梶谷隆幸の凄い筋肉がシーズン中に細くなる理由とは!?「やる気のない素振り」は役作りだった!
梶谷隆幸のたくましい筋肉が細くなる理由は体質だった!シーズン中は間食でカバー!
梶谷隆幸(かじたにたかゆき)は、横浜DeNAの主力選手に成長した外野手です。1988年8月28日生まれで、島根県松江市出身。身長180cm、体重85kgで、右投げ左打ちです。2006年に、高校生ドラフト3巡目指名で横浜ベイスターズ(現・横浜DeNA)に入団し、プロ入り当初は内野手登録されるも1軍に定着できない時期が続きました。しかし、2012年から出番が増え始め、2014年からは外野手に転向して本格的にレギュラー定着。今では、俊足と長打力を併せ持つ主力選手として人気を博しています。
そして今、梶谷隆幸の筋肉の凄さが噂になっています。このたくましい筋肉が、ホームラン増加や盗塁の成功率に関連していると言われているほどで、筋肉を維持するためにこなすトレーニング量も半端ではなく、ひたすら増量を心がけているようです。金本知憲(現・阪神監督)も通っていたという広島にあるトレーニングクラブ「アスリート」では、「歴代の野球選手ではトップクラスの肉体。トリプルスリーも達成可能な、無限の可能性を秘めた筋肉だ」と評価されたとか。
どれくらい凄い筋肉かというと、スクワットで190kg、ベンチプレスでは110kgを記録したほどです。それにも関わらず、その隆々の筋肉は、シーズン中に細ってしまうと言います。それは、もともと筋肉が細くなる体質なので、放っておくと体重が激減してしまうから。梶谷隆幸本人によると、「昨シーズンは最高93kgあった体重が、シーズン終了時は78kgに減っていた」。
シーズンオフに苦しんで鍛え上げた筋肉があっという間に細り、15kgも体重が落ちるのですから、本人にすればたまったものではありません。現在は、細くなる筋肉をシーズン中も維持するため、バナナやクエン酸入りプロテインなど間食でカバーしているという梶谷隆幸。さらに、夕食前にチャーハンを作ったり、どら焼きを食べ続けたりしたこともあるそうです。あのたくましい筋肉の裏に、そういった涙ぐましい努力が隠されているとは驚きです。
梶谷隆幸の「やる気のない素振り」は役作りだった!2016年クライマックスシリーズでは怪我をものともせず奮戦!
自慢は、「ハマの青い韋駄天」の異名で知られるスピード。「打率3割・30本塁打・30盗塁」のトリプルスリーも狙える、走攻守バランスの良さを持つ好選手です。その反面、あっけない三振を喫した時のやる気なさそうな素振りが格好のヤジの標的となり、ヤジの集中砲火を浴びがち。
しかし、表面的に「やる気がなさそうに見える」のは役作りだとか。その気持ちは、「そりゃ三振は減らしたいですけど、正直言って自分にはそんなテクニックがない。今はどうせアウトはアウトと割り切ってますね」という発言にも表れています。2016年シーズンのクライマックスシリーズでは、左手薬指骨折をものともせず奮戦した梶谷隆幸の姿を記憶にとどめている方も多いことでしょう。
この「やる気のない素振り」は、彼の役作りというスタイルであり、その中に熱い魂が宿っていることは間違いありません。
梶谷隆幸の年俸や成績をおさらい!ファンならば応援歌「青い韋駄天」は必聴
梶谷隆幸は年俸9300万円で盗塁王タイトルも!強振で4シーズン連続100三振越えの成績!
梶谷隆幸の通算成績は、実働9年間で、704試合2472打数646安打87本塁打311打点127盗塁、打率2割6分1厘。2017年シーズンは、推定年俸9300万円で、137試合に出場して、打率2割4分3厘、21本塁打60打点、21盗塁を記録しています。2014年には、39盗塁で盗塁王タイトルも獲得。プロ入り当初の年俸は500万円で、レギュラー定着するまでは年俸が1000万円に届きませんでした。
しかし、もはや年俸1億円越えも夢ではありません。順調に外野レギュラーを奪取した2014年から4シーズン続けて、公式戦で10本塁打・20盗塁を達成したことからも分かるように、走攻守のバランスが良く、高い身体能力の持ち主である梶谷隆幸。一方の泣き所は、三振の多さでしょう。
2017年シーズンのリーグトップとなる157三振を筆頭に、4シーズン連続の100三振超えを記録しています。そのため、三振王というありがたくない呼び名も授かることになりました。とはいえ、これは、強振するバッティングを信条としているからこそ。見方によっては、強振がモットーの梶谷隆幸の面目躍如ということになるかも知れません。いずれにしても、来年以降の年俸がどれだけアップするか楽しみです。
梶谷隆幸の高校時代は大型ショートとしてプロも注目!応援歌で「青い韋駄天」と歌われた!
梶谷隆幸は、小学校4年で軟式野球を始め、松江市立第二中学校野球部を経て、クラブチームに所属。その後、地元・島根の開星高等学校に進学しました。開星高校は、硬式野球の強豪校で、甲子園常連校としても知られています。当時から野球センスに秀でていた梶谷隆幸は、走攻守にバランスの取れた大型ショートとして出色の存在でした。
当然プロ野球のスカウトも注目していたと伝えられ、高校3年の夏には、甲子園出場も果たし、高校通算145試合で、打率3割9分5厘、10本塁打116打点93盗塁という好成績を記録しています。開星高校の恩師によると、梶谷隆幸は「俺がやれと言ったことを全く取り入れようとはしなかった。
自分のやり方を通す男」。若い頃から天才肌で、自分が信じたことを貫く性格だったことが分かります。その後、2006年の高校生ドラフト会議で横浜ベイスターズから3巡目指名を受けてプロ入り。入団会見では、Y字バランスを披露しました。そんな彼の応援歌は、「新たな歴史に その名を刻め」と歌われ、「青い韋駄天」の異名もしっかりと盛り込まれているものです。
「青い韋駄天」というフレーズに、横浜DeNAのチームカラーの青と、彼のセールスポイントである俊足がシンプルに表現されており、耳に残りやすい応援歌です。球団の公式サイトでも再生できるので、一度聞いてみてはいかがでしょうか。
梶谷隆幸が球団史上3人目の20本塁打・20盗塁達成!クライマックスシリーズも見事制す!
2017年シーズンは、球団史上39年ぶりとなる20本塁打20盗塁を達成した梶谷隆幸。プロ入り初めての20本に乗せ、先にクリアしていた20盗塁と合わせての快挙でした。これは、横浜大洋時代の1978年、長崎啓一(当時の登録名は長崎慶一)が達成して以来3人目の偉業です。
今シーズンの目標として「25本塁打・40盗塁」を掲げていた梶谷隆幸。減る打率よりも、増える本塁打と盗塁にこだわる彼には、達成した20本塁打・20盗塁は一つの大台なのかも知れません。今シーズンの盗塁では、企図数24回に対して成功は21回と、87.5%の成功率を収めています。
39盗塁でタイトルを獲得した2014年は82.9%の成功率でしたが、翌シーズンは28盗塁ながら13回の失敗があり、成功率も68.3%と低いレベルでした。その反省もあって、「むやみに盗塁しなくなったから数も少なくなる。成功率を意識した結果ですから」と、盗塁の成功率にこだわり抜きました。
もう一つこだわった20本塁打には、4年連続100三振超えでリーグワースト157三振という「おまけ」もつきましたが、思い切り振り抜くのが身上の彼にとっては勲章と言えるでしょう。そして、もう一つ達成した目標が「クライマックスシリーズ進出」です!2016年のクライマックスシリーズでは、骨折にもめげず奮戦したものの広島に屈し、「プロ入りして初めて負けて泣いた」と言っていただけに、今シーズンのクライマックスシリーズの勝利への思いは人一倍強かったはず。
その広島を制して、いよいよ日本シリーズ進出を決めた横浜DeNA。日本シリーズの大舞台でチームを引っ張る梶谷隆幸の姿が見られることが今から楽しみです。