別所キミヱがリオパラリンピックへ!車椅子卓球代表は関西のオバチャン!

別所キミヱがリオパラリンピックへ!車椅子卓球代表は関西のオバチャン!

別所キミヱがリオパラリンピック代表に!車椅子卓球世界ランキングは7位!

別所キミヱは、68歳にして、リオパラリンピックの車椅子卓球日本代表となりました。パラリンピックは4度目の出場となります。車椅子卓球は、台やネットの高さ、ラケットやボールも、通常の卓球とは変わりません。ルールもほとんど同じです。そのため、前後左右にうまく動けない車椅子ではかなりの技が必要とされますが、車椅子卓球世界ランキングで7位という別所キミヱの実力には大いに期待したいところです。

別所キミヱ自慢の技は、相手の弱点と思われるコースを狙って徹底的にボールを打ち込むというもの。そんな自分の卓球スタイルについて、「いやらしい卓球」という別所キミヱですが、一戦一戦の試合を大切にし、自分の記録を更新したいと意欲満々です。卓球は、別所キミヱにとっての生活の全てであり、一生現役で卓球を続けたいとも話しています。

別所キミヱの普段の顔は関西のオバチャン。ラケットを持つと人が変わる!

別所キミヱは、兵庫県明石市在住で、見た目は、かなり派手な関西のオバチャンです。髪型は、金髪の編み込みヘアーに、カラフルな色の蝶の髪飾りを散りばめています。そこからついた呼び名は「バタフライマダム」。中身も、関西のオバチャンらしく、いつも面白いことばかり言って人を笑わせている別所キミヱ。しかし、いったんラケットを持つと、厳しい鬼の形相に変わり、どんな相手であろうと容赦なくボールを打ち込んで点数を取っていくのです。

別所キミヱは、絶対に相手が打ち返せないという技を持っています。それは、打ったボールがバウンドした途端、ネットの横から逃げていくように回転をかけるという秘技。試合前には、エルガーの「威風堂々」を聴きながら、相手を倒すイメージトレーニングもしているといいますから、別所キミヱの車椅子卓球にかける情熱は本当にすごいものです。

別所キミヱのプロフィール!障害を負う原因となった病気とは?

別所キミヱの壮絶な人生!そのプロフィールは?

別所キミヱは、1947年、広島県に生まれ、現在68歳です。広島県立加計高校を卒業した後、敷島製パン株式会社で働いていましたが、結婚を機に兵庫県明石市に住むようになり、現在も同じ明石市に在住しています。40歳の時に夫に先立たれた別所キミヱには、すでに結婚している息子が2人。孫も生まれていることから、すでにおばあちゃんでもあります。

別所キミヱは、生まれつき障害があったわけではありません。42歳の時に、仙骨巨細胞腫という難病にかかり、それが原因で車椅子生活を送るようになりました。絶望の淵に立たされながらも、周囲からの励ましと、車椅子卓球に出会ったことで人生が変わったといいます。

別所キミヱ障害の原因は難病発症だった!

別所キミヱが両下肢の感覚が麻痺するという障害を持つようになったのは、「仙骨巨細胞腫」という難病を患ったことが原因でした。42歳の時、足腰にしびれや痛みを感じるようになった別所キミヱは、いくつもの病院で診察を受けますが、その原因はなかなか分からなかったそうです。ようやく病名が明らかになったこの病気は、仙骨の部分に大きな骨腫瘍ができるというものでした。良性の腫瘍ともいわれていますが、肺などに転移する場合や、再発の恐れもあるといいます。何が原因で発症するのかはまだ解明されていません。

別所キミヱは、仙骨にできた骨腫瘍を取り除く手術を2度受けています。2度目は再発したために受けたのですが、その後遺症で、両下肢の感覚が全くなくなってしまいました。車椅子生活を余儀なくされたことで、当初はかなりショックを受けたという別所キミヱ。しかし、もともとスポーツが好きだったこともあり、リハビリのつもりで始めたのが車椅子卓球でした。別所キミヱが、全日本選手権で優勝したのは卓球を始めて6年後のこと。その後も勝利を重ね、パラリンピックには、リオ大会を含め、4大会連続出場を果たしています。

別所キミヱがマツコ・デラックスの特番出演!兵庫県知事表敬訪問などリオパラリンピックを前に大忙し!

別所キミヱは、車椅子卓球界では「日本の不動の女王」と呼ばれているほど実績のある選手です。そんな別所キミヱが、9月2日、走高跳びの鈴木徹選手とともに、「リオ2016パラリンピック開幕直前SP~マツコが全力応援宣言!みんな凄いじゃないのDX~」に出演しました。その時、試合に向けた準備として取り組んでいるものは何かと聞かれた別所キミヱは、なんと「勝負下着」と回答。紫にラメが入ってレースが散りばめられている、それが別所キミヱの勝負下着だとか。

マツコ・デラックスから「誰にも見せないように」と突っ込まれると、「選手村で干すのが恥ずかしい。タオルで隠しながら干したら、なかなか乾かないし……」などと答え、周囲を笑わせました。リオパラリンピック日本代表では最高齢の68歳でありながらも、まだまだメダルを狙っている別所キミヱには、毒舌なマツコ・デラックスも、「人間としてすごい生命体。見ていて勇気が湧いてくる」と大絶賛。別所キミヱを通じて、リオパラリンピックに興味を持った人も少なくないに違いありません。

マツコ・デラックスとの共演のほかにも、別所キミヱは、リオパラリンピックを前に、忙しい日々を送っていました。8月24日には、リオパラリンピックに出場する兵庫県出身選手や監督とともに、知事の表敬訪問もしています。車椅子テニスの上地結衣、柔道の正木健人などの若い選手たちと一緒に語ったその意気込みは、「年齢は関係ない。いやらしい卓球で若い人をやっつけたい」。笑顔で語った力強いその言葉に、兵庫県知事も「活躍をお祈りしている」と激励しました。

別所キミヱは健常者として生まれ、ある時突然、障害者となりましたが、それも神様からいただいた使命だと思っているようです。リオパラリンピックでメダルを勝ち取ることは、その使命を果たすことにもなるのでしょうか。年を感じさせない別所キミヱ、これからも命ある限り挑戦し続けるに違いありません。

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