある意味花形ポジションであるともいえるでしょう。そんなチームの勝敗を左右するカギとなる日本代表のウィング、アタアタ・モエアキオラを徹底深堀していきます。
アタアタ・モエアキオラは東海大学出身！中学3年生で日本へ
アタアタ・モエアキオラは、生まれ故郷であるトンガで12歳からラグビーを始めました。その後実力を買われ、日本の高校ラグビーで強豪校として知られる目黒学院から声がかかり、中学3年で日本へやって来ました。
高校時代から類まれな才能を見せたアタアタ・モエアキオラは、「花園」の通称で呼ばれる全国高校ラグビー大会にも出場。高校時代はチームの司令塔的ポジションであるスタンドオフとして活躍しました。その実力は学内でとどまることなく、高校日本代表にも選出されたほどです。
卒業後は、大学選手権で毎年好成績を収める強豪校・東海大学へ進学。ラグビー強豪校ということもあってライバルがひしめく環境をものともせず、1年生の頃から実力を見せつけたアタアタ・モエアキオラ。2016年にはU20日本代表に選ばれ、同年4月30日にアジア・ラグビーチャンピオンシップで韓国戦に途中出場、日本代表初キャップを獲得しました。
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アタアタ・モエアキオラのスピードは新幹線並み！？
そんなアタアタ・モエアキオラを一躍有名にしたのが、同年イングランドで開催されたU20チャンピオンシップです。現在世界ランキング5位、前回ワールドカップで大会史上最大の死闘を繰り広げた南アフリカのU20との試合では残念ながら敗れたものの、アタアタ・モエアキオラは「ハットトリック」となる3トライを奪取。彼の驚異的なスピードは、大会公式サイトで「新幹線」に例えられました。世界を震撼させるプレーを見せたアタアタ・モエアキオラは、U20チャンピオンシップ出場試合で計6トライを挙げ、トライ王に輝いています。
大学4年生になると、アタアタ・モエアキオラはラグビー部のキャプテンに任命されます。外国人がキャプテンを務めるのは、1963年に東海大学ラグビー部が創部されて以来初のことでした。キャプテンは実力に加え、人望も求められるポジションです。外国人選手が日本人ばかりのチームをまとめ上げられるのかと疑問に思いますが、そこはキャプテンに任命されるだけの理由があります。
監督は「正しいことを正しくでき、発言力も実行力もある。人望もあり正しいことをきっちりやれる。私生活もしっかりしていて、日本人選手の方がルーズなくらいですから」と、アタアタ・モエアキオラをキャプテンに指名した理由をコメント。日本人チームメイトも「仲間思い。ラグビーに対しては貪欲。大学の勉強にも熱心」「普段は口数が少ないが、ここぞという時に声をかけるとチームがまとまる」と語り、人望の厚さもうかがえます。
ラグビーの実力派はピカイチ、勤勉で真面目、人望も厚く責任感もある、こんな彼がキャプテンに選ばれたのは、必然といえるでしょう。その勤勉さはコミュニケーションにも表れており、彼が話す流暢な日本語は、高校時代に沢山勉強を積んだとのこと。日本でラグビーで活躍するという彼の覚悟が垣間見えますね。
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アタアタ・モエアキオラは卒業後、名門・神戸製鋼に入団！日本代表では秘密兵器！
東海大学を卒業した2019年3月、アタアタ・モエアキオラは神戸製鋼ラグビー部に加入しました。神戸製鋼ラグビー部は実業団ラグビーの名門と言われるチームで、今回のワールドカップに出場する日本代表では、31人中4人が同部の所属選手です。
実業団1年目にチーム最年少の23歳でワールドカップ日本代表選出とは、かなりの期待の新人といえるでしょう。代表に選出されるか否かの瀬戸際で不安にさいなまれたというアタアタ・モエアキオラは代表メンバー発表で自身の名前を聞いた際、涙ながらにトンガの両親へ報告したのだそう。
代表チームでは、欧州勢が得意とする高いキックに対応するための秘密兵器としての役目を負うというアタアタ・モエアキオラ。「長くお世話になった日本に恩返ししたい。強いランを見せたい」と語る彼のワールドカップでの活躍が楽しみでなりませんね。
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