2015年7月6日 更新
呉美保監督 国籍、プロフィールは?夫や出産、家族は?
呉美保監督 プロフィール 在日三世、夫は一般男性
呉美保監督は「第57回ブルーリボン賞」で監督賞を受賞した映画監督で脚本家です。
在日韓国人三世で、1977年3月14日生まれの呉美保監督。三重県伊賀市出身、三重県立名張桔梗丘高等学校から、大阪芸能大学芸術学部映像学科卒業となっています。呉美保監督の国籍は韓国籍ですが、三世なので、日本語しか話すことができないとのこと。この名前は、広島の呉を元に「くれ」と勘違いしている人もいるようですが、名前は「お・みぽ」と読みます。
以前は通名(日本人名)を使用していたそうですが、本名を名乗るようにしたそうです。呉美保監督の夫は、呉美保監督が演出を手がけたCMで知り合った、ひとつ年上の広告代理店の男性で「できちゃった婚」。結婚した呉美保監督は、2015年5月29日に男の子を出産しました。
呉美保監督 実家は焼肉店 その輝かしい受賞歴
呉美保監督の実家は、焼肉屋を営んでいるとのこと。呉美保監督が自身の短編で、認知症の祖父をホームビデをで記録した作品があることから、祖父の顔は知られているとも言えます。
また、呉美保監督の実家、焼肉屋は地元では超有名店。Twitterなどでは、この焼肉屋を多くのファンが訪れていて、どのコメントを見ても、とても評判が良かったです。
一方の、呉美保監督の実家側の詳しい情報(両親や姉妹など)は一切公式にコメントされていません。さて、そんな呉美保監督の輝かしい数々の受賞歴の一部を以下に並べてみましょう。
短編映画「由布院源流太鼓」2001年長岡アジア映画祭 第三回インディーズムービーコンペティション グランプリ受賞、短編映画「め」2002年ショートフィルムフェスティバル 入賞、第二作「ハルモニ」2003年東京国際ファンタスティック映画祭 デジタルショート600秒 最優秀賞受賞、長編映画「オカンの嫁入り」新藤兼人賞金賞を受賞。
たくさん並びましたが、これがすべてではありません。こうした評価から見ても、呉美保監督は、名実伴った、とても実力の高い映画監督であることが分かります。
呉美保監督 「そこのみにて光輝く」「君はいい子」「オカンの嫁入り」あらすじネタバレ
呉美保監督 「そこのみにて光輝く」あらすじ!「君はいい子」あらすじ!
呉美保監督の「そこのみにて光輝く」は、呉美保監督が「これを撮れたら意味のある一歩になる。今やりたいことが全て満たせる」と語る作品。
造船会社を退職した、佐藤達夫(主人公・綾野剛)はパチンコ店で大城拓児(菅田将暉)と出会いました。達夫を気に入った拓児は、自宅に招待します。バラックの自宅に招かれた達夫は、拓児の厳しい状況を知り、拓児の姉、千夏(池脇千鶴)に興味を持ちます。千夏と達夫はお互いに惹かれ合って行くことになるというあらすじです。この作品では、綾野剛と池脇千鶴の熱烈なラブシーンも評判になっています。
そして、モスクワ国際映画祭に選ばれた、日本映画呉美保監督の「君はいい子」にも注目が。この作品は、幼児虐待、いじめ、学級崩壊など、身近な家庭、学校での問題を描いた5作の短篇集です。一作品を紹介しますと、小学校教員の岡野(高良健吾)は真面目な青年だが、性格は優柔不断。問題に正面から立ち向かえず、いつも肝心な所で逃げてしまいます。受け持つ生徒もなつかず悩む。恋人とも上手くいかない、そんなある日……というあらすじ。
残りの物語もとても良い作品となっています。
呉美保監督 「オカンの嫁入り」あらすじ!大竹しのぶと宮崎あおいが親子役
呉美保監督の「オカンの嫁入り」では、大竹しのぶと宮崎あおいが親子役を演じます。若い男と再婚する役を演じる大竹しのぶと、複雑な感情を抱く娘、宮崎あおい。実力派女優同士の掛け合いが見逃せませんね。
あらすじは、森月子と母、陽子は二人暮らし。ある日の深夜、母が酔って若い金髪リーゼントの男、服部研二を連れ帰ってきます。玄関で眠ってしまう二人。月子は母を引きずって、居間のこたつに寝かせました。そして、玄関で倒れていた研二に毛布をかけます。翌朝、母は月子に「研二さんと結婚する」と言い出します。研二は陽子と30歳も歳が離れていて、ヘラヘラした態度を月子は気に入りません。母は既に、研二と三年付き合っていると言い、月子の家で暮らし始めます。しかし、月子は反発し、隣に住む、大矢のサクの元へ……。
と、この後いったいどのように話が進んでいくのか。呉美保監督作品は、あらすじを聞いただけで映画を見たくなってしまいますね。
呉美保監督監督だから描ける、希望と再生
呉美保監督の「君はいい子」が、ぴあ映画初日満足度ランキング1位に輝きました。この映画のテーマは「希望と再生」。そこには、呉美保監督だからこそ描ける希望と再生があるのではないでしょうか。呉美保監督は在日三世で、通名から本名を名乗ることに切り替えました。嫌韓の流れも絶えずある仲、良くも、悪くも、その決断はかなり大変なものであったと感じます。
また、認知症の祖父を記録した映画も、その全てに「希望と再生」がありました。希望と再生とは、人が一番望むものだったりしますが、現実の人生ではなかなか簡単にはいきません。呉美保監督が描き、見せてくれるその「希望と再生」の部分に、人は、とても感銘を受け、感動させられるのではないでしょうか。数多くある映画を見る中で、スタンスの中心がブレない代表は、呉美保監督と言っても過言ではありません。
呉美保監督「君はいい子」の出口調査では、「幸せについて考えさせられた。自閉症の子が日常について話す場面は心にじわっと染みた」「不思議な温かい気持ちを人に与えたいと思った」「子育てを思い出し、親というのは同じことで悩んでいるんだなと思った」という声が女性を中心として寄せられたと言います。呉美保監督には、これからも心に染みる「希望と再生」を描いた作品をぜひ多く手がけて欲しいです。これからの活躍にも期待していきたいと思います。