松原聖弥は無名選手から読売ジャイアンツ入団を果たした!その経歴とは？
松原聖弥は、読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手です。1995年1月26日生まれ。大阪府大阪市出身で、小学校1年生の頃から野球を始め、ボーイズリーグの八尾フレンドボーイズに所属していました。
松原聖弥が八尾フレンドボーイズに所属していたのと同じ時期、オリックス・バファローズで投手として活躍している青山大紀も在籍しています。現在の松原聖弥のポジションは外野手ですが、八尾フレンドボーイズ時代は捕手も兼任し、青山大紀とバッテリー組んでいました。未来のプロ野球選手が同時に2人も在籍していたとは、八尾フレンドボーイズはかなりの名門チームと言えるのではないでしょうか。
中学生になった松原聖弥が所属した大東畷ボーイズには、1年後輩に千葉ロッテマリーンズの投手・土肥星也がいました。また、かつては「おかわり君」の愛称で親しまれ、日本球界を代表するスラッガーとして知られる埼玉西武ライオンズの中村剛也も在籍。大東畷ボーイズも、八尾フレンドボーイズと同じく多数のプロ選手を育てています。
名門高校に進学するも大きな挫折を味わう
中学を卒業した松原聖弥が進学したのは、野球に限らず多数のプロスポーツ選手や著名人を輩出している仙台育英高校。同校は、プロ野球選手の由規、元卓球選手の平野早矢香、お笑い芸人パンサーの尾形貴弘など、ざっと挙げただけでも各界で活躍する人物が多数卒業生に名を連ねています。
これまでの経歴を振り返ると、小中高と順風満帆の野球人生を送っているように思える松原聖也。しかし、高校では大きな挫折を味わいます。
仙台育英高校は甲子園にも何度も出場している常連校です。当然実力のある選手も多く、甲子園の土を踏める9人に選ばれるのは簡単なことではありません。松原聖也が高校3年生の時、同校は2年ぶり23回目の甲子園出場を果たしています。しかし松原聖也はベンチ入りすらできず、夢のマウンドに立つことはできませんでした。
プロ野球選手を目指す高校球児にとって、甲子園での活躍がスカウトの注目を集める絶好のチャンスであることは言うまでもありません。願ってもない活躍の場を逃した松原聖也は、「自分は雑草」と劣等感に苛まれたそうです。
しかし、甲子園でベンチ入りができなかったものの、プロになった先輩の存在を知った松原聖也は奮起し、明星大学に進学して野球を続けます。そして切磋琢磨した結果、首都大学リーグ2部において5季連続ベストナインを獲得します。
松原聖也はこの活躍により、2016年のプロ野球ドラフト会議において読売ジャイアンツから育成選手5巡目の指名を獲得。高校では全く無名の選手であったにも関わらず、見事プロ野球選手になるという夢を成し遂げます。明星大学からプロ野球選手が誕生するのは、松原聖也が第一号という快挙でもありました。
プロ入り後に松原聖也を救った人物とは？
念願のプロ野球選手となった松原聖也でしたが、プロ入り後も苦悩と努力の日々は続きます。というのも、松原聖也が指名されたのはあくまで指名枠。一定期間で支配下契約を勝ち取らなければ、解雇となってしまうのです。
また、読売ジャイアンツとの契約は支度金300万、年俸240万(推定)と、プロ野球選手としては非常に低いものでした。そのような状況の松原聖也に救いの手を差し伸べたのが、当時読売ジャイアンツの3軍監督であった川相昌弘です。
川相昌弘はひたむきに努力する松原聖也の姿にかつての自分を重ね、熱心に指導を行ったといいます。当時のインタビューで、「(川相昌弘には)一番怒られます」「期待されているんだなあといつも思います」と語っていた松原聖也はそんな監督の熱い期待に応え、徐々に頭角を現していきます。
プロ1年目の2017年から、394打数131安打、1本塁打、45盗塁という3軍戦ではトップクラスの成績を挙げ、プロ1年目から一挙に注目を集める存在となった松原聖也。2018年の春季キャンプでは育成枠から唯一、1軍キャンプへの参加を決めました。
残念ながらそこでは成績を残せず、公式戦の1軍メンバーとして登録されることは叶いませんでしたが、2軍で134安打打率.319、16盗塁の好成績をマーク。134安打は読売ジャイアンツの2軍が所属するイースタン・リーグの年間最多安打記録となりました。
このような実績が認められ、松原聖也は無事2018年7月30日に支配下登録を果たしました。読売ジャイアンツ1軍の原辰徳監督も松原聖也の打撃センスを「天才的」と高く評価しており、今後中軸選手として活躍が期待されています。
松原聖也の兄は芸人？弟は甲子園に出場したって本当？
松原聖也は3人兄弟の真ん中で、兄と弟がいます。兄は太田プロダクション所属のお笑いコンビ、ロングアイランドのメンバー・松原侑潔。そして弟は、広陵高校の2番バッターとして甲子園に出場した松原涼雄と、兄弟も話題に事欠きません。
また、松原聖也も高校時代に50m5.8秒という健脚を買われて駅伝大会に助っ人として出場するなど、野球以外でも話題性のある選手です。走塁に有利な俊足を最大限に活かせれば、プロ野球選手としても大きな武器になりますね。
松原聖也のプロ野球人生はまだ始まったばかり。ここ数年優勝から遠ざかっているジャイアンツが復活の狼煙を上げる立役者となれるよう、今後の目覚ましい活躍を期待したいものです。
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