井上拓真のボクシングの実力は兄・井上尚弥以上!?プロ戦績は?

井上拓真のボクシングの実力は兄・井上尚弥以上!?プロ戦績は?

井上拓真のボクシングの実力は兄・井上尚弥以上?「パンチの力がヤバイ」という並外れた破壊力!

井上拓真(いのうえたくま)は、年末に、世界バンタム級への挑戦が発表されたプロボクサー。世界ライトフライ級、世界スーパーフライ級を制覇した井上尚弥の実弟でもあり、将来有望な逸材として注目度が急上昇している右のボクサーです。その実力は、兄である井上尚弥以上のものを持っているとさえいわれています。

兄弟でスパーリングに臨んだ際、実際、兄の井上尚弥は、「拓真とスパーリングをするときには、いつもより気を付けないと倒されてしまう。それほどパンチの力がヤバイ」と、弟の力を認めていることを語っています。しかし、そう言う井上尚弥自身も、並外れた破壊力のパンチを持っていることには定評が。

次から次へとKOを連発した豪快なパンチは「怪物」とも呼ばれ、対戦相手のガードをものともせず、上からパンチを叩き込んで骨折に追いこんだこともあるほどです。その「怪物」井上尚弥をして、「実の弟だけどライバルです。だから負けないように練習しています」と言わせたほどですから、井上拓真の実力は、相当なレベルだと推し量れます。

また、所属する大橋ボクシング関係者からも、「気持ちの強さは兄以上だ」と評されている井上拓真。同じジム所属の現役世界王者・八重樫東(やえがしあきら)とのスパーリングでも、ほぼ互角なところを見せている点でも、やはり、兄をしのぐ可能性の高い実力を持つ大器というべきでしょう。

井上拓真プロ戦績はデビューして無敗!デビュー戦からいきなり日本ランカーと対戦!

井上拓真のプロ入り後の戦績はどのようなものでしょうか?まずは、数字から見たプロ戦績ですが、8戦して8勝(2KO)無敗。無敗というところはさすがです。KOが2回しかないので、「たった2回しかKO勝ちしてないの?」と拍子抜けする人もいるでしょう。

しかし、高校を出て間もなくプロデビューし、しかも、そのデビュー戦が組まれた相手が日本ランカーの福原辰弥。いきなり日本ランカーとぶつかる異例のデビュー戦となった井上拓真ですが、3-0の判定で、プロ初勝利を早々と収めています。所属する大橋ボクシングジムは、マッチメイクの大胆さとうまさには定評があり、井上拓真も、デビュー戦から、実力者と対戦する機会が続くことになりました。

それは、井上拓真の実力と期待の高さを示すものだといえそうです。驚きを隠せないのが、4戦目のネストール・ナルバエスとの対戦です。世界挑戦の経験を持つネストール・ナルバエスは、25戦で20勝(9KO)2敗2分けという戦績の実力者ですが、3-0で判定勝利。

この試合の数週間前の練習で右薬指を突き指してしまい、右パンチがほぼ使えないというハンディを負いながらも、見事に勝ちを収めました。しかし、井上拓真が、いまだに負け知らずの戦績を誇っているところからは、数字以上の内容の濃さがみてとれます。

井上拓真と田中恒成は高校時代のライバル!身長体重、プロフィールは?

井上拓真と田中恒成は高校時代から5回対戦したライバル!近い将来プロのリングで再戦か?

井上拓真にも、実はとても手ごわいライバルがいます。それは、アマチュア時代に、「中京の怪物」の異名を取った田中恒成(たなかこうせい)。1995年6月15日生まれの21歳。岐阜県多治見市出身で、高校時代からボクシングで頭角を現し、2013年11月にプロデビュー以降は、破竹の快進撃。2015年5月には、WBO世界ミニマム級王者フリアン・イェドラスに判定勝ちを収め、井上尚弥の最速世界王座獲得記録を更新する、プロ5戦目の世界王座獲得を成し遂げました。

プロデビュー後、わずか2年を待たずして、世界王座奪取に成功するというスピードは驚異的です。12月のビック・サルダールとの初防衛戦では、ダウンを奪われ、初防衛ならずかというピンチから、見事な逆転KO勝ちをやってのけました。プロ入り後の戦績は、6戦で6勝(3KO)無敗。

その才能と実力は、井上拓真に勝るとも劣らない恐るべきボクサーです。2人は、高校時代に5回拳を交えたことのあるライバルですが、その対戦成績は、田中恒成の3勝2敗とほぼ互角。2012年の全国高校総体ライトフライ級決勝戦でも対戦していますが、田中恒成が井上拓真を制して優勝しています。

同じ年齢で、アマチュア時代もほぼ互角の田中恒成が、プロ入り5戦目で世界王座をものにしたとなれば、井上拓真も大いに刺激されるものがあるはずです。近い将来、井上拓真と田中恒成の再戦がプロのリングで実現することは大いに考えられます。となれば、これまでのライバル関係がクローズアップされて、いやがうえにも注目が集まることでしょう。

井上拓真の身長はボクサーとしては小柄?高校総体を制覇したプロフィール!

井上拓真のプロフィールを紹介しましょう。神奈川県座間市出身、1995年12月26日生まれの20歳。身長は160cm、体重は50kgなので、ボクサーとしては小柄なほうで、所属は大橋ボクシングジムです。井上拓真は、元アマチュアボクサーで現在はトレーナーの父親から熱心な指導を受け、兄の井上尚弥とともに、小学校時代からボクシングに励みます。

頭角を現すのも早く、小・中学校で、全国大会を次々と制覇。地元の綾瀬西高校に進学後、1年生にして、全国高校総体を制覇するなど、アマチュア界で活躍。2013年の高校3年在学中にプロ入りの意思表示をし、兄と同じ大橋ボクシングジム入りしました。

同年12月に晴れてプロデビュー戦に臨むと、日本ランカーの福原辰弥を相手に3-0の判定勝利で初陣を飾ります。5戦目にして、OPBF東洋太平洋スーパーフライ級タイトルへの挑戦を無事成功させた井上拓真は、2015年12月の初防衛戦もクリア。2015年ボクシング年間表彰でも、兄弟そろって表彰されるなど、2015年は充実した年になったようです。

2016年5月には、OPBF東洋太平洋スーパーフライ級の2度目の防衛戦に臨み、対戦相手アフリザル・タンボリシを2回TKOで破り、王座防衛に成功。しかし、世界王座挑戦を見据え、試合後に王座を返上しています。そして、9月4日のフローイラン・サルダールとのノンタイトル10回戦で井上拓真が判定勝ちを収めた翌日のこと、WBO世界バンタム級王者のマーロン・タパレスへの挑戦が12月に組まれたことが明らかにされました。いよいよチャンス到来、まさに世界王座への機は熟したというべきでしょう。

井上拓真が年末に世界挑戦決定!前哨戦でダウン奪い返し判定勝利!

井上拓真は、2016年末に、世界バンタム級王座に挑戦することが明らかになりました。その前哨戦とも位置付けられたのが、フローイラン・サルダールとのノンタイトルマッチ。場所は、地元の座間で、ここでスカッと勝って世界挑戦に弾みを付けたかったところですが、そうすんなりとはいかないのが厳しい勝負の世界です。

井上拓真には、1ラウンド目からダウンを喫する波乱の展開が待っていました。相手のフローイラン・サルダールは、23勝(14KO)1敗1分の戦績で、WBC世界フライ級15位。そのフローイラン・サルダールの強烈な左ジャブからの攻勢で、井上拓真は、序盤の苦戦を強いられます。

しかし、3ラウンド目からは、右ストレートを数回ヒットさせるなど、徐々に反撃に転じる井上拓真。中盤から後半にかけて次々とヒットを決め、ダウンを奪い返すなど、攻めの姿勢が逆転の判定勝利につながりました。「最初に変なところを見せてすみません。ダウンを取られて目が覚め、冷静になれたことで試合を組み立て直せた」と反省の井上拓真。

ダウンを取られた1ラウンド目を、「お客さんと父にどう見られるか」と振り返り、場内の笑いを誘いました。井上拓真は、年末には、WBO世界バンタム級王者マーロン・タパレスへの挑戦が組まれています。今年7月に王座を獲得し、戦績31戦で29勝(12KO)2敗のマーロン・タパレスとの世界戦決定について、「今からワクワクする。子供の頃からの夢である兄弟世界王者に向けて、しっかり成し遂げたい」と話している井上拓真。

この一戦は、実兄である井上尚弥の4度目の防衛戦、八重樫東(やえがしあきら)の2度目の防衛戦とあわせてトリプル世界戦となる予定です。井上拓真が、兄弟そろって世界王者となる日は間近でしょう。

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