「魔女の宅急便」新米魔女の成長物語!アニメ・実写映画あらすじキャストは?

2019年3月6日 更新

「魔女の宅急便」ジブリでアニメ映画化!新米魔女の成長物語あらすじネタバレ

「魔女の宅急便」ジブリでアニメ映画化!大ヒットした新米魔女の成長物語あらすじ

「魔女の宅急便」は、角野栄子による児童文学作品。宮崎駿が監督し、スタジオジブリで制作されたアニメ映画の原作としても有名です。アニメ映画版「魔女の宅急便」は、魔法というファンタジー要素よりも、思春期の少女が上京し、悩みながら大人になっていく成長物語が中心と言えるます。

田舎町に住むキキは、魔女の血を受け継ぐ少女です。古いしきたりにより、13歳の満月の夜、修行のために、魔女のいない土地に旅立つことになります。相棒の黒猫ジジとともにキキがたどり着いたのは、海辺の町コリコ。どこか人がよそよそしくも感じられる大きな町で、パン屋のおかみであるおソノに気にいられたキキは、パン屋の倉庫に居候することに。飛行能力を生かし、「魔女の宅急便」を開業したキキは、空に憧れる科学少年のトンボをはじめとした街の人々との交流を深めるうちに、魔女としても人としても成長していきます。

「魔女の宅急便」原作とアニメ版は違う?ネタバレ!

数多くある宮崎駿監督作品の中でも、実は、原作があるとはっきり明記されているのは、「魔女の宅急便」と「ハウルの動く城」の2作のみです。それだけ、原作にも魅力があることが分かります。男女問わず、幅広い年齢層から支持されている「魔女の宅急便」ですが、アニメ映画版と原作では、変更点もあるようです。

「魔女の宅急便」のアニメ映画は、原作の1、2巻を元に制作されました。原作にはなくてアニメにある展開としては、キキが空を飛べなくなるなどスランプに陥ったとき、原作ではジジと会話を続けていますが、アニメ映画では会話ができなくなってしまいます。

また、スランプ脱出のきっかけとなった飛行船の事故はアニメ映画のみの展開。原作では、トンボが気球で飛ばされてしまい、それを助けるという展開になります。原作者の角野栄子が、アニメ映画化に際して付けた注文は、キキが旅立つときに木にくくりつけられた鈴を鳴らす、という描写を入れることのみだったとか。物語自体のテーマや、一部の展開が変わる際には、対談の場が設けられ、問題の解決が図られました。

「魔女の宅急便」実写版映画は日本が舞台?現代ファンタジーのキャストと評価!

「魔女の宅急便」の実写版映画に原作者の角野栄子も太鼓判!キャストは?

児童書もアニメ映画も大ヒットし、愛される作品となった「魔女の宅急便」ですが、2014年3月1日には、実写版映画も公開されました。舞台が日本のような町になっているなど、原作はあくまでも児童書の1、2巻であり、ジブリのアニメ映画版ではないことが強調されています。主人公キキを演じたのは、小芝風花です。2012年に女優デビューしました。500人以上が参加したオーディションで、角野栄子にもイメージ通りと太鼓判を押され、16歳の時に、本作で映画初主演を果たしました。

切りっぱなしの髪がちょっとワイルドな、野生児風のビジュアルになっています。とんぼ役を演じたのは広田亮平で、おソノ役は尾野真千子。ほかにも、浅野忠信や筒井道隆、宮沢りえ、吉田羊、新井浩文など実力者揃いの実写版映画「魔女の宅急便」。また、黒猫ジジの声を声優の寿美菜子が担当し、原作者である角野栄子も、ナレーションとパン屋に来た客として映画に出演しています。

「魔女の宅急便」実写版の気になる評価!CGに難あり?

原作やアニメ映画がヨーロッパのような洋風の街を舞台にしているのに対し、実写版映画は、日本を思わせる東洋の町が舞台になっているなど、それぞれのバージョンで雰囲気の違いも見られる「魔女の宅急便」。人気作品が実写化されるということもあり、情報が公開されたときから賛否両論がありました。

実際に上映が始まると、小芝風花の真っすぐで爽やかな演技に好感を持った観客は多く、作品全体の雰囲気を高評価している感想は多め。一方で、ホラー映画「呪怨」等を制作し、高い評価を得ている清水崇監督の実績が裏目に出たのか、ほのぼのした少女の成長譚に、「拍子抜けしてしまった」という映画ファンも多かった様子です。

「もう少し現実が見えるような、ダークな要素も欲しかった」という感想も見られました。辛口の評価が集中したのはCGに関して。「空を浮いている感じがしない」「家が模型のようでリアル感がない」といった不満の声が見られます。

「魔女の宅急便」再ミュージカル化!主演は澄んだ美声で人気急上昇の上白石萌歌!

アニメ、実写版と映像化されてきた「魔女の宅急便」が、今度はミュージカルになることが発表されました。過去にもミュージカルが上演されており、1993~1996年にかけては、蜷川幸雄演出で、宇崎竜童が音楽を担当していました。公演年により出演したキャストは異なり、1993年はキキ役が工藤夕貴で、トンボ役がジャニーズの赤坂晃と森且行など。1995年は、小高恵美、入絵加奈子、遠藤直人、坂本昌行らが出演し、1996年には、持田真樹、坂本昌行、長野博、原知宏らが出演しました。

また、2016年には、アニメ映画「魔女の宅急便」を原作とした舞台が、イギリスで上演されてもいます。2017年6月1日より公演が開始されている2017年版ミュージカルは、劇団四季出身の岸本功喜が脚本と演出を担当。キキ役に上白石萌歌(かみしらいしもか)、トンボ役にジャニーズJr.の阿部顕嵐(あべあらん)がキャスティングされています。

上白石萌歌の姉は、大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」に出演し、澄んだ歌声を披露したことで一躍人気女優となった姉の上白石萌音です。姉と一緒に出場した第7回「東宝シンデレラオーディション」でグランプリを受賞し、デビューしました。2016年には、キリンビバレッジの「午後の紅茶」CMに出演。南阿蘇鉄道の沿線の美しい景色が見えるホームで、Charaの「やさしいきもち」を歌う女子高生を熱演し、その歌声と可愛らしさが大きな話題に。

キキ役を演じるにあたっては、「独り立ちするキキに自分を重ねている」「一緒に成長できれば」とコメントしています。「嬉しすぎていまだに信じられない」と、トンボ役に決まった嬉しさを爆発させた阿部顕嵐は、2010年にジャニーズ事務所に入り、事務所内でのユニット活動などをしながら、ドラマやCM、コンサートに出演してきました。トンボをしっかりと演じることで、「心を震わす歌声を配達できれば」と意気込みを語っています。

東京公演は2017年6月1~4日にかけて行われましたが、テンポの良さや音楽に高評価が集まるなど、評判は上々の様子。2017年8月31日から9月3日にかけては、引き続き大阪公演が行われる予定となっていますが、長く人々に愛されてきた「魔女の宅急便」の、新たな魅力を知ることができる1作になりそうです。

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