諸見里しのぶの成績推移や賞金額は?不調でもがき苦しむも成長

諸見里しのぶの成績推移や賞金額は?美しいスイングの特徴とは?

諸見里しのぶのキャリアは通算9勝!2009年の賞金女王争いは熾烈だった!

プロゴルファーの諸見里しのぶ(もろみざとしのぶ)は、賞金女王争いに食い込むなど、第一線で活躍しているスター選手です。これまでのプロキャリアで、ツアー通算9勝。プロデビューから2年後の2007年に初勝利を挙げ、2009年にはキャリアハイの6勝(うちメジャー2勝)をあげています。全9勝のうち6勝を稼ぎ出したわけですから、まさに2009年は彼女の全盛期と言え、稼いだ賞金額は、約1億6500万にも上りました。

しかし、これだけ稼ぎながらも、賞金女王の座は彼女のものにはならず、最終戦までもつれ込む熾烈な賞金女王争いの末、975万円の差で賞金女王を制したのは横峯さくらです。2位に甘んじた諸見里しのぶにとって、さぞかし悔しかったことでしょう。当然、諸見里しのぶが賞金女王の座を手にするのは遠くないと思われていましたが、そう甘くはないのが勝負の世界。翌年からは怪我や体調不良に苦しめられ、2013年にはシード権を喪失。

2009年のメジャー2勝で獲得していた5年シード権は2014年までだったため、2015年には初めてシード権取得に挑むことに。結果はというと、2016年はシード権取得に挑戦せずに休養宣言。7試合に推薦出場したものの、いずれも予選落ちで賞金ゼロの屈辱を味わいました。

諸見里しのぶの美しいスイングの特徴とは?体に負担を掛けない特注品のクラブセッティング!

1986年7月16日生まれで、沖縄県名護市出身。9歳でゴルフを始めると、ジュニア時代に参加した多数の大会で優勝を飾るなど才能を開花させました。おかやま山陽高等学校に進学後も、アマチュア競技会での優勝や、プロツアーに出場するなどの成果をあげ、2005年に念願のプロデビューを果たしています。

彼女の特徴を挙げるならば、何と言っても美しいスイング。並みいるプロの中で随一とされるほど、スイングに安定感があります。そんな諸見里しのぶのクラブセッティングにも特徴が。それは、テーラーメイドの13番ウッドがあることです。実は、市販品には13番はありません。

怪我の影響を軽減するため、体に負担を掛けず球を飛ばす目的で特注したという完全なオーダーメイド品です。とはいえ、いつまでも13番ウッドに頼る気はない様子の諸見里しのぶ。特注した13番ウッドを使わなくても勝負できたその時を「完全復活」だと位置付けています。

諸見里しのぶは不調でもがき苦しむも成長!師匠・江連忠はスイングおたく?

諸見里しのぶを苦しめた不調の原因とは?もがき苦しみ人間的に成長

近年の諸見里しのぶは、かつての勢いが失われているようにも見えます。彼女ほど実力のあるプロゴルファーを苦しめている不調の原因も気になるところです。不調の直接の原因は、肋軟骨炎による痛みとアレルギー症状のダブルパンチでした。肋軟骨炎とは、胸骨と肋骨の間にある肋軟骨の石灰化により、痛みや圧迫感に襲われる病気で、多くの場合は原因不明という厄介な代物です。

成績低下の兆しが見られ始めた2010年頃から肋軟骨炎の痛みに悩まされ、練習にも支障を来たすほど重症化。病院を回っても原因が判明せず、ストレスが溜まる一方だったと言います。2014年に医師から診断を受けた際には、完治不能と宣告されて、心が折れそうになったそうです。

加えて、花粉症などのアレルギー症にもつきまとわれ、呼吸もままならなくなりました。肋軟骨炎の影響で、くしゃみするだけでも激痛にさいなまれるという悪循環に陥った諸見里しのぶ。悩んだ末に出した結論が2016年の休養宣言です。しかし、諸見里しのぶは、どん底を味わったにもかかわらず、むしろ「キャリアハイだった2009年よりも技術的には良くなっている」と現状を前向きにとらえています。

かつては勢いや感覚任せのゴルフだったのが、今では頭で考えて組み立てができるようになってきているとか。もがき苦しんだ現状を受け入れ、彼女自身が人間的に大きくなったということでしょう。挫折知らずのゴルフ人生だったならば、ここまで成長することはなかったかも知れません。

諸見里しのぶの師匠・江連忠はスイングおたく?

諸見里しのぶが師匠と仰いだのが江連忠(えづれただし)プロです。諸見里しのぶ以外にも、片山晋呉や上田桃子など有名プロゴルファーを次々と育成したことでも知られています。諸見里しのぶの美しいスイングも、「スイングおたく」を自称する江連忠のスイング重視の方針の成果とか。

ヒップの大きさにも定評がある諸見里しのぶですが、これも江連忠による徹底した下半身強化指導の産物と言われています。しかし現在は、師匠の元を離れて、よりシビアな環境に身を置くことで自己鍛錬を図っているという諸見里しのぶ。この一大決心が今後にプラスとなることを願ってやみません。

諸見里しのぶが久しぶりに上位進出!他人のアドバイスも取り入れ手応え十分

長い低迷からの脱出を期する諸見里しのぶが、国内ツアー開幕戦で久しぶりに上位進出を果たしました。舞台は、沖縄で2018年3月に開催された「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」決勝ラウンドの18番。約1mのバーディーパットを「最後は絶対に取ってやると思っていた」と慎重に沈めた諸見里しのぶは、満面の笑みを見せました。

これが利いて、2012年以来6シーズンぶりに3位入りの結果を出し、開幕戦を締めくくっています。生まれ故郷・沖縄での開幕戦でこれ以上ないスタートを切り、長いトンネルから脱しようとしている諸見里しのぶ。親しい間柄だという平瀬真由美や東尾理子に「どうすればパターが入るようになるでしょうか?」と質問するなど、他人の経験もどん欲に取り入れる姿勢を見せるようになりました。

いいと思ったことはどんどん採用しており、「もっと海外選手の映像で研究したほうがいい」「いい練習器具を使ってみればどうか」といったアドバイスも実行に移したそうです。それらの努力が実り、2018年シーズンは、平均パット数が良くなるなど調子は上向き。自分でも不振からの脱出に確かな手応えを感じているに違いありません。

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