ラリー遠田の肩書き”お笑い好きで評論家”に芸人からの評判は?盗用問題事件とは

2020年3月26日 更新

ラリー遠田は東大でひきこもり、就活で失敗していた!お笑い評論家になった経緯や仕事内容は?

ラリー遠田が東京大学に合格するもひきこもりになった経緯とは?

ラリー遠田は、お笑い評論家の肩書で、雑誌やインターネット上でお笑い芸人に関するコラムや記事を執筆しているライターです。とはいえ、芸人としての活動経験もなければ、卒業した東京大学でお笑いに関する研究をしていたわけでもありません。

名古屋市出身のラリー遠田は、幼少時から漫画やテレビが大好きでした。「東京には楽しいことがたくさんありそう」というだけの理由で、東京にある国立大学=東京大学を目指したと言います。こうして、名古屋の高の下レベルの公立高校から、独学で文学部文科三類に合格したラリー遠田でしたが、友人関係をうまく築けず、勉学に意欲的でもなかったため、ひきこもりのような状態に。

人にも会わず、深夜番組を楽しむだけの底辺のような生活だったと東大時代を回顧しています。しかし、授業には出席せずとも、レポートや卒論はなんとか提出して、4年間で無事に東京大学を卒業。「何でもいいからもう少しいろいろなことをやっておけば良かった」と語っています。

ラリー遠田が就活を経てお笑い評論家になった理由や“希少価値の高い”仕事内容とは?

大好きなテレビなどの業界で働くことを目指し、テレビ局や出版社に絞って就職活動をしたラリー遠田ですが、筆記ができても面接試験を突破できず、ことごとく不合格に。50社以上落ちた末にようやく番組制作会社の内定をつかみ取り、アシスタントディレクターという名の雑用係として勤務していました。この時は、思い描いていた業務内容や制作体制の違いから「就職に失敗した」とずいぶん後悔したそうです。

一方で、ライターの仕事を手伝って書いた文章がテレビ情報雑誌に掲載されたことで「自分には自由に文章を書ける仕事のほうが向いている」と思うようになったラリー遠田は、3年勤めた番組制作会社を退社。2005年から作家&ライターの道へ進み、2008年頃からお笑い評論家として活動し始めました。現在は、評論や分析の対象になってこなかったお笑いという分野に目をつけたことで、「自分の文章には希少価値があり、世間からの需要も高い」と自画自賛中することしきりです。

ラリー遠田が手数論を盗用?!バカリズムや有吉弘行ら芸人からの評判は?

ラリー遠田がサンキュータツオの手数論を盗用していた?!

ラリー遠田が2008年のM-1グランプリを総括した「日刊サイゾー」の記事が、芸人サンキュータツオの「手数論」の盗用だと騒動になったことがありました。かねてから「お笑いにおけるボケの数=手数」についての考察をブログなどで論じていたサンキュータツオ。M-1グランプリ放送前に収録されたPodcastの「東京ポッド許可局」でも、マキタスポーツらと「手数論」に基づいて芸人を分析していました。

ラリー遠田は、このブログとPodcastを参考にし、自分なりの解釈と補足を付け加えて、手数を切り口にした「NON STYLEがM-1で優勝した理由」を執筆(したとマキタスポーツにメールで説明)。しかし、記事に参考元を示さなかったため、まるで盗用だと芸人側がサイゾー編集部に指摘したところ、「引用元の明示などの対応をする」と返答がありながらそのまま放置されました。

翌2009年にも、「東京ポッド許可局」発の“松本人志の結婚は大喜利”というワードがラリー遠田の記事(現在は変更済)になったため、耐え兼ねたマキタスポーツらは放置された盗用問題を公表。ラリー遠田は争う姿勢を見せるも、記事を掲載したサイゾー側が問題を放置していたことを芸人側に正式に謝罪し、一応の収束を迎えました。

ラリー遠田の芸人からの評判は?水道橋博士やバカリズム、有吉弘行の対応は

ラリー遠田に評論される側の芸人たちの中には、ラリー遠田を快く思っていない人が少なくないようです。ラリー遠田が「芸人は一般人のどうでもいい質問に返事をするくらいなら、問題発言でせっせとツイッター界をざわつかせるべき」といった趣旨の持論をツイートした際には、水道橋博士が「ラリー遠田の評論は最悪」とコメント。ラリー遠田の“上から目線”と、“芸人との間の信頼関係も、芸人以上のユーモアもないのにアドバイスする姿勢”がナンセンスだと斬り捨てました。

ラリー遠田がTwitterで「バカリズムを升野さんと呼ぶ人は、お笑い通ぶった奴」とファンを批判した際には、バカリズム本人が、「自分はバカリズムの升野であり、どちらで呼ばれても構わない」と不快感もあらわに反論。このやり取りを受けて、有吉弘行は、ラリー遠田について、ラジオ番組で「ダサい」「笑いで返せない奴がお笑いに深く口出ししてくるな」とコメントしました。しかし、いずれのコメントにもラリー遠田はスルー対応しています。

ラリー遠田が注目する次に売れそうな女芸人とは?!

ラリー遠田のお笑い批評は、自ら「希少価値が高い」というだけあって、お笑いについて意見を求められる機会は山ほどあるようです。2017年12月に第一回大会決勝が開催される日本テレビの「女芸人No.1決定戦 THE W」についても分析を求められ、お笑い大会の出場者を女性に限定することで、新たなシンデレラを発見することが大会の狙いだと解説。

この大会が盛り上がるかどうかは、「初開催の決勝に“まだ知名度の低い才能あふれた女性芸人”がたくさん勝ちあがってこられるか」と「優勝した無名女性芸人が翌年いかにたくさん活躍するか」にかかっていると述べています。逆に、周知の女性芸人ばかりが決勝大会に並べば新鮮味に欠けると警鐘を鳴らしているラリー遠田は、優勝候補として「ガンバレルーヤ」「Aマッソ」「ヒコロヒー」の3組を挙げました。

アメトーークなどの人気番組にも多数出演し始めた女性コンビ「ガンバレルーヤ」は、ラリー遠田曰く第二の「おかずクラブ」として、バラエティ番組での活躍が期待できるそう。「Aマッソ」は、加納と村上が漫才やコントのネタで見せるコンビバランスの良さが特徴で、女ピン芸人の「ヒコロヒー」に対しては、“ひねくれた視点が放つ一人コント”を高く評価しています。

お笑いについて文章を綴る際は「面白さのポイント」を明確にすることを心掛けており、「お笑いの面白さ」「芸人のすごさ」を気付かせてあげたいと語るラリー遠田。特に、人気芸人ではなく、世間から嫌われている芸人の面白さを解説することは、「他に誰もやらないことなのでやりがいがある」とコメントしています。

さらに「こんなに嫌われている人でも面白いところや、注目するべきところがあるんだよ」と褒めてあげたいとし、品川庄司の品川祐やキングコングの西野亮廣について書いた自らの文章はおすすめだと、またもや自画自賛中です。手数論を盗用されたサンキュータツオは「廃業するまで許さない」との言葉を残しましたが、若手芸人を招いてのトークライブの開催や個人事務所設立など、お笑い評論家・ラリー遠田は大人気の様子。彼が廃業する日は、かなり先の話になりそうです。

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