宮原優はレスリングで吉田沙保里の継承者となれるか?語学堪能で運動音痴?気になる経歴を紹介!

オリンピック3連覇、ギネス記録にも認定された世界選手権13連覇など、今までレスリング女子53kg級の絶対王者であった吉田沙保里が、2019年1月に現役引退を表明しました。

そこで注目が集まったのが、東京オリンピックで吉田沙保里がこれまで活躍してきた女子レスリング・フリースタイル53kg級の次なる代表選手は誰なのか?ということ。間近に迫ってきた東京オリンピックに向け、53kg級での活躍が期待されている選手の一人が、宮原優(みやはらゆう)です。

宮原優がレスリングを始めたきっかけは?

宮原優がレスリングを始めたきっかけは、彼女の父親にあります。学生時代にレスリング選手だった父親は宮原優が7歳の時、自宅に「MIYAHARA GYM」という道場を開設。それまで父親と一緒に近所のレスリングジムに通っていた宮原優は、そこから自宅のジムで本格的に父親からの指導を受け、技に磨きをかけていきます。

練習を始めた当初はレスリングがしたいという強い意思はなく、父親の影響でなんとなく練習を続けていたという宮原優。そんな気持ちに変化が訪れたのは、小学4年生の時。全国大会で見事優勝した宮原優の中に「勝ちたい!」という勝利へのこだわりが生まれ、そこからより一層練習に励むように。なんとなく練習した結果が全国大会優勝とは、やはりレスリング選手だった父親の素晴らしい遺伝子を受け継いでいる証拠ですね。

霊長類最強女子と言われる吉田沙保里や、アテネオリンピック銅メダルの浜口京子も、父親の影響でレスリングを始めています。強い選手は自身の努力はもちろんのこと、やはりその環境も一流なのかもしれません。

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子供の頃から強かった!宮原優の輝かしい戦歴!

小学校の高学年で全国大会優勝を果たした宮原優は、中学生になるとJOCエリートアカデミーに入学。同アカデミーは、小中学生の将来有望な競技者をオリンピックなどの国際大会で活躍できるように育成することを目的として、日本オリンピック委員会が設置した組織です。

卓球で大活躍している張本智和選手も所属していたJOCエリートアカデミーの第一期生として入学した宮原優。ここからも、宮原優は子供の頃から注目されていた選手の1人であることが分かります。

その期待を裏切ることなく、中学3年生の時には全国中学生大会の46kg級で優勝。高校に進学してからも宮原優の勢いは止まらず、1年生で「ユースオリンピック」優勝、2年生の時には「世界カデット選手権」「全日本レスリング選手権大会」51kg級優勝、さらに3年生の時にも「全国高校女子選手権」「ゴールデングランプリ」優勝と、3年間で華々しい結果を残しています。

幼い頃からレスリング界で注目選手と期待され、かなりのプレッシャーがあったことが予想されます。それを跳ね除けて素晴らしい結果を残している宮原優は、その精神力も強靭なのでしょう。

51kg級から48kg、53kg級へ!悩んだ末の階級変更

宮原優は大学1年生まで51kg級でした。しかし、その年の8月に48kg級へ階級を変更しています。というのも、実はレスリングの階級は、オリンピックとその他大会での階級が異なります。

2012年開催のロンドンオリンピックでは、48kg、55kg、63kg、72kgの4階級しかなく、宮原優の51kg級は採用されていませんでした。55kg級には吉田沙保里がいたため、宮原優は体重を下げて48kg級で大会に出場しています。オリンピックを見据えての階級変更だったのでしょう。

その後、2016年開催のリオデジャネイロオリンピックから階級が変更され、53kg級が採用されます。これに合わせ、宮原優も53kg級に変更しました。階級が変更される前の55kg級、そして変更後の53kg級を独壇場としてきた吉田沙保里が2016年の五輪後に一線を退いたタイミングで、変更を決めたのかもしれませんね。

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宮原優は運動音痴?勝つために勉強したものとは?

レスリングでは華々しい経歴を持つ宮原優ですが、プライベートでは意外な一面があります。スポーツの世界で素晴らしい結果を残しているにもかかわらず、本人曰く、「レスリング以外では運動音痴」なのだそう。逆を言えば、それだけレスリング一筋で取り組んできた証拠とも言えそうです。

また、宮原優は大学時代にロシア語を趣味といえるほど勉強し、今では通訳ができるほどのレベルなのだそう。海外の試合などに行くとロシア語圏から来ている選手は英語が通じないことが大半だといいます。会話ができない選手は自分の中で未知の存在となり、試合中の恐怖心にもつながることから、どの国の選手とでも平常心で対戦できるようにと思ったことが、ロシア語の勉強を始めたきっかけだとインタビューで語った宮原優。その努力が功を奏し、今ではロシア語圏の選手ともすぐに仲良くなり、恐怖心もなくなったとのことです。

強くなるために身体作りだけでなく勉学にも励み、習得が難しい言語のひとつと言われるロシア語までマスターしたのは驚きを隠せません。

宮原優が東京オリンピック前哨戦に挑む!試合結果は…?

東京オリンピックの女子レスリング・フリースタイルは、2020年8月2日から幕張メッセで競技が始まります。日本代表となるには、2019年9月に行われる世界選手権でのメダル獲得、もしくは5位以内に入賞し、12月に行われる全日本選手権で優勝することが条件となります。

この世界選手権の代表を決める「全日本選抜選手権」が、6月に東京で行われました。53kg級に出場した宮原優は、同級で優勝し世界選手権代表となった向田真優に敗れ、5位に終わりました。試合終了後、「勝てば次だったんですけど、もう負けたのでこれで現役としては第一線を終える予定」と語った宮原優。現役を引退した後は、指導者の道を目指したいとのこと。

2018年6月には「中国オープン国際大会」優勝、「全日本選抜レスリング選手権大会」準優勝とメダルから遠ざかっているわけではなく、吉田沙保里が34歳までオリンピックに出場していたことも考えると、まだ25歳の宮原優が現役を退くのは早いように思えます。

宮原優は博報堂DYスポーツマーケティングに所属していますが、同社のコーチとして宮原優を指導しているのは、吉田沙保里です。この先どんな道を選ぶにしても、女子レスリング界で長年最強を誇ったレジェンドから、選手として、コーチとして様々なことを学び、後悔のない選択をしてほしいものです。

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