famは3ピースバンド!結成から解散そして10年越しのアルバムが気になる!

famは3ピースバンド!結成と解散した理由とは?

famはメロコアで活躍した3ピースバンド!

fam(フェイム)は、山崎聖之、孟正(米田孟正)、有田竜太郎の3人からなる3ピースバンドです。元々地元が一緒だった3人は、当初はそれぞれが別のバンドで活動していたのだとか。しかし同時期に解散し孟正が新たにバンドを組むことになり、山崎聖之に声をかけたのが2006年頃だったそうです。

その後、当時ベースを担当していた宮田祐貴と共にfamを結成し、2008年にメジャーデビュー。同年、10月15日にはファーストアルバム「the quiet before」をリリース。2010年にベースの宮田祐貴が脱退となり、新たなメンバーとして有田竜太郎が加入しています。

メンバーの役割は、ボーカルを孟正、ドラムを山崎聖之、ベースを有田竜太郎が担当。楽曲は主に山崎聖之がメロディを作り、孟正がそこに歌詞を乗せて制作しているそうです。メジャーデビュー後、千葉や都内を中心に活動していたfamの評判は広く知れ渡り、当時大型新人バンドとして大きな期待が寄せられていました。

famのジャンルは、メロコア(メロディック・ハードコア)と呼ばれています。famがデビューした2000年初頭は、まさに世界的にもメロコアのミュージシャンが多く活躍していた時代でもあります。famはそのメロディもさることながら、ボーカル・孟正のハイトーンボイスも魅力のひとつ。どこか純粋さを残しつつ透き通る声色は、一度聞くと耳に残ります。

famは結成からすぐに解散!?7年後に明かされる解散の真意とは?

特に10代~20代の若者のファンを多く魅了してきたfam。しかし、メジャーデビューからわずか3年後の2011年3月に解散しています。famが解散に至った理由は公式には明かされておらず、期待の新人バンドだっただけに、ファンの間では様々な憶測が流れました。一体、fam解散の理由は何だったのでしょうか。

当時の噂では、バンド内で初期メンバーだった宮田祐貴が脱退することになり、それをきっかけに喧嘩別れのようになってしまったという話も。また、他の音楽活動との掛け持ちをしているメンバーもいて、無理があったのでは?とも言われているようです。

これについて、2018年のインタビューでドラムの山崎聖之が当時を振り返り「解散間近の頃は、3人の関係は良くなかった。ツアー中もぎくしゃくしていて雰囲気も最悪だった」「まだみんな若かったこともあり、自分以外のせいにしていた部分もあったはず」と語り、メンバー間での意思疎通がうまくいっていなかったことが、famが解散した原因の1つにあったことを明かしています。

メロディックバンドと言われているfamの楽曲とは?

famはエモみが魅力のメロディックバンド!

famはメロディックバンドとして、当時注目されていました。正式にはメロディック・ハードコアと呼ばれるメロディックバンドは、パンクロックのジャンルの一つで、ギターのメロディに重点を置いた楽曲が多い傾向にあります。

曲のテンポが速い、1曲が短い、泣きのメロディと呼ばれるマイナー調の旋律を取り入れているというのがメロディックバンドの主な特徴で、泣きの旋律を入れることは「エモみ」と表現されることもあります。

famが活動していたのと同じ頃、日本ではメロディックバンドの他にヴィジュアル系バンドも大ブームを起こし、その見た目にもインパクトがあるバンドが次々と登場していました。一方、メロディックバンドはTシャツに半ズボンといった至ってカジュアルなストリート系ファッションに身をつつみ、ヴィジュアル系とは正反対の地味な印象でした。

また、楽曲の多くは英語歌詞が主流でもありました。famもまさにこのメロディックバンドの王道といったスタイルで楽曲を次々と発表し、人気を博してきました。メロディックバンドと聞いても、ピンとこない人も多いかもしれません。しかしこのジャンルには、モンゴル800、アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)の他、WANIMA、04 Limited Sazabyzといったメジャーなバンドも含まれ、日本のメロコア界を牽引していたのです。

famの人気の楽曲とは?

famはこれまでにアルバム2枚と、ミニアルバムをリリースしています。ファンの間ではどの楽曲が人気なのでしょうか。

レコチョクで調べてみると(2018年12月時点)、1位は「Billionaire」、2位「changes here」、3位「can’t get it back」となっていました。やはりメロディックバンドというだけあって、人気曲はどのタイトルも英語です。

1位の「Billionaire」は2010年に発売された曲で、メロコアシーンを飾ってきた15バンドからなるトリビュートアルバム「A Tribute To LAGWAGON」に収録された1曲です。疾走感のあるメロディに、孟正のハイトーンボイスがとても合っています。

そして2位の「changes here」、3位の「can’t get it back」は、2009年に発売されたミニアルバム「changes here」の収録曲。デビュー当時から完成度の高い楽曲を発表し続けていたfamはメジャーデビュー後、約60箇所にわたるツアーも敢行しており、その人気の高さが伺えます。

famが待望の復活!10年ぶりのセカンド・アルバムと解散後の変化とは?

解散から5年後の2016年3月1日、正式に再結成されたfamは、2018年6月に10年ぶりとなるセカンドアルバム「OPUS」をリリースして話題となりました。復活のきっかけは、2014年2月に開催されたfamの震災復興支援のチャリティーライブ「leaf leaves」だったといいます。

この復活は、当初1度きりのつもりだったといいます。しかし、チャリティライブを敢行するのに必要な資金を工面するためにライブ「quietly」の開催を決め、ライブに向けて練習をしていく中で、「また(みんなで)バンドがやりたい」という気持ちが芽生えていったと、famのメンバーらは後に語っています。

また、解散から久しぶりに顔を合わせたメンバーを周囲の人達が歓迎したことも大きかったようです。チャリティライブの後もライブに誘われて出演する機会があり、解散したバンドが一時的に集まっただけの宙ぶらりんな状態で出演して良いのかという気持ちが強くなった3人は話し合い、2016年3月に正式に再結成を決めました。

6月にセカンドアルバム「OPUS」を発売した際のインタビューで、山崎聖之がfamの現状やこれまで明かされなかったことなどを赤裸々に語っています。そのインタビュー記事で、山崎聖之は復活後にメンバーの仲がとてもよくなったと語っています。解散前の険悪なムードはなく、スタジオ後にカラオケに行ったり、4~5軒ハシゴして飲みに行ったりもするのだとか。

セカンドアルバム「OPUS」は、山崎聖之と有田竜太郎が初めてボーカルにも参加している曲や、日本語歌詞の曲があったりと、以前とはひと味違うfamを楽しむことができる仕上がりになっています。3人にとって今一番カッコいいと思える10曲が収録された同アルバムに、メンバーのただならぬ自信を垣間見えます。

解散後それぞれが違う道を歩んだ7年は3人にとって、また同じバンドメンバーとしてやっていくために必要な時間だったのでしょう。彼らには今どんな景色が見えているのでしょうか。殻を破ってひと回り成長したfamの、これからの進化が問われます。
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