幌村尚(水泳)が日本選手権初優勝!国際大会、オリンピックの金メダル有力候補

幌村尚(水泳)がメダリストたちを撃破し日本選手権初優勝!高校時代は全国高校総体2冠

幌村尚(水泳)がメダリストたちを撃破し日本選手権初優勝!

幌村尚(ほろむらなお)は、水泳バタフライの選手。高校卒業後、「世界レベルの練習がしたい」と考えた幌村尚(水泳)は、有力な競泳選手を何人も輩出してきた早稲田大学スポーツ科学部に進学しています。ライバルとして戦っている瀬戸大也や坂井聖人も同じ早稲田大学出身です。

早稲田大学水泳部に所属し、日々練習に励んでいる幌村尚の武器は、鍛え上げられた脚力と言えます。まるで競輪選手かと思うほど、がっしりとした幌村尚の太ももを見てびっくりされた方もいるのではないでしょうか。早稲田大学水泳部の総監督・奥野景介が「脚筋力が強く、スピードに天性のものがある」と語っているように、その脚力はお墨付き。そんな幌村尚が、2018年4月6日、東京辰巳国際水泳場で行われた日本選手権の男子200メートルバタフライ決勝で初優勝を果たしました。

幌村尚にとっては、日本選手権初制覇となった記念すべき快挙です。決勝で、リオオリンピック銀メダリストの坂井聖人や、2017年の世界水泳で銅メダルを獲得した瀬戸大也らを破った幌村尚は、「ハイブリットスイマー」「バタフライロボット」などと、一気に注目を集めました。

幌村尚(水泳)は高校時代に全国高校総体2冠!

男子200mバタフライと言えば、日本競泳のお家芸とも呼ばれ、世界に誇れる種目の1つ。幌村尚(水泳)は、このバタフライ界に現れた超新星として注目を集めています。兵庫県西脇市出身の幌村尚が水泳を始めたのは3歳の頃で、中学時代から全国大会で活躍していました。

地元の兵庫県立西脇工業高校に進学してからは、2015年の世界ジュニア選手権にて男子200mバタフライで1位を獲得。2016年の全国高校総体では、100mと200mの男子バタフライどちらも1位を獲得し、2冠という輝かしい成績を収めました。

幌村尚(水泳)はユニバーシアード競技大会で金メダル獲得!水泳を始めたきっかけは?

幌村尚(水泳)はユニバーシアード競技大会で金メダル獲得!勝因は?

幌村尚(水泳)は、2017年に台北で行われた第29回ユニバーシアード競技大会に出場し、男子200mバタフライで見事金メダルを獲得しています。この時のタイムは1分53秒90で、それまでの自己ベストを2秒近く更新した好記録でした。「こんなタイムが出ると思わなかった」「自信になる」と素直に喜びを表現した幌村尚は、先輩の坂井聖人と切磋琢磨してきたことでスタミナが付いたことを勝因に挙げています。

とはいえ、「まだ自分より速い人がいる」と、現状に満足したわけではない様子。その目は、さらに上を見つめています。

幌村尚(水泳)がスイミングを始めたきっかけは?

幌村尚(水泳)がスイミングを始めたきっかけは母親にあると言います。幌村尚が3歳の時に、母親がスイミングスクールに通い始めたことから一緒に泳ぐようになったそうです。その才能が開花したのは、小学生になってからで、本格的にバタフライに取り込むようになった幌村尚は、メキメキと実力を伸ばしていきました。そのまま順調に成長を続け、中学生になると全国大会にもどんどん出場。数々の優勝を飾り、その名を知らしめます。

幌村尚(水泳)は東京都選手権4位もタイム回復の兆し!

2018年4月に行われた日本選手権で見事に優勝した幌村尚(水泳)ですが、その後は、ややタイムが伸び悩んでいるようです。7月に行われた東京都選手権では、男子200mバタフライに出場するも、残念ながら4位という結果に終わりました。この時、1位になったのは坂井聖人で、2位は瀬戸大也で、2人にとっては、日本選手権での雪辱を晴らした結果となっています。

世界と肩を並べているバタフライ種目において、国内でしのぎを削るハイレベルな選手が3人もいるのは心強いことです。これからも、お互いが高めあい、それぞれが世界をもけん引する存在になっていくに違いありません。今回は4位に終わった幌村尚ですが、実は、5月から右肩痛に悩まされ、リハビリを受けながら練習に取り組んできたそう。そのため、4位という順位よりも、東京都選手権の1週間前に行われた早慶対抗戦に比べて、2秒42もタイムが上がってきたことに「ほっとしている」とコメント。

目先の勝利に一喜一憂しない、メンタルの強さや冷静さがうかがえます。どんなに練習を積んでも、怪我はもちろん、周囲の環境などによっても結果が大きく左右されてしまう厳しいスポーツの世界。そうした中で着実に飛躍を続けていくためには、幌村尚のようなブレないメンタルも必要不可欠なのでしょう。2020年に開催される東京オリンピックの代表入りが有力と言われている幌村尚には、故障からの復活という経験も糧に突き進み、表彰台の一番上に立ってほしいものです。

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