2022年6月20日 更新
宮崎駿監督の引退撤回理由は孫のため?!新作タイトルは「君たちはどう生きるか」
宮崎駿監督の引退撤回理由は孫のため?!
「千と千尋の神隠し」等の作品で知られるアニメ監督の宮崎駿(みやざきはやお)。2013年に発表した「風立ちぬ」を最後に、長編アニメーション映画の製作から惜しまれつつ引退していましたが、2018年に入り、引退を撤回しました。
長年、映画製作を共にしてきたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーによると、引退撤回の理由は「孫のために作っていますよね」とのこと。宮崎駿監督は、「おじいちゃんはあの世に行っちゃうけど、作品を残す」と語っていると言います。孫のためとは、なんとも微笑ましいですね。
宮崎駿監督の新作タイトルは「君たちはどう生きるか」!あの作品とは別物!
引退を撤回し、長編アニメーション映画の製作に再び取り掛かっている宮崎駿監督の新作は、「君たちはどう生きるか」です。1937年に発表された吉野源三郎による児童文学の名作で、2017年に漫画化されたことをきっかけにリバイバルヒットした作品と同じタイトル。
宮崎駿監督はタイトルこそこの作品から引用したそうですが、内容は全く別のものとか。現時点では、宮崎駿監督が得意とする一大冒険活劇ファンタジーになる予定だと言われています。
宮崎駿監督の口癖「めんどくさい」は自分に鞭打つため!息子2人もクリエーター
宮崎駿監督の口癖「めんどくさい」は自分に鞭打つため!
宮崎駿監督の口癖は「めんどくさい」。これは、宮崎駿監督のアニメ制作現場に密着したNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で判明しました。アニメの現場で「めんどくさい」と連発するのは、投げ出してしまいそうになる自分に鞭打つためだと言います。
宮崎駿監督は番組で「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」と、制作現場での葛藤を吐露。「面倒くさかったら『やめれば?』『うるせえな』ってことになる」としながら、「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」という名言も飛び出しました。
宮崎駿監督の息子は、映画監督・宮崎吾郎と版画家・宮崎敬介!
宮崎駿監督には息子が2人います。長男は、1967年生まれの宮崎吾郎です。建設コンサルタントの職に就いていましたが、三鷹の森ジブリ美術館の建設の仕事を手掛けるため、スタジオジブリに入社。その後、映画監督として、スタジオジブリから「ゲド戦記」を発表しています。
次男の宮崎敬介は、1970年生まれ。版画家として活動しており、武蔵野美術大学中から独学で木口木版画に取り組み始めました。スタジオジブリ制作のアニメーション映画「耳をすませば」の作中に登場する本の挿絵に使うため、「牢獄でヴァイオリンを作る職人」という作品を制作したことがあります。
宮崎県立美術館で「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展」が開催!
引退を撤回し、新作映画「君たちはどう生きるか」の製作にかかっている宮崎駿監督。ハードなアニメ制作の現場に戻ることは、並大抵の決断ではなかったでしょう。新作は2019年公開予定という情報もありますが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーによると、進捗状況は芳しくなく、2019年の公開は現時点では難しいだろうとのことです。
しかし、たとえ数年越しで待つことになっても、多くの宮崎駿監督のファンにとっては、また新作が公開されることは嬉しいかぎり。
宮崎県立美術館では2018年6月16日~9月17日まで、スタジオジブリのアニメ映画製作の舞台裏を、貴重なレイアウト画から見ることができる「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展」が開催しています。
レイアウトとは、アニメ映画の設計図ともいえるもの。登場人物の動きから背景に至るまで、シーンごとに細部まで描きこまれたイラストのことです。展覧会には、「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」「火垂(ほた)るの墓」「紅の豚」「千と千尋の神隠し」といった、スタジオジブリが手掛けた作品のレイアウト1500点が並びます。
宮崎駿監督はもちろん、彼のライバルでもあり、盟友でもあった高畑勲監督が手掛けたアニメ作品のレイアウトも並ぶこの展覧会。アニメ界のレジェンドたちの貴重な作品を間近に見ることで、現在製作中の新作アニメへの期待もますます高まりそうです。