安彦良和(北海道紋別郡遠軽町出身)シャア・アズナブル(「機動戦士ガンダム」)を「AERA」の表紙に描きおろし

2015年4月14日 更新

安彦良和(北海道紋別郡遠軽町出身)シャア・アズナブル(「機動戦士ガンダム」)を「AERA」の表紙に描きおろし

毎回話題の人物が表紙に登場する週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)。
2月23日発売号は「機動戦士ガンダム」の人気キャラクター、
シャア・アズナブルが表紙を飾りました。

安彦良和のシャア・アズナブルが「AERA」の表紙を飾る!

シャア・アズナブルを安彦良和さんが描きおろし

実在の人物以外が表紙を飾るのは異例のこと。
「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを務めた
マンガ家、安彦良和さんの描きおろしで、
紙の色やにじみまで忠実に再現しています。
今回は誌面で「ガンダム特集」が取り組まれ、
歴代モビルスーツの掲載やシャアの女性遍歴と
恋愛哲学に迫るなどなど、ガンダムファンや
シャアのファンは手に取りたくなる内容です。

赤い彗星と呼ばれるシャアは、専用機の赤い
ザク(モビルスーツ)を操縦し、ガンダムを操縦する
主人公のアムロ・レイとは敵対関係にあります。
15歳の子どもっぽさが残るアムロに比べ、
20歳のシャアは他のザクを率いる聡明な指揮官、
マスクをしているものの赤い戦闘服姿が勇ましく、
人気があるようです。

今号は英語の特集もあり、表紙には初めて
ガンダムと戦う際のシャアの名言
「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」
をもじった特集名
「見せてもらおうか、君の英語力とやらを」
となっています!

安彦良和のシャア人気は止まらない

1979年から放映されたガンダムシリーズの人気は
衰えを知らず、特集やコラボなどが次々と取り組まれます。
2013年10月には、トヨタがシャアの専用機(赤いザク)を
イメージしたシャア専用オーリスを発売しました。
車体のパーツはユーザーがカスタマイズでき、
専用カーナビは起動時や目的地の案内開始音声を
シャアの声優、池田秀一さんのオリジナルボイスで収録。
一般的なナビゲーションは既存の女性の声ですが、
効果音は作中の「ニュータイプ音」などが使用される
こだわりようです。

南海電鉄は、2014年4月から期間限定で
「赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバーション」を
運行しました。
大阪の難波~関西空港間を結ぶ「ラピート」の
運行開始20周年を記念して、元の青い塗装を赤く塗装し、
スーパーシート車両の内部はシャア専用席として改装。
真っ赤な専用車両は売り上げを伸ばし、ガンダム人気の
高さを見せつけました。

一方で、シャアの声優、池田秀一さんは、
2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の語りを担当されています。
発表当初は「シャアが大河に」とネットで話題になったほど。
ガンダムはそれほどまで人気が浸透しているのですね。

2015年2月28日から2週間限定で、安彦良和さん総監督のアニメ
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル」が
全国13館で上映されます。
2015年2月24日に開かれた上映会見にはなんと、
「シャア専用」赤ふなっしーが登場しました!
シャア・アズナブルにちなみ、機体番号は
「FBC(船橋市)-274(ふなっしー)A(赤い)」
です。
今回、赤い妖精と化したふなっしー。
いつもより3倍早く動けて、梨汁も3倍とのこと。
お疲れ様です・・・

 

シャア・アズナブルの安彦良和とは、どんな方?

シャア・アズナブルの安彦良和はアニメーターからマンガ家へ

1947年12月9日生まれの北海道紋別郡遠軽町出身。
1966年に北海道遠軽高等学校を卒業後、
弘前大学に入学しますが、学生運動のため除籍となります。
1970年に旧虫プロダクション虫プロ養成所に入所されます。
ですが、時期が悪く、1973年に虫プロが倒産し、フリーに転身。
そして、『宇宙戦艦ヤマト』の絵コンテなどに
携わるお仕事につきます。

満を持して、1979年に「機動戦士ガンダム」の
キャラクターデザイン・作画監督に。
マンガ雑誌「リュウ」にて「アリオン」でマンガ家デビュー。
「ナムジ」以降はマンガ家業に専念されています。
漫画家としても第19回日本マンガ家協会賞優秀賞、
第4回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞など、
数々の賞を受賞されています。

学生運動の敗北から教師になる道を絶たれ、
アニメーターの道に進んだ安彦さん。
評価されていたにも関わらず、アニメーターという
共同作業で自分の考えを貫くことに限界を感じ、
マンガ家に転身されました。
マンガ作品では歴史や神話を題材としているものが多く、
敗北の後に希望を見出す作風で知られています。

シャア・アズナブルの安彦良和は熱心なカープファン

安彦さんは広島東洋カープのファンであり、
2013年シーズンの球団PR広告に参加しています。
カープとカープファンのマンガ家とのコラボ企画で、
2013年2月のキャンプイン広告の他、野球場の
大型ビジョンで同球団を描いた作品が上映されました。
参加したマンガ家は「けいおん!」のかきふらいさんや
『ジパング』のかわぐちかいじさんなどの人気マンガ家総勢11人!
カープの本拠地、MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島では、
スタジアムカフェの壁面にマンガ家11人の直筆サイン入り
ポスターやカフェ内でマンガ家の代表作品が読めるなど話題になりました。
安彦さんの代表作品として、ガンダムシリーズが置かれていたそうです。

 

シャア・アズナブルの安彦良和の出身地は北海道紋別郡遠軽町

安彦良和の出身地 北海道紋別郡遠軽町の富良野に負けない花の丘

遠軽町は北海道のオホーツク総合振興局管内にある町です。
遠軽町のシンボルとして有名なのが「がんぼう岩」。
地上約78mの高さの岩で、頂上からは遠軽町が一望できます。
がんぼう岩の北には、開園期間中、様々な花が丘を覆う
「太陽の丘えんがる公園」があり、初秋にはコスモス、
初夏は芝ザクラやツツジが咲き誇ります。
入口の売店には、遠軽のお土産の他、ガンダムグッズもあるそうです!

安彦良和の出身地 北海道紋別郡遠軽町は森の町 木工品で有名

遠軽町は農業とともに森林資源を生かした林業が発展してきました。
国産材需要開発センター「木楽館(もくらくかん)」には、
手作業で作られた木のおもちゃやインテリア雑貨、
クリスマスや正月用品などの季節商品が展示・販売されています。
木工教室も開催されているので、親子で楽しむこともできますね。
館内には「珪化木」という約550万年前にあった
大きな松の木の化石が展示されていて、この大きさは
滅多にない貴重なものだそうです。

歴史上、超能力者やスーパーヒーローと言われた人物も
掘り下げれば一人の人間としての人生がある…
その思いを物語に描く安彦さん。
今後どのような作品を描き、私たちを導いてくれるのでしょうか。

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