富司純子と娘・寺島しのぶの壮絶なバトルとは?夫は人間国宝の七代目尾上菊五郎

富司純子と娘・寺島しのぶの壮絶なバトルとは?夫は七代目尾上菊五郎!

富司純子と娘・寺島しのぶの壮絶なバトルとは?母と娘の壮絶なバトルの原因は?

すでに70代を超える年齢でありながら、美貌を保ち、女優として活躍し続けている富司純子(ふじすみこ)は、日本の映像界になくてはならない存在である一方で、2人の子の母でもあります。

富司純子の娘は、言わずと知れた演技派女優として知られる寺島しのぶです。映画「ヘルタースケルター」で演じたレズのマネージャーといった衝撃的な役どころを任されることも多く、過去にはアカデミー賞やブルーリボン賞などを何度も獲得した誰もが認める実力派。2010年には、映画「キャタピラー」で、世界の三大映画祭と言われているベルリン国際映画祭において、日本人女優として3人目となる銀熊賞を受賞しました。

また、息子は歌舞伎界次世代スターの、歌舞伎役者の五代目尾上菊之助です。中性的な顔立ちで、歌舞伎だけでなく、舞台やNHK大河ドラマなどにも活躍の場を広げています。寺島しのぶと同様に、芸術選奨新人賞や、読売演劇大賞の優秀男優賞といった名だたる賞を多く受賞している他、2017年にはベストドレッサー賞も受賞しました。

富司純子と寺島しのぶは、同じ女優という土俵で活動してきたため、母と娘、あるいは女優同士という複雑な関係性から衝突することもあったようです。寺島しのぶが主演することになった映画「赤目四十八瀧心中未遂」の劇中、刺青姿はおろかヌードシーンまであると知った富司純子は出演に猛反対。

「出演するならば自ら命を絶つ」という発言まで飛び出す大喧嘩に発展したそうです。結果的には、女優魂を貫いて出演を決めた「赤目四十八瀧心中未遂」で、寺島しのぶはアカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得しました。

富司純子の夫は人間国宝の七代目尾上菊五郎!

今も美しい富司純子の若かりし頃は、現在の人気女優と並んでも時代を感じさせないほどの美貌でした。そのため、男女を問わず人気の高かった富司純子が結婚を発表したのは1972年です。お相手は、歌舞伎俳優の七代目尾上菊五郎で、2人の出会いは、NHK大河ドラマ「源義経」での共演でした。

「源義経」が放送された1966年当時の最年少主演を果たすほど期待の歌舞伎俳優だった七代目尾上菊五郎(当時は四代目尾上菊之助)と結婚した富司純子は、一時的に芸能界を引退。2年後の1974年に、本名の寺島純子に芸名を変え、ワイドショー「3時のあなた」の司会として復帰します。途中で出産のためのお休みを挟みつつ、10年11カ月と長きにわたり司会を務め、お茶の間に親しまれました。その後は、女優としても復帰し、現在の活躍に至ります。

2017年のインタビューで、結婚生活45年を迎えたことを明かした富司純子は、歌舞伎俳優で日本国宝でもある旦那を陰ながら支えているエピソードを笑い混じりに語りました。半歩下がって夫を立てるという関係性のようですが、「黙っていても分かりあっているというか、考えていることは一緒」とか。「私がこういう男を選んだのだから、これで行くしかないな」と肝の据わった発言もしています。

どれだけ年月がたとうとも、古き良き時代の女性像を崩さず、偉大な夫を支えながらも女優としても活躍する姿をかっこいいと感じる女性も多いのではないでしょうか。

富司純子の代表昨「緋牡丹のお竜」が美しい!重病説が流れたワケとは

富司純子は若い時、藤純子として活動していた!芸能界入りしたきっかけとは?

和歌山県で生まれ、大阪府で育った富司純子は、18歳の時に、映画やドラマのプロデューサーをしていた父の仕事を見学するべく、勤務先だった東映京都撮影所を訪れました。そこで撮影中だった映画監督のマキノ雅弘からスカウトされたことをきっかけに芸能界入りを果たします。

同じ1963年には、藤純子の名前で、早々と映画やドラマに出演しました。その美貌からたちまち人気を集めた富司純子は、1968年に、映画「緋牡丹博徒」にて、刺青姿で日本刀を持つ主人公の女任侠・緋牡丹のお竜役で出演。シリーズ化されるほどの大ヒットとなり、藤純子時代の富司純子の代表作になりました。

結婚したことで一度は女優業を引退した富司純子ですが、女優復帰して数年が経過した1989年には、新人の気持ちで1からスタートを切るという意気込みのもと、富司純子と改名することを決意。以後も多くの作品に意欲的に出演し続けています。

富司純子が重病説が流れたワケ!真相は?

富司純子には、2017年に入ってから、重病説が囁かれるようになりました。発端は、2016年3月に胃潰瘍のため舞台を休演していた七代目尾上菊五郎の容態を聞かれた寺島しのぶが、「父は元気」とした上で、8月に富司純子が入院していたと明かしたこと。

これにより、すでに70代ということもあり、何かしらの病気ではないかと囁かれることになりました。しかし、入院の原因は夏風邪をこじらせたことで、実際は5日ほどで退院に至ったようです。寺島しのぶは、父と母の度重なる体調不良に、「両親の年齢を改めて実感した」と語りましたが、2018年9月公開の映画出演も決まっている富司純子。今のところは、重病どころか、いたって健康で、ますます意気軒高だと言ってよいでしょう。

富司純子は旬の女優たちの道しるべ?若手美人女優から日本の「おばあちゃん」になるまで

富司純子も出演する2018年9月28日公開の映画「散り椿」のポスタービジュアルが解禁されました。メガホンを取ったのは、映画「劔岳 点の記」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した経験もある木村大作です。V6の岡田准一をはじめ、西島秀俊や黒木華、池松壮亮、柳楽優弥、石橋蓮司、奥田瑛二ら豪華俳優陣が出演する本作。

富司純子が演じるのは、西島秀俊演じる榊原采女の養母・榊原滋野役です。若手女優や旬の俳優が居並ぶ中にあっても、かき消されないどころか、圧倒的な美貌と存在感を示した富司純子には、世の女性たちが恐怖に感じる「老い」という要素が全く感じられません。

花のような可憐な美しさを誇った18歳の頃に女優の世界に飛び込み、結婚や出産・育児を経て女優復帰して以降、現在は、「日本のお母さん」あるいは「日本のおばあさん」というポジションで美しいままに活躍を続けています。さまざまな女優が現れては消えていく芸能界では、トップレベルの人気を集める女優でさえも、若さを失うとともに消えることが多い中で、富司純子は奇跡の存在といえます。

富司純子の見せる背中は、頭角を現しつつある若手女優たちの道しるべであり、老いを怖いと感じる女性たちの光ともなっていることは間違いありません。人生を謳歌しながら、多くの経験を積み、穏やかに微笑む富司純子は、若かりし頃よりもずっと魅力が増している気がします。

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