美樹本晴彦原案「甲鉄城のカバネリ」のキャラが魅力的!版画展の評判は?
美樹本晴彦原案の『甲鉄城のカバネリ』キャラが魅力的と評判に!
美樹本晴彦は、イラストレーターやキャラクターデザイナーとして、現在も第一線で活躍しています。1982年のアニメ『超時空要塞マクロス』でキャラクターデザインと作画監督に抜擢され、アニメファンから注目されました。中でも、繊細なタッチで描く魅力的な美少女画には定評があり、ファンからの高い人気を誇っています。現在は、4月から放送開始されたアニメ『甲鉄城のカバネリ』にキャラクター原案として参加していて、このキャラが魅力的だと評判になっています。
『甲鉄城のカバネリ』のストーリーの舞台は、蒸気機関が発達したころの島国、日ノ本です。日ノ本の未来を支える少年少女たちが、装甲蒸気機関車「甲鉄城」に乗り込んで、鋼鉄でできた心臓を持つ生ける屍「カバネ」と戦う姿を描くもの。荒木哲郎が監督で、制作はWIT STUDIO、音楽は澤野弘之という、アニメ版『進撃の巨人』でおなじみの顔ぶれが放つオリジナルアニメです。
繊細でツヤのある独特のタッチが映像に生かされている『甲鉄城のカバネリ』は、さながら動くイラストのよう。美樹本晴彦は、キャラクター原案の依頼を受けたとき、「自分の絵でいいのか?」と思ったそうですが、フタを開けてみれば、出来上がったキャラクター造形はファンから高評価。「さすが美樹本」、「現代風にリファインされた美樹本キャラに感心した」との声が寄せられています。
美樹本晴彦、版画展を開催!販売業者の強引な手口が評判落とした?
美樹本晴彦といえば、美少女キャラクターのデザインを得意としています。普通、美少女キャラは、女性から敬遠される場合がありますが、美樹本晴彦の描く美少女画に限っては、女性にも人気が高いそうです。このため、周囲からは「美樹本に男が描ければ……」と惜しまれているほど。そんな美樹本晴彦の新作版画展が3月から4月にかけてギャラリーで開催されました。
今回は、日本伝統技法とのコラボレーションとのことで、可憐なイラストは、思わず見とれてしまうほど質も高かったそうです。しかし、問題が1つ。それは、版画を展示していたギャラリーの販売業者が「絵画商法」を行ったと、評判を落としていることです。
ネットでも「無理やり契約させられた」、「価格が明示されていない」、「版画に釣り合わない価格でローンを組まされた」など、よくない評判が漏れ聞こえてきます。芸術は、価値の判断が目に見えにくいという特徴を持つため、このような販売方法が横行してしまうのでしょうか。
美樹本晴彦は「マクロス」「ガンダム」も手掛けていた!本名、経歴は?
美樹本晴彦は『マクロス』で注目に!『ガンダム』とあわせてロボットアニメ人気作に参加していた!
美樹本晴彦が手掛けた作品でもっとも有名なのが、1982年のアニメ『超時空要塞マクロス』です。同作でキャラクターデザインとキャラクター作画監督に抜擢され、アニメファンの注目を集めました。美少女キャラクターの魅力を繊細に描き出すことには定評がある美樹本晴彦は、今も変わらず、アニメファンから絶大な支持を受けています。以後、『超時空世紀オーガス』、『メガゾーン23』とキャリアを重ねていった美樹本晴彦は、人気キャラクターデザイナーとしての地位を確立。
現在でも『マクロス』シリーズが代表作として知られていますが、それ以外には『ガンダム』シリーズも手掛けています。つまり、美樹本晴彦は、ロボットアニメの人気作品双方に参加しているというわけです。もともと、アマチュア時代にガンダムの同人誌を発行し、そこから展開した短編小説で、安彦良和キャラクターをコピーした挿絵を描いたこともあるという美樹本晴彦。
1989年に参加した『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、渋めの中年男性キャラクターのデザインを手掛けることになりましたが、中年男性のデザインは得意としていなかったため大苦戦。監督の高山文彦からのアドバイスを受け、ハリウッドの映画俳優をモデルに描いて何とか乗り切ったと伝えられています。
美樹本晴彦、の本名は「佐藤晴彦」!高校時代から活動している経歴を持っていた!
美樹本晴彦はペンネームで、本名は佐藤晴彦です。あだち充の『陽あたり良好!』に登場するキャラ「美樹本伸」が、美樹本晴彦のペンネームの由来とされています。そのほかにも、時期によっては、本名の佐藤晴彦や、ニックネームの「HAL」、「美樹本良晴」を使い分けている美樹本晴彦。
その経歴をさかのぼると、アマチュア活動を開始したのは、慶應義塾高時代。活動仲間には、アニメーション作家河森正治、漫画家の細野不二彦、脚本家大野木寛らがいます。もともと、石ノ森章太郎に感化されて漫画を描き始めた美樹本晴彦は、その後、忠津陽子の影響を受けて少女漫画的な画風を取り入れるようになります。
また、アイドルファンとしての顔も持つ美樹本晴彦は、松田聖子のファンクラブに入会し部屋の壁一面にポスターを貼っていたというエピソードもあるほど。それ以外にも、中森明菜、原田知世らのファンでもあったことから、その嗜好を『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイや、『メガゾーン23』の時祭イブなどのキャラクター造形に生かし切っています。
美樹本晴彦、『甲鉄城のカバネリ』が台湾からも絶賛で、本人の不安をよそに評判は上々!
美樹本晴彦は、現在放送されているアニメ『甲鉄城のカバネリ』で、キャラクター原案を手掛けました。依頼を受けたとき、美樹本晴彦は、「自分の絵は古いのではないか」「自分で大丈夫なのか?」と不安を感じたといいます。ここ数年の活動は、小説の挿絵や漫画が中心でアニメの仕事は久しぶりだった美樹本晴彦が、「これからは、アニメの仕事に直接参加する機会はあまりないのかな」と感じていた矢先のオファーだったのです。
しかし、いざ放映が開始してみれば、美樹本晴彦本人の不安をよそに、国内外で絶賛の嵐!台湾では「いま見ると、かえって新しい」、「神作」、「美樹本晴彦だから見ている」、「これが本物の実力者だ!」など絶賛する声が後を絶ちません。日本国内でも「どんどん進化している」、「ほんと素晴らしすぎる」など、美樹本晴彦原案キャラクターへの評判は上々で、不安を一掃する結果となりました。
「自分が描きたいのは、フワッとした雰囲気や、空気感をまとった人物」という美樹本晴彦にとって会心の作かも知れません。「とにかく力作です!!」というコメントにもその思いの一端が表れています。1980年代のような雰囲気をまといながらも古さは感じられず、むしろ進化しているともいえる美樹本晴彦原案のキャラクターたち。現在56歳の美樹本晴彦ですが、彼の絵には、年齢を感じさせないみずみずしい感性があります。今後もアニメの最前線で活躍を続けて欲しいものですね。