小林隆は三谷幸喜作品の常連俳優!大河ドラマ「新選組!」井上源三郎役で人気に!
小林隆は三谷幸喜作品の常連俳優!東京サンシャインボーイズ時代からの盟友
小林隆は、三谷幸喜作品に数多く出演していることでも知られる俳優です。2人の付き合いは、三谷幸喜が旗揚げした劇団・東京サンシャインボーイズに、1988年に小林隆が入団して以来と言います。劇団は1995年に解散しますが、すでに売れっ子脚本家になっていた三谷幸喜は、信頼を寄せる俳優のひとりとして小林隆を多く起用するようになりました。
気に入った俳優は何度も起用する傾向がある三谷幸喜作品において、小林隆は、西村雅彦や相島一之、梶原善らと同じく「三谷組」の一人に数えられると言えるでしょう。そんな「三谷組」小林隆の代表作には、田村正和が演じた個性的な刑事が社会現象にもなるほどの人気を集めた、三谷幸喜脚本のミステリードラマ「古畑任三郎」があります。小林隆が演じた巡査の向島音吉は、主人公の古畑任三郎に名前をなかなか憶えてもらえません。
毎回のように「君、名前何だっけ?」と聞かれ、「向島です」と答える掛け合いがお約束になっていました。小林隆はこの他にも、ドラマ「竜馬におまかせ!」や「総理と呼ばないで」、映画「ステキな金縛り」などの三谷幸喜作品にも出演。三谷幸喜が脚本を務めた2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」では、豊臣政権の中枢を支える1人で、ストレスに弱くいつも胃をさすっている片桐且元役を人間味たっぷりに演じました。
小林隆の大河ドラマ「新選組!」井上源三郎役がハマり役で人気に!
小林隆はまた、2004年、45歳の時に、NHK大河ドラマ「新選組!」にも出演しています。脚本はもちろん三谷幸喜です。この時に演じた源さんこと井上源三郎役が好評でした。源三郎は、新選組メンバーの一人。若い隊士たちにとってはお父さん的存在で、組織の潤滑油的な役割を担っていたとされる人物です。真面目で謙虚かつ穏やかな源三郎の雰囲気が小林隆にぴったりだったため、まさにハマリ役となったのでしょう。
それは、「小林隆が演じる井上源三郎が自分が思い描いていた源さん像に近い」とまで言われたように、新選組が好きな歴史ファンをもうならせるほどでした。源三郎は鳥羽伏見の戦いで戦死しますが、主人公の近藤勇(香取慎吾)は死に目に立ち会えません。そこでドラマでは、「せめて源さんとはちゃんとお別れをさせてあげたい」という三谷幸喜の粋な計らいから、源三郎が幽霊となって勇の元に会いにいくというシーンが追加されています。
小林隆の結婚や嫁は?ブログ更新が3年も途絶えたワケとは?
小林隆は結婚しているの?嫁はどんな人?
これまで多くの舞台やドラマに出演してきた小林隆ですが、プライベートな情報はほとんど公表されていません。演じてきた役柄の影響もあってか、物静かで温厚なイメージも強い小林隆。私生活では素敵な嫁や子供に囲まれて、良き家庭人であるようにも思われますが、実際のところは、結婚しているのかも子供がいるのかも明かしていません。
明治大学文学部英文科を卒業して以降は、劇団テアトルエコーの養成所入所を皮切りに、サンシャインボーイズに所属し、解散後は「三谷組」俳優として演劇一筋に歩んできている小林隆。役柄の人生を演じるのには私的な情報は不要と考えているのか、単に独身を貫いているだけなのか……いかにも好人物そうな落ち着いた風貌からその真意をうかがい知ることは難しそうです。
小林隆のブログ更新が3年も途絶えたワケとは?
小林隆は、「小林隆のひとりごと」という公式ウェブサイト上で、2005年9月からブログを更新しています。始めた当時46歳だった小林隆は、まだパソコンにも不慣れで事務局の人に教えてもらいながら更新していたとか。仕事のことはもちろんのこと、プライベートに関することにも触れているブログには、不慣れながらも写真が添えられている記事もありました。
頻繁ではないものの、5年間もブログを更新していた小林隆でしたが、ある時、急に更新がストップ。後に語ったところによると、「不特定多数の人に向けて文を綴ることに疲れた」ためでした。およそ3年のお休み期間を経て、2013年からは再び更新されるようになりましたが、ブログの内容には変化も見られます。
以前は、仕事の合間に立ち寄った店の紹介やふと思ったことも綴られていましたが、最近は、出演作の告知が中心に。本人にも自覚があるようで、「本年最後も前日告知」というタイトルの記事は、「もう開き直った感あるタイトルですが」と書き始めています。ファンからすると少し残念な気持ちもあるでしょうが、自らが発信する情報の意味を考え、無理なく続けられるように工夫した結果なのかもしれませんね。
小林隆がドラマ「刑事ゆがみ」にゲスト出演!歪んだ老人役を好演
浅野忠信主演のドラマ「刑事ゆがみ」第8話に小林隆がゲスト出演していました。この回の題材は、身寄りのない独居老人とお年寄りを狙った詐欺。小林隆演じる銀行を定年退職し身寄りのない資産家の老人・沼田徹の住むマンションで事件が発生したことから物語が進んでいきます。
浅野忠信演じる弓神適当と、神木隆之介演じる羽生虎夫が軽妙な掛け合いをしながら捜査を進めていくうち、ラスト近くで明らかになったのは、沼田老人の意外な一面でした。仕事一筋で定年まで働き続けた沼田老人は、孤独な時間を持て余し、やりがいや充実感を求める気持ちで犯罪に加担。それに気付いた女性を殺害してしまいました。
逮捕されてもなお「刑務所でも働けるか」と問う沼田の姿を通して、長寿社会となり長い余生を過ごさざるを得ない老人のやるせなさを、リアルに、そして寂寥感たっぷりに演じた小林隆。彼の演技に心を揺さぶられた方も多かったのではないでしょうか。自分の隣にもいそうな市井の人から、三谷幸喜作品で描かれるような生真面目過ぎておかしみすら漂わせる人物まで、「普通の人」を軽妙に演じ分けてみせる小林隆には、まさに名脇役の呼び名がぴったりです。