2020年9月22日 更新
伊坂幸太郎 おすすめ作品ランキング!あらすじネタバレTOP5!
伊坂幸太郎 「グラスホッパー」映画化!島田荘司の影響を強く受ける
2004年に角川書店から出版された伊坂幸太郎の「グラスホッパー」が映画化し、間もなく公開されます。数々の受賞歴、人気作品を生み出す伊坂幸太郎。
映画「グラスホッパー」も、アウトレイジ的なイメージで、スリルがあり、面白そうだと評判です。多くのファンを持つ、伊坂幸太郎ですので、作品にももちろん定評があります。
一部からは、伊坂幸太郎の作風は「村上春樹」に似ていると言われてもいますが、本人は特に意識していないそうです。むしろ、伊坂幸太郎自身が意識しているのは島田荘司。
「島田作品はとても好きですね。島田荘司さんがいなかったら、プロの作家になろうなんて思わなかったような気がします」と語るほど。
さて、こんな伊坂幸太郎の作品で、最も人気が高いのは、どの作品なのでしょうか。
伊坂幸太郎 あらすじネタバレつきTOP5! ファンが選んだおすすめ作品ランキングご紹介
今回は、伊坂幸太郎ファンが勧める作品ランキングから、そのTOP5をご紹介。第一位は「アヒルと鴨のコインロッカー」。広辞苑を本屋から盗むシーンから始まります。
窃盗をしている今現在と、二年前という2つの時間軸で進む物語。そして、この2つの軸が徐々に真実に近づかせていくという構成のミステリー小説です。続く第二位は「砂漠」。
麻雀の「東南西北」という4つの文字それぞれが付く名前を持った学生たちが麻雀を縁に仲良くなっていく青春小説。第三位は「ゴールデンスランパー」。
首相殺害犯の濡れ衣を着せられてしまった男の物語。ケネディ暗殺の犯人と言われる、オズワルドがモデルになった作品で、すでに堺雅人と竹内結子主演で映画化もされています。
第四位は「チルドレン」。家庭裁判所で働く主人公と、その仲間たちの物語。個性的な人物ばかりが登場し、ファンタジックな奇跡を生み出す連作短編です。そして、第五位は「魔王」。超能力者の兄弟の物語。
日本が一党独裁に傾きつつあるという、どこか現実味を感じさせる設定の中、自分の考えを貫くことの意味を読者にも問いかけます。
とここまでTOP5を挙げてはみたものの、伊坂幸太郎ファンの間からは「どれも面白いので、1つなんて選べない」と言う声も多々ありました。
伊坂幸太郎 次々と映画化される理由とは?名言おすすめTOP5!
伊坂幸太郎 次々映画化!「グラスホッパー」主演は生田斗真!
「グラスホッパー」「I LOVE YOU」「オー!ファーザー」「ポテチ」「ラッシュライフ」「重力ピエロ」……伊坂幸太郎の作品は、なぜこれほどまでに次々に映画化されるのでしょうか。
伊坂幸太郎はミステリー作家と言われることも多いですが、実はエンターテイメント性が豊かな作品も数多く発表しています。伊坂幸太郎作品の特徴は、奇想天外で独創的な世界観。その作風が、若い世代を中心に支持を得ているのです。
伊坂幸太郎の作品は、作品と作品がゆるくリンクしています。ある名前の登場人物が、別の小説では違ったキャラとして登場したり、2作品に同じ事件が描かれていたりするのです。
このような独特ともいえる伊坂幸太郎の作りだす世界観にひたりたいと望む熱狂的なファンがたくさんいることも映画化を後押しする一要因に。また、伊坂幸太郎作品の映画の登場人物が、「ジャン・リュック・ゴダール」について劇中で度々語ってもいるように、伊坂幸太郎はかなりの映画好き。
映画文化からの影響からか、文章を読むだけで映像が思い浮かぶような作風である点も、伊坂幸太郎作品が映画化されやすい理由の一つかもしれません。
なにより、どの作品も話題性が高いこと、他の作家や映画関係者からも支持を得ていることが、映画化に繋がっているのではないでしょうか。
今回映画化された「グラスホッパー」は伊坂幸太郎自身が、「今までの執筆活動の中で、1番達成感があった」作品だそう。主演は、生田斗真です。脇を固める俳優陣も、山田涼介・波瑠・菜々緒といった今をときめく若手から浅野忠信・麻生久美子・石橋蓮司といったベテラン勢まで豪華キャスティングです!
伊坂幸太郎 名言おすすめTOP5! 作品内のメッセージに変えて多々生み出す
伊坂幸太郎は、作中の人物のセリフを通して、名言を多く残しています。
たとえば、「誰だってそうだ。みんな自分の命が心配で、一番大事に決まっている。どんな事件や事故を起こしても、人が真っ先に思うのは「それって私に関係するかしら」だ。むしろ正しい生き方だ」(ジャイロスコープ)、「人間というのは前向きだ。かと思えば、めちゃくちゃ悲観的になるしな。ちょうどいい、ってのがないんだよ」(夜の国のクーパー)、「絶対言い切れることがあるとすれば、人は死ぬ、ということだけだ。人は必ず死ぬ」(死神の浮力)、「オリジナルな生き方なんてできるわけがない」(ラッシュライフ)、「思い出は作るものじゃなくて、勝手に、なるものなんだよ。いつの間にか気づいたら思い出になってる。そういうものだよ」(砂漠)などなど。
どれも、真実の生き方をついたものばかり。まだまだ紹介しきれないほどたくさんあります。これを見ただけでも、伊坂幸太郎の作品を読んでみたくなる、映画を見てみたくなるものばかりではないでしょうか。
伊坂幸太郎の世界に引き込まれる 新作「グラスホッパー」ネタバレ
伊坂幸太郎の「グラスホッパー」が生田斗真主演で、11月7日に映画公開されます。この映画はキャストも超豪華。吉岡秀隆が殺し屋だったり、裏社会のヤンキーセレブが菜々緒だったり、その他ベテラン陣、宇崎竜童や石橋蓮司なども出演するので、どんな世界が繰り広げられるのか一映画ファンとしてもワクワクします。
設定からしてアウトレイジ感が凄いので、ぜひ見てみたい映画です。伊坂幸太郎原作のドラマも映画も、本当に不思議な世界観をかもし出しています。見ているうちに、いつの間にか自分が映画の中にいたり、ドラマの中にいたりする感覚があり、完全に映画やドラマのペースにハマっていくのです。
今回監督を務めるのは「脳男」の監督、瀧本智行。個性的な作品を創りあげてきた監督なので、伊坂幸太郎の「グラスホッパー」もヒットすること間違いないでしょう。
「扉があったら、開けるしかないでしょ。開けたら、入ってみないと。(中略)機会があったら、やるしかないでしょ」、「世界から自由になるには、携帯電話を切ればいい」などなど、「グラスホッパー」にも心に突き刺さる名言はたくさん。
映画を見れば、誰でも自分に合った深い名言を見い出せるはずです。早くも、次に映画化される伊坂幸太郎作品は何なのかも気になるところ。伊坂幸太郎が次に見せてくれる世界はどのようなものなのかが今からとても楽しみです。