ミロシュ・ラオニッチと錦織圭のライバル関係!BIG4に近づくのは?
ミロシュ・ラオニッチ年齢の近い錦織圭とはライバル関係!
ミロシュ・ラオニッチは、1990年生まれ、ユーゴスラビア出身で、カナダの国籍を持つ男子テニス選手です。1989年生まれの日本の錦織圭とは1歳しか年齢が違わないため、期待の若手として注目を集めていた2人。当然、熾烈な争いを繰り広げるライバル関係にもありました。
日本で行われるATPワールドツアー・500シリーズの楽天ジャパン・オープンでは、2012年と2014年に決勝戦で対戦し、どちらも錦織圭が勝利。2014年には、楽天ジャパン・オープンのほか、デビスカップやウィンブルドン、全米オープンでも対戦してきました。
特に錦織圭が決勝戦へ進出したことでも話題となった、全米オープンでミロシュ・ラオニッチとのフルセットの死闘は大きな話題に。深夜2時過ぎまで続いた熱戦を制したのは錦織圭でした。現在にいたるまで、常に近いランキングにいるミロシュ・ラオニッチと錦織圭のライバル関係は継続しています。
ミロシュ・ラオニッチ急成長でBIG4に急接近!
男子テニス界にはBIG4と呼ばれるトップ選手たちがいます。それは、アンディ・マレー(イギリス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)です。この4人が、長年大きな大会の優勝を独占してきたため、尊敬を込めて「BIG4」と呼ばれています。
しかし、そのBIG4にも最近陰りが見えはじめました。2014年ころから、怪我などの影響もあって調子を落とし始めているのはラファエル・ナダルとロジャー・フェデラーです。ちょうどそのころ台頭し始めたのが、ミロシュ・ラオニッチや錦織圭といった次世代の選手たちでした。
2016年、ブリスベン国際でロジャー・フェデラーに勝利をして優勝を飾ったミロシュ・ラオニッチは、自己最高となる世界ランキング3位に浮上。BIG4の一角を崩す存在として注目され始めています。
ミロシュ・ラオニッチの身長体重、プロフィール!怪我の状況は?
ミロシュ・ラオニッチは長身のビッグサーバー
ミロシュ・ラオニッチは右利きで、身長196cm、体重98kgと非常に大柄な選手です。その恵まれた体格から打ち込む強烈なサーブを武器としています。最速250kmを超えるサーブは、対戦相手がボールを返せないほど。たとえ打ち返せたとしても、チャンスボールとなってミロシュ・ラオニッチがポイントを獲得するシーンも多く見られます。コースを意識しなければ、300kmを超えるサーブも打てると言うのですから驚きです。
また、強烈なフォアハンドも武器としているミロシュ・ラオニッチ。2016年頃からは、ネット際でのプレーの上達ぶりにも目を見張るものがあります。気になる彼女はと言うと、カナダ出身のモデル、ダニエル・クヌッドソンと交際中で、彼女が試合会場に姿を見せることも多いです。
ミロシュ・ラオニッチ2017年は怪我に苦しむ
恵まれた体格を持つミロシュ・ラオニッチですが、それでなくとも運動量の多いテニス。シーズンに突入するとハードスケジュールが続くこともあってか、ミロシュ・ラオニッチは怪我の多い選手でもあります。2015年には、怪我のため全仏オープンを欠場。2017年も、2月のデルレイビーチ・オープンで決勝戦まで勝ち進むも、怪我のため試合前に棄権しています。3月のマイアミ・オープンで復帰しましたが、やはり大会中に棄権してしまいました。
それでも5月に復帰を飾ると、トルコ・イスタンブールの大会で優勝し、フランス・リヨンの大会でも準決勝まで勝ち進んでいます。どうやらケガの回復は順調なようで、グランドスラム全仏オープンでもベスト16まで勝ち進みました。
ミロシュ・ラオニッチが土で結果を出し、次は得意の芝シーズンへ!
ミロシュ・ラオニッチは、全仏オープンの前月に行われた、グランドスラムに次ぐ規模の大会に位置付けられるATPワールドツアー・マスターズ1000ムチュア・マドリード・オープン(スペイン・マドリード)で、ドイツのジレ・ミュラーをストレートで下し、4年連続となる3回戦進出を果たしました。
ボールが弾むため、得意のサーブのスピードが落ち、ストロークが長くなる土(クレーコート)の大会は苦手と言われていたミロシュ・ラオニッチ。怪我とともに始まった2017年も少しずつ調子を上げ、結果を出しています。続いて行われた、土のコートでは最大規模の大会となる全仏オープンでは、残念ながらベスト16止まり。急成長中のスペインのパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れてしまいましたが、ファイナルセットに突入し、何度もブレイクされながらもブレイクを返すという死闘を演じました。
2017年6月末からは、2016年に決勝戦まで進み、ランキングで現ナンバーワンのアンディ・マレーをあと一歩のところまで追い詰めたイギリスのエイゴン選手権がスタート。続く7月からは、同じく昨年ロジャー・フェデラーを倒し、決勝戦でホームのアンディ・マレーを苦しめたグランドスラム、ウィンブルドン選手権など、得意の芝シーズンが始まります。ボールが弾みにくいため、ミロシュ・ラオニッチが得意とするサーブが活きる芝シーズンでは、今シーズンここまでの不調を晴らす活躍を期待したいですね。