尾身茂はポリオ根絶の立役者!インスタ開設の思いは?コロナについて若者と対談!

尾身茂はポリオ根絶の立役者!インスタ開設の思いは?コロナについて若者と対談!

2022年10月11日 更新

尾身茂は若い頃、商社マンを検討していた?医学を志したのは大学入学後!


尾身茂のプロフィール
◆生年月日:1949年6月11日
◆出身:東京都
◆出身大学:自治医科大学
◆医師、新型コロナウイルス感染症対策分科会長

尾身茂の経歴!慶応大学を中退した理由は?

尾身茂(おみしげる)は、新型コロナウイルス感染症対策分科会長を務めています。新型コロナウイルスに関する国内ニュースをチェックしていた人なら、ほぼ例外なく「尾身会長」という名前を耳にしていたことでしょう。

現在は医療や公衆衛生分野と向き合っている尾身茂ですが、中学、高校時代から医師の道を志していたわけではありません。

尾身茂は、東京教育大学附属駒場高校在学中にAmerican Field Serviceの交換留学生に選ばれ、1967年からアメリカ合衆国に留学しました。ニューヨーク州セントローレンス郡ポツダム町に滞在し、通ったのはPotsdam Central High Schoolという高校です。

1968年の夏に帰国しましたが、日本では学生運動が激化していた時期で、尾身茂が志望していた東京大学も東大紛争の煽りを受けて入学試験が中止となってしまいました。

そのため、尾身茂は慶應義塾大学法学部法律学科に進学。当初は商社マンや外交官になることを考えていましたが、社会情勢もあって夢を描けなくなってしまいます。

悩んでいた中で偶然出会ったのが、医学者・内村祐之(うちむらゆうし)の「わが歩みし精神医学の道」という書籍です。人間味にあふれ、喜ばれる職業だと衝撃を受けた尾身茂は、医学の道に進む決意を固めます。

医学部再受験を目指すため、父親の猛反対を押し切って、1971年に慶應義塾大学を中退。親に負担をかけないようにと、1972年に学費無料の自治医科大学に1期生として入学し、1978年に卒業しました。

自治医科大学の公式サイトでは、教授の自宅に学生が集まって酒宴を楽しんだことなど、親密な人間関係の中で過ごした尾身茂の思い出が公開されており、充実した学生生活を送ったようです。

尾身茂は医学博士号も取得し世界で活動!

大学卒業後は東京都立墨東病院に研修医として勤務したのち、東京都の僻地・地域医療に従事し、その後は自治医科大学にて医学部の助手として予防生態学を受け持ちました。

1990年にはB型肝炎の分子生物学的研究で医学博士号を取得。厚生省の保険局を経て、同年よりWHOの略称で知られる世界保健機構の、西太平洋地域事務局に入局します。

フィリピン共和国に所在する西太平洋地域事務局にて、感染症対策部の部長などを歴任し、1999年には第5代事務局長に正式に就任。退任後には、WHOから西太平洋地域事務局の名誉事務局長の称号も贈られました。

帰国し、2009年からは自治医科大学の地域医療学センターの教授と、WHOの執行理事を兼任。2012年4月に年金・健康保健福祉施設整理機構の理事長に就任します。2013年5月に開催された世界保健総会では、会長を担いました。

2020年2月14日に、新型コロナウイルス感染症対策本部の下に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が新設されると、副座長を担当。世界で活躍してきた尾身茂には、今後の新型コロナウイルス感染症対策について、期待が集まっています。

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尾身茂はポリオ根絶を成功させた立役者!

尾身茂はポリオやSARS対策でも指揮をとっていた!

尾身茂はWHOで約20年間感染症の抑制に尽力し、1999年から10年間は西太平洋地域のトップとして感染症に向き合ってきたエキスパートです。その業績の中でも特に評価されているのは、西太平洋地域において急性灰白髄炎(ポリオ)の根絶に向けて活動してきたことです。

ポリオ根絶のためには30億円ものワクチン費用を捻出する必要があり、様々な組織に頭を下げ、複数の国を行き来してそれぞれの主張をすり合わせるなど営業マンのような役割も果たしてきました。予防接種を進めるため、内戦中の国に停戦協定を結ばせたこともあります。

その他にも、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が勃発した時に迅速かつ機敏に対応して、国際保健分野の第一人者として高く評価されました。

現在は、新型コロナウイルス感染症で世界中が混乱している状況です。尾身茂は医師らに協力要請を訴えるなど、全力を注いでいます。

時には命を救う対応と、政治や経済の事情が対立する中、尾身茂はその調整役として欠かせない存在です。彼の発する言葉に現実味があるのは、これまでに様々な困難を経験してきたからなのでしょう。

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尾身茂がコロナ対策について20代若者と対談!インスタも開設!

尾身茂の言葉に視聴者からも反響!生の声を届けるべく奔走

「これからの時代を担っていく若い人たちとの意見交換がしたい」という尾身茂の希望によって、2021年8月17日に「ABEMA Prime」のスタジオにて、20代若者との対談が行われました。

この対談では、新型コロナウイルスについてだけでなく、政府の対応や給付金、若者批判への見解など、尾身茂自身の意見を述べています。不安を感じる若者に寄り添った言葉をかけ、尾身茂が現状についてどれだけ真剣に考えているか、伝わる内容でした。

視聴者からも「ワクチンの効果や有効性をもっとPRしてほしい」「尾身会長がコロナを抑えたい気持ちが痛いほど伝わりました」など様々な意見が寄せられ、新型コロナウイルスを根絶するための様々な政策について、より深く考えるきっかけとなったようです。

遠くで指示を出すだけでなく、一般市民の声に耳を傾けて直接対話するという尾身茂の姿勢に、共感を覚えた視聴者も多かったのではないでしょうか。

尾身茂が70代でインスタデビューした目的は?

2021年9月に尾身茂は、公式インスタアカウントを開設しました。長引く感染対策生活の中、科学だけでは決められないことも多いことから「どんな社会で生きていきたいか?」といった観点で意見を交換し、生の声を政府に届けるのが目的だと伝えています。

ボランティアスタッフの手も借りながら、9月18日にはインスタライブを行い、「ワクチン・検査パッケージ」についての考えなども説明していました。インスタのフォロワー数は、2021年12月時点で75万人。影響力の大きいアカウントとなっています。

日本では2021年秋から感染者数が減少傾向にあり、9月23日の投稿以降は更新が一旦止まっている状況です。新型株の発生もありますから、再び議論が必要になった際には動き出すのでしょう。

「命を救う感染対策」と「普段通りの生活」の両立は、世界中のどの国にとっても難題です。走り続ける尾身茂の努力が報われ、人間らしい生活を維持しながらも感染者0となる日が、遠くない未来に訪れてほしいですね。

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