誉田哲也の姫川玲子シリーズは大ベストセラー!その他のおすすめ書籍は?
誉田哲也の姫川玲子シリーズは大ベストセラー!累計400万部突破
誉田哲也(ほんだてつや)は、姫川玲子シリーズといった人気作品を多数発表している小説家です。姫川玲子シリーズは、女性刑事・姫川玲子を主人公に据えた推理小説。警察を舞台に、男顔負けにタフな女性刑事が、曲者揃いの刑事とぶつかり合いながら難事件に挑みます。
第一作「ストロベリーナイト」が2006年に発表されて以降、2017年に、シリーズ単独では8作目となる最新作が刊行され、累計で400万部を超えるベストセラーに。新しいヒロイン像とも言える主人公の玲子役に竹内結子を迎え、ドラマ化や映画化もされています。
誉田哲也は姫川玲子シリーズだけじゃない!その他のおすすめ書籍は?
誉田哲也のおすすめ書籍は、姫川玲子シリーズ以外にも多数あります。やはり警察を舞台にしたジウシリーズは、警察の特殊捜査班「SIT」に所属する対照的な性格の2人の女性警察官、美咲と基子の活躍を描いた作品。「ジウI 警視庁特殊犯捜査係【SIT】」「ジウII 警視庁特殊急襲部隊【SAT】」「ジウIII 新世界秩序【NWO】」からなる三部作で、読み応えたっぷりです。
また、爽やかな青春小説もあります。剣道にうちこむ女子高生を描いた「武士道シックスティーン」は特に人気の作品です。「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」「武士道ジェネレーション」と、シリーズでは4作品発売されています。成海璃子と北乃きいのW主演で映画化もされました。
誉田哲也、最新刊作も期待を裏切らない面白さ!椎名林檎に書き下ろした短編小説とは
誉田哲也、3年ぶりの姫川玲子シリーズも期待を裏切らない面白さ!
誉田哲也の最新刊は、2017年11月に発売された姫川玲子シリーズです。最新刊のタイトルは「ノーマンズランド」。2014年に短編集「インデックス」を発売して以来3年ぶりの姫川玲子シリーズ最新作とあって、「ノーマンズランド」は発売するや、池井戸潤の「陸王」をおさえて週間ベストセラーの1位に踊り出ました。
同僚の殉職を経験し、心身ともに疲弊しながらも、姫川玲子が葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件を追うというのがあらすじ。事件の背後には幾重にも隠蔽された闇があり、読者の期待を裏切らない面白さです。
誉田哲也が椎名林檎に書き下ろした短編小説とは?ミュージシャンの道絶った理由
誉田哲也の短編小説の最新作は、2018年5月23日に発売された椎名林檎トリビュートアルバム「アダムとイブの林檎」のブックレットに収録されています。誉田哲也は「歌舞伎町の女王 -再会-」と題されたこの短編小説を描き下ろすにあたり、「椎名林檎さんの出現によってミュージシャンになることを諦めた」「その代わりに生まれたのが、小説家である私だ」とコメント。15歳でロックバンドを始めたものの、椎名林檎の音楽に出合ったことが、ミュージシャンから小説家へと志す道を変えるきっかけになったと明かしています。
誉田哲也が小説家デビューはホラー小説だった!?映画が口コミヒット?
ベストセラーを連発する売れっ子作家の誉田哲也は、小説家を志す前は、ロックバンドを組んでプロのミュージシャンを目指していました。働きながらバンド活動を続けていましたが、30歳を目前にした頃に椎名林檎の出現に衝撃を受け、自分の音楽的な才能の限界をはっきり悟ったと言います。
格闘技のライターを経て、文章を書く楽しさに目覚めた誉田哲也は、本格的に小説家を志し、2002年には「妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。続いて、2003年には、「アクセス」という作品で、第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞します。
デビュー当初は、ホラー小説が多かった誉田哲也ですが、少しずつ作風を広げ、姫川玲子シリーズやジウシリーズをはじめとしたハードな警察小説から、武士道シリーズのような爽やかな青春小説まで幅広く手掛けるように。2010年に発表された「世界でいちばん長い写真」は、高校の写真部を舞台にした青春小説。ギネス記録となった「世界一長い写真」を撮った高校のニュースを目にしたことをきっかけに執筆を始めたそうです。
この作品が、2018年6月に、同じ「世界でいちばん長い写真」というタイトルで映画化されました。上映館は全国で30カ所と少なかったものの、観客の口コミが広がり話題になっています。姫川玲子シリーズのような派手さはないものの、原作同様に等身大の高校生の姿が描かれ、じんわりと心に感動が広がる映画「世界でいちばん長い写真」。
主演を務めるのは、注目の若手俳優・高杉真宙で、内気で周囲とうまく交流できない男子高校生を繊細に演じています。丁寧につむがれていく高校生の成長や青春に、共感を寄せる人が多いようです。
誉田哲也の作品は、姫川玲子シリーズ、ジウシリーズ、武士道シリーズと、数々の作品が映像化され名作を生んできました。ここに、「世界でいちばん長い写真」という新たな名作が加わりそうです。