梶芽衣子 結婚、子供は?アウトデラックスで炸裂!コレが「おまさ」の本性!!

梶芽衣子 結婚、子供は?アウトデラックスで炸裂!坂上忍もデーブ・スペクターもたじたじ

梶芽衣子 結婚、子供は?婚約者との別れ、約束とは?

時代劇「鬼平犯科帳」で密偵「おまさ」を演じている女優で歌手の梶芽衣子。実は結婚もしていませんし、子供もいません。しかし強くて美しい一匹のイメージが強い梶芽衣子にも、普通の結婚をして子供を産むことを夢見た時代はあったのです。

それはちょうど1972年に公開された東映の「女囚701号1/ さそり」を撮影していた頃のこと。当時、20代後半の梶芽衣子は、大手レコード会社ディレクターと婚約しており、既に2人は同棲中でした。彼は、梶芽衣子が仕事を辞めることを望んでいたため、同作品の撮影を最後に「芸能界を引退して専業主婦になる」と決意を固めていました。

しかし、「女囚701号1/ さそり」が予想以上に大ヒット。次々と続編が企画され、監督に「あと1作だけ」と懐柔される形で、ぞの後も出演を続けることになります。そのうち「冷静に考えたら、後悔することになるのではないか」という思いを抱くようになり、彼との擦れ違いが埋まらずに結婚は破談になってしまいました。

その時の彼との約束は「仕事を辞めない」「結婚しない」。梶芽衣子は今でもそれを守っているのです。

梶芽衣子 アウトデラックスで炸裂!「おまさ」の本性に坂上忍もデーブ・スペクターもたじたじ

「アウトデラックス」に梶芽衣子が出演する度に、同番組放送局であるフジテレビに対して「くっだらない現代ドラマばっかりやってないで時代劇やれ」と意見するなど、その毒舌が炸裂して他の出演者をビビらせています。「おまさ」の毒舌という本性に、それはもう、毒舌で有名な坂上忍やデーブ・スペクターでさえたじたじ。

とりわけ、坂上忍にとっては、4歳の時のデビュー作で共演関係にある梶芽衣子はちょっと頭の上がらない存在。「忍ちゃん、つけあがっちゃってるわけ?」と説教を食らうと尻込みするのも無理はありません。デーブ・スペクターはもっと悲惨。梶芽衣子に「扱うニュースがつまらない」「ダジャレが無駄」「肩書が不透明」という理由で「苦手!」と言われてしまっています。

それでもなぜか梶芽衣子の発言には辛辣になりすぎない面白みが感じられ、案外バラエティ向きなのでは?と思われます。しかし、「女優生命にかかわる」という理由で、基本的にオファーは断っているらしい梶芽衣子。マツコ・デラックスの「大丈夫ですよ!」の一言で、若干ノリ気になったのでは?と期待が高まりますね。

梶芽衣子 代表作「曽根崎心中」「修羅雪姫」「女囚さそり」あらすじネタバレ感想!

梶芽衣子 代表作「曽根崎心中」で強い情念の女という新境地 あらすじネタバレ感想!

1978年、宇崎竜童と組んで2人の主演映画をやりたいという梶芽衣子のプランをもとに製作された「曽根崎心中」。この映画で情念の女を演じた梶芽衣子は、女優として新境地を拓き、国内の主要映画賞を複数受賞しました。近松門左衛門の人形浄瑠璃「曽根崎心中」を題材に映画化されたこの作品のあらすじを紹介しましょう。

天満屋の遊女・お初(梶芽衣子)と恋仲である醤油屋の手代・徳兵衛(宇崎竜童)は、店の主人の姪との縁談を持ちかけられます。徳兵衛の実母に渡した金を主人に返すことが破談の条件であったため、苦心の末、金を取り戻した徳兵衛。その帰途で博打に負け、窮地に追いやられている親友にせがまれ、その金を期限付きで貸したものの期日が過ぎても返済してもらえませんでした。

徳兵衛は親友に談判しますが、金は借りていないとシラを切られたばかりか、親友の取り巻きに囲まれて袋叩きにあってしまいます。徳兵衛以外の男からの身受け話に苦しんでいたお初と、男としての不名誉を恥じた徳兵衛は心中を誓い合い、曾根崎の森へと入っていくのです。

梶芽衣子 人気を決定づけた代表作「修羅雪姫」「女囚さそり」あらすじネタバレ感想

「修羅雪姫」「女囚さそり」は1972~1974年にかけて梶芽衣子の人気を決定づけたシリーズ作品です。特に「修羅雪姫」は海外でも上映され、これを観たタランティーノ監督も彼女の虜に。「キル・ビル」の中でこの作品へのオマージュを捧げています。作品背景は明治日本。

家族を殺された復讐を遂げ、獄中出産して死んでいった母から生まれた鹿島雪(梶芽衣子)が、剣豪・道海和尚の元で厳しい修行を積み、母の代わりに復讐の旅を続けるという、凄惨な描写もあったりする作品です。

「女囚さそり」もまた冤罪によって収監された女囚701号こと、松島ナミ・通称さそり(梶芽衣子)が、看守や囚人たちから受けるリンチ、刑事の暴力には目を覆わずにはいられません。それらを強靭な精神力で耐えながら怨念を募らせ、自分を冤罪へと陥れた刑事、代議士、看守への復讐を果たすのです。

この作中の主人公はとにかく寡黙なことで有名ですが、これは梶芽衣子自身の「主人公が台詞をしゃべらないほうが凄みが増す」というアイディアだったそうです。また、衣装も自分で考えたとのこと。役への意気込みを感じますね。

梶芽衣子 デビューからアウトローであり続けた50年 古さを感じさせない迫力

「デビュー50周年記念 女優・梶芽衣子」と題した特集上映イベントが、東京のシネマヴェーラ渋谷にて7月18日から8月7日まで開催されました。梶芽衣子の軌跡をたどる映画、「曽根崎心中」や「修羅雪姫」「女囚さそり」をはじめ、計19本が上映され、国内外の熱狂的ファンにとれば大興奮の3週間だったのではないでしょうか。

若い世代には、作品と同様に、梶芽衣子自身にそれほど馴染みがないものかもしれません。しかし、あのタランティーノ監督が自室にポスターを貼りまくるほどほれ込み、ボブ・ディランの息子、小難しいマツコ・デラックスでさえも憧れたという梶芽衣子の存在感は、一度作品を通して観ておくべきでしょう。

まだ芝居が確立されていなかったデビュー初期、10代にして「自分の居場所は清楚な女優ではない」と確信し、非行少女を演じることに徹した梶芽衣子。これは、同年代の大スター・吉永小百合にはないパーソナリティでもありました。自分にこだわり続けるあまり生意気呼ばわりされることも多く、死体役に降格させられるなど地味な「干し」にもあったことがあるようです。

だからといって自分への執着を捨てず、アウトローに徹する姿勢が、還暦を過ぎてもなお強く美しい梶芽衣子の魅力であることは間違いありません。その強い意思が彼女の歌う「恨み節」などの楽曲からも凄みとして伝わってきますよね。

「媚びない、めげない、挫けない」という座右の銘をもちながら、「酒が飲めない」という意外な弱点もある梶芽衣子。迫力の中にも親近感を感じさせる部分もあり、若者が見ても全く古さを感じさせない大女優。そして、彼女の芝居には現代にない深みがあるに違いありません。

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