川口悠子は1999年からペアスケーターとして活動!現役時に抱えた苦労とは?
川口悠子は元フィギュアスケーターで、現在はフィギュア解説者として活動しています。スケートを始めたのは5歳の時で、16歳だった1997年には全日本ジュニア選手権女子シングルで3位に入賞。若くして頭角を現していました。
その後1999年にはペアスケーティングに転向。アレクサンドル・マルクンツォフとペアを組み、同年の全日本ジュニア選手権では優勝を飾りましたが、その後ペア関係を解消。2001年にはロシアのサンクトペテルブルク大学に入学し、フィギュアスケートの本場ロシアでペアスケーティングを学ぶようになります。
そして2006年にアレクサンドル・スミルノフとペアを組み、ロシア所属の選手となった川口悠子は2009年にロシア国籍を取得。ロシア代表として欧州選手権や世界選手権で銅メダルを獲得するなど華々しい成績を残し、2017年に現役を引退するまで、約20年間に渡ってペアスケーティングの第一人者として活躍しました。
現在はフィギュアスケート解説者として活動する川口悠子が現役時代に国際大会で獲得したメダル数は、銅メダルが6個、銀メダルが4個、金メダルが2個とその活躍ぶりが見てとれます。しかし、決して順風満帆な現役生活ではなく、2010年には肩の手術を受け、2013年にはペアのアレクサンドル・スミルノフが膝の靭帯を断裂するなど、さまざまな苦労があったようです。
また、日本では二重国籍を認めていないため、ロシア国籍を取得する際には国籍が日本人でなくなることに対する葛藤もあったそう。フィギュアスケーターとして輝かしい経歴を持つ川口悠子ですが、その裏には人知れぬ苦労や葛藤があったということですね。
11年間ペアを組み続けたアレクサンドル・スミノフとの関係は?結婚している?
川口悠子が2006年からペアを組んだアレクサンドル・スミルノフとは、2017年に現役を引退するまでの11年間という長い期間を共に過ごし、彼女にとって戦友とも呼べる大切な存在です。そんな2人は、プライベートではどのような関係なのでしょうか。
ペアスケーターがペアを組むパートナーと恋愛関係に発展するのは、珍しいことではありません。2010年に井上怜奈とペアを組むジョン・ボルドウィンが演技終了後、井上怜奈にプロポーズをした「氷上プロポーズ」も記憶に新しく、長年ペアを組んでいる川口悠子とアレクサンドル・スミルノフが恋人関係であっても、まったく不思議ではありません。
しかし、アレクサンドル・スミルノフは2010年に一般女性と結婚しており、川口悠子は未だ独身。2人の間に、氷上のロマンスは生まれなかったようです。それでも互いの怪我などの苦難を乗り越え、数々の選手権でメダルを獲得してきた2人の間には、並々ならぬ深い絆があることは間違いありません。
川口悠子が国籍をロシアに変更した理由とは?オリンピック出場のため?
川口悠子は2009年に国籍をロシアに変更しています。スポーツ選手が国籍を変更するのは、一般的にオリンピックを目指すためという理由であるケースが大半です。自国の代表としてオリンピックに出場することが難しいため、自身の成績でオリンピック代表に選ばれる可能性のある国の国籍に変更するのです。
最近の例では、2011年に国籍をカンボジアへ変更し、同国のマラソン代表選手として2016年リオデジャネイロオリンピックに出場したお笑い芸人の猫ひろしが挙げられます。現在も国籍はカンボジアのままで、2020年の東京オリンピックもチャンスがあれば選手として出場したいと語っています。
川口悠子の国籍変更もオリンピックが関係しているかというと、実はそうではありません。ロシア国籍を取得した理由について、川口悠子は「もっとパートナーと滑りたかったから。それだけです」と述べています。
しかし、周囲には思惑があってのことと解釈されてしまったようです。2010年バンクーバーオリンピックに出場した際のインタビューでは質問が国籍変更のことに集中し、「それしか、この人たち興味が無いのか」と嫌気が差したことを後に明かしています。
相性の良いパートナーとペアスケートを長く続けたい。それだけの思いで国籍まで変更してしまうとは、川口悠子がいかにペアスケートを愛していたかがわかるエピソードと言えるでしょう。
川口悠子の引退後の活動とは?解説者として活躍?
2017年に惜しまれながらもペアスケートを引退した川口悠子。現役を退いてからはフィギュアスケートの解説者として、日本のメディアにも度々登場しています。また、サンクトペテルブルクを拠点に、アイスショーへ出演するプロスケーターとしても活動しています。
20年近いキャリアを活かしたペアスケート選手の育成にも興味があるようですが、「日本にはコーチの場所がない。ペアの選手も少ない」と指摘され、諦めてしまっているのが現状のようです。確かに、日本人で活躍しているフィギュアスケートの選手はシングルばかりで、ペアスケートが大きく報道されることはありません。だからこそ、第一人者として活躍し続けた川口悠子にその現状を変えてもらいたいものですが、なんとも残念な話ですね。
こうした日本でのペアスケーティングの現状を踏まえてか、現在もロシアを拠点に活動を続けている川口悠子ですが、将来は「日本とロシアのスポーツや文化の交流の架け橋を担うような仕事をしたい」と語っています。日本人には少ないペアスケートのトップ選手として活躍した川口悠子にしかできない活動を、ぜひ今後も続けて欲しいものですね。
もしかすると、川口悠子の力によって日本でもペアスケーティングが注目される日がくるかもしれません。はたしてスケート界に革命が起こるのか、川口悠子の今後の活動に注目です。
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