堀井雄二『ドラゴンクエスト』シリーズ生みの親が「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」に込めた愛

2015年4月14日 更新

堀井雄二『ドラゴンクエスト』シリーズ生みの親が「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」に込めた愛

「ドラゴンクエスト」の新シリーズが、2015年2月25日に発売されました。
ゲーム業界に影響を与え続けるドラクエの生みの親、
堀井雄二さんは、どのようにゲームデザイナーとしての
現在の地位を確立してきたのでしょうか?

堀井雄二のドラクエ愛の集大成「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」

新シリーズの開発にあたり、共同で開発を手掛けた
コーエーテクモゲームスのシブサワ・コウさんは、
「堀井さんと一緒にゲームを作れるなんて一生の宝物」
と話され、開発チームはノウハウをすべて注ぎ込み、
スタッフも「I love『ドラゴンクエスト』という人材を厳選」
した、とのことです。
ドラクエシリーズを監修している堀井さんは今回、
シリーズ初のボイス付きということでボイス収録にも立ち会い、
キャストの演技にもアドバイスをしたそうです。
キャラクターの息づかいにまでボイスが付き、
それによってさらに絵が活き、素晴らしいアクション、
遊んで気持ちいいアクションゲームが出来上がったと
自信をのぞかせました!

>堀井雄二のドラクエシリーズは社会現象にも発展!

堀井さんがシナリオとゲームデザインを担当した、
第1作「ドラゴンクエスト」(エニックス)は、
1986年にファミコン初の正統派RPG(ロールプレイングゲーム)と
して発表されました。
第1作が徐々に売り上げを伸ばす中、第2作の
「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」は、
発売直後から売り切れが続出。
第3作「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」は、
発売日には店舗前に数キロメートルの行列ができるほどの人気ぶりで、
鳥山明さんのキャラクターデザイン、すぎやまこういちさんの
音楽も相まって人気は爆発!
平日に学校を休んで買いに行く生徒が続出し、
購入できなかった少年の窃盗や恐喝などの
問題も取り上げられるなど、社会現象を引き起こしました。
その後もシリーズの人気は右肩上がりで、
売上本数は前作までの累計で6400万本を超え!
シリーズが発売されるごとに攻略本や関連商品なども
売り上げを伸ばしました。
各シリーズで、多い時には500億円を超える
経済効果があったと言われています。

 

堀井雄二(ドラクエシリーズ生みの親)とはどんな方?

堀井雄二は漫画家志望からライターへ

1954年1月6日生まれの兵庫県洲本市(淡路島)出身。
1978年に早稲田大学第一文学部卒業後、フリーライターの道へ。
1982年に第1回ゲーム・ホビープログラムコンテスト入賞、
1986年には、ファミコン初のRPG「ドラゴンクエスト」を
発表されます。
東京ゲームショウ2010では、日本ゲーム大賞経済産業大臣賞も
受賞されていますね。

淡路島のガラス店の次男として育った堀井さん。
中学時代に漫画家を目指し、高校卒業後は
漫画家になるものと思い込んでいたそうです。
漫画家になるために高3の夏休みに上京。
自分の作品を持って、とある漫画家さんに
アシスタント入りを直談判するも、
やんわりと断られてしまいます。
漫画家として道はかなり険しく、また、時期的に就職するより
大学へ進学をした方がマンガを描く時間を確保できるでは、と思い、
大学へ進学。
早稲田大学入学後、漫画研究会に所属したそうです。
漫画研究会の先輩には出版社に勤める方が多く、
執筆の依頼を受け漫研の仲間と書籍を執筆。
その中の執筆がテレビ関係者の目に留まり、
フリーライターとして番組の構成作家や雑誌の記事を
書くようになっていったそうです。

堀井雄二(ドラクエシリーズ生みの親)は遊び心で作ったプログラムが入賞

雑誌でゲームの記事を担当していた頃、
エニックスがゲームプログラムコンテストを
開催することとなり、取材の一環でゲームプログラムを
作ってみたそう。
気軽な気持ちで応募したところ入賞。
その頃、人気が出始めていたのがファミコンでした。
このコンテストの準優勝者は、後にドラクエを共に
作り上げた中村光一さんだそうです!
元々漫画家志望だったので、シナリオを書けたこと、
コンピューターが趣味だったとのこと。
また、ライターをしていたので、雑誌にゲームの
内容を書けたことなど、すべての経験が実り、
また素晴らしい仲間との出会いがドラクエのヒットにつながりました。
なぜみんながハマるものを作れるのかと言えば、
堀井さんは常にユーザー目線でゲームを作るからだとか。
読むのが面倒な説明を省いて、感覚でゲームができるようにしたり、
これはおもしろそうと思ったことをゲームに取り入れる。
その発想力がずば抜けているのでしょう。

 

堀井雄二(ドラクエシリーズ生みの親)さん出身地、兵庫県洲本市(淡路島)とはどんなところ?

堀井雄二(ドラクエシリーズ生みの親)さん出身地、兵庫県洲本市(淡路島)の仲が良い野生のサル

洲本市は、淡路島の真ん中に位置します。
洲本市の南にある「淡路島モンキーセンター」は、
野生のサルに餌付けをして、自然な形でふれあえる施設です。
サルの群れでは珍しく、仲が良いサル社会として有名で、
学術的にも貴重なため研究が続けられています。
寒い時は群れで肩を寄せ合って集まる“サル団子”になったり、
1匹のサルに7匹で毛づくろいをしたりとユニークな姿が見られます。
また、エサを文字の形にまいて“サル文字”を披露することもあります!
これは上位のサルの横でエサを食べることが許される、
淡路島のサル特有の行動だそうです。
野生のサルのため、季節によって山からおりて来ないことも
あるそうなので見学の際はご確認することをおすすめします。

堀井雄二(ドラクエシリーズ生みの親)さん出身地、兵庫県洲本市(淡路島)で花の季節を満喫

淡路島では「淡路花博2015」として「花みどりフェア」を開催します。
2015年3月21日~5月31日まで、淡路島の各地の会場で
さまざまなイベントが模様されます。
古くから人と自然が共生してきた淡路島では、
「公園島淡路」として四季折々の花の名所を
「心の故郷」として創り出しているそうです。
洲本市では、菜の花迷路や謎解き宝探しゲーム、
洲本城さくらまつりに合わせた洲本城ウォーキングツアー、
花以外にも淡路牛や鰆(さわら)のグルメフェアなど、
期間中何回行っても楽しめるイベントが満載です!
また、観光案内所にあるレンタル自転車では、
電動アシスト自転車もあるので、お天気がよい日は
快適に島を周れそうですね!
広々とした自然がある淡路島で育ち、発想力豊かな堀井さん。
今後もゲームの中で広い世界を体験させてください!

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