明和電機社長・土佐信道って何者!?事業報告ショーの爆笑プレゼンとは?
明和電機社長・土佐信道は企業トップに非ず!経歴、活動内容は?
明和電機社長・土佐信道は、有名な会社の社長なの?と見せかけて、実は吉本興業所属の芸術ユニットのリーダーです。兵庫県出身、広島県育ちの最終学歴は筑波大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形分野修士課程修了の土佐信道。筑波大学在学中に、兄・土佐正道元社長(現会長)を引き入れ、明和電機を結成しました。土佐兄弟は、高校時代から、当時では画期的だったパソコンによる打ち込み演奏を駆使したバンド活動で、中国新聞に”テクノ兄弟”と取り上げられたこともあり、これが明和電機の原点に。
社名の由来は、社長の土佐信道らの父親が、新明和工業勤務から脱サラして創業した「有限会社明和電機」です。父親の会社は電気部品メーカーでしたが、土佐信道が起こした明和電機では、「魚器(ナキ)シリーズ」「ボイスメカニクスシリーズ」といった芸術作品を”製品開発”。社員は青の作業着を着用し、中小企業風を模して”プレゼン”を行うといった活動内容です。
明和電機社長・土佐信道の事業報告ショーが面白い!肝入り製品のプレゼンも硬さゼロ!
明和電機社長・土佐信道は、一般企業と同様に、プレゼンを行う事業報告の場を毎年公開しています。これは「事業報告ショー」と名付けられ、例によって、社員たちが青い作業着で登場。2015年度の事業報告ショーでは、土佐信道、経理のヲノサトル(音楽監督)ら明和電機社員と、玩具楽器ミュージシャンのトクマルシューゴとのコラボ曲「vektor feat.明和電機」が演奏されました。
ダジャレのような名称の「魚立琴(ナタデゴト)」や、花形の木琴「マリンカ」を始め、土佐信道自ら背負って登場する「パチモク」と、使用楽器は、全て明和電機製。重量13キロの「パチモク」に関しては、1人では背中から降ろせないというのが定番のネタになっています。パワーポイントによる年度活動報告では、土佐信道に起きたハプニングいじりなど酔狂たっぷり。事業報告なんて御免という方でも、遊び心満載の明和電機事業報告ショーならば、2時間があっという間に過ぎてしまうはずです。
明和電機製品チワワ笛、オタマトーンとは?エーデルワイス展では何が行われている?
明和電機製品チワワ笛はオタマトーンの源流!音色とビジュアルに中毒性アリ!?
明和電機の大ヒット製品「チワワ笛」は、チワワなどの動物の形をしたキューブ型玩具楽器。普通に息を吹き込むと「ウ~~」と唸り、同時に、本体の頬の部分を押して口を開閉させると「ワンワン!」と鳴きます。息に強弱をつけると音階演奏も可能という優れモノですが、その音色にクスッとなってしまうところは、さすが明和電機。さらに明和電機は、チワワ笛をヒントに、「オタマトーン」なる8分音符型の電子楽器も開発しています。
こちらは、音符の符幹部分を動作して音を鳴らし、チワワ笛同様に、符頭を抑えると音色が変わるというもの。もちろん慣れれば楽曲演奏も可能です。また、チワワ笛とオタマトーンには互換性があり、ヘッドの部分を取り外して交換することも可能。大人が本気で演奏するにはバカバカしいビジュアルではありますが、一度目にすると、セット買いしたくなってしまう中毒性があるようです。
明和電機エーデルワイス展の謎!エーデルワイスシリーズの定義は?
明和電機製品は、ボイスメカニクスシリーズ、魚器シリーズの他に、ツクバシリーズ、エーデルワイスシリーズの4本柱で展開されています。そのうち「エーデルワイスシリーズ」は、明和電機社長・土佐信道自身の、「女性とは、生物的メスとは何か?」という疑問がテーマ。エーデルワイス展では、子宮や遺伝子、エロス母性などの特徴を、架空の結晶の花・エーデルワイスに見立て、それを探し出すための製品が展示されているというから謎は深まるばかりです。
そんなエーデルワイス展で驚かされるのは、緻密に創作された物語性。エーデルワイス展の会場は、スケッチ、設計図という物語の”種”を紹介するコーナーと、そこから生まれた作品である”花”を紹介するスペースの2つに分かれます。会場では、マリンカなどによる自動演奏も行われ、そこには明和電機の技術を結集した物語の実体化が繰り広げられているのです。エーデルワイス展には、明和電機の底知れぬ芸術性を思い知られます。
明和電機電気社長・土佐信道式発想法に感銘!社員採用される方法はあるのか!?
明和電機社長・土佐信道は、2016年4月期のドラマ「重版出来!」に出演し、登場回数は少ないながらも、ライバル誌副編集長・見坊我無役で、見事にネチッとした爪痕を残しました。土佐信道が、俳優として映像作品に出演するのは、何もこれが初めてではありませんが、テレビドラマは全くの1作目。「重版出来!」出演をきっかけに、自ずと人々の視線は明和電機へも寄せられるというものです。
これまで明和電機を知らなかった人ならば、まず”中小企業を模した活動”という発想にビックリ。音楽をはじめとする突飛な製品開発を知れば知るほど笑いがこみあげ、音楽、造形、電気回路、絵、物語と、縦横無尽に展開する芸術性に関心させられます。「みんな真面目に考えすぎ!」と叫ぶ土佐信道式発想法に基づき、社訓「やったもんがち、とったもんがち」の下に、「やりにげ」を活動方針とする明和電機。かつてはブログで、マネジメントスタッフの求人募集が行われていたようですが、今やると応募が殺到しそうですね。
現在、明和電機社長・土佐信道が実行委員を務める「オモシロクリエィテイブアワード」では、全国の小学4年生から中学3年生を対象に、オモシロロボットアイディアを2016年7月31日まで募集中。明和電機への就職を希望するお子さんがいらっしゃったら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。